日本語にはたくさんの漢字が存在し、それぞれ音読みと訓読みがあります。漢字に続くひらがなや、漢字の組合せなど熟語によっては例外的な読み方に変わる場合もあります。
ここでは世間一般では間違った読み方で浸透しているものの、本来の読み方があるものを紹介します。本来の読み方とは異なり、単語や、別の読み方が一般大衆に浸透し、誤りも間違いではない(=通じるため)とされている読み方もあります。
日本語の本来の読み方を知ることで少しでも日本語に興味を持ったり、本を読み始めたけどこの読み方なんだろう?と検索してこのページに読み方を見に来た方がいらっしゃると嬉しいです。
なぜ読み間違いが起こるのか
似た部首を持った文字や、一般的な音訓読みに習って発音することによって誤った発語となることがあります。そして一般的な読み方が流通することで通じる言葉として成立します。
結果的に言葉は意思疎通を目的として使います。そのため、相手に伝えたい言葉を使うことができればokと広義的に捉えています。しかし、正しい日本語を知ることも大切なことです。読み方で言葉の成り立ちを知ることもできます。
新しいことばを知ったら誰かに自慢してみてください(ただし、必ずここに書いてある読みだけが正しくて、他が全て誤りだと言い切ることもできません)。新しい会話の糸口に使えるかもしれないな、と心のどこかで覚えていて秘密を教えてあげるような気持ちで喋ってみるのも面白いかもしれません。
話を戻しますが、こういった本来の読みとは異なるが一般的に読まれている読み方を慣用読みといい、正解ではないものの、誤りでもないとしています。
正しい日本語とは
スマートフォンやPCなどで入力・変換しようとすると、正しいとされている読み方と、誤っている(こちらの方が一般的になっている場合も)読み方の両方の入力文字で変換できることも多々あります。ex)雰囲気など
どちらが正しい読み方かを知っていることも大事ですが、それよりも大事なのはコミュニケーションツールとして日本語を使用して相手に自分自身の意図する表現が伝わることです。それこそがことばをつかう最大限の目的です。
つまり、誤った読み方でもそちらが半数以上の方に読まれており一般的になった場合にはそちらの読み方の方が相手に意思が伝わる可能性が高くなります。
“ふんいき”と読むのが正しい読みですが、“ふいんき”と口語的には言いがちだったり、言いやすかったりします。そんな些細なことでも言葉は変化し、進化していきます。佳境のように数年経つと言葉の本来の意味が変わってしまうこともあります。
“ら”抜き言葉のように、時代に合わせた日本語を使うことも一種の美しさといえる場合もあり得るといえます。
読み間違いやすいことば一覧
下記に記載していることばは一般的な読み方が複数あり、どちらも日常生活で使用されていたり、誤った読み方で読まれることが多いことばです。
難読単語というと読み方が難しく分からない単語を指しますが、こちらは頻出単語であるためなんとなく当てはめて読んでしまった誤った読み方が普及した結果といえます。
しかし、言葉の一番の目的は相手に伝わることです。二人の間で“ふいんき”ということばの指す単語が“雰囲気”であるならば、それはそれで意思疎通が取れているといえます。
正しい読みを理解することも大切なので、正しい使い方もし知っておく、という方がが良いかな?と個人的には思います。
灰汁
あり得る(有り得る)
活魚(活け魚)
依存心
重複
雰囲気
早急
礼賛
漸く
続柄
間髪を入れず
美人局
角地
琴線
逝去
凡例
汎用
穿つ
凡庸
所謂
孕む
遵守
古文書
粗利益
進捗
肉汁
疾病
巣窟
廉価
大舞台
各々
訃報
発足
更迭
割愛
押印
舌鼓を打つ
十匹
幕間
出納
月極
相殺
市井
時化
固執
過不足
開眼
他人事