Adobe Stockの無料コレクションとは?コントリビューターにとってのメリットを解説
Adobe Stock(アドビストック)でコントリビューターとして各種素材データの作成・投稿を始めて、二年近くが経ちました。
現在はベクターを中心に300点ほどの素材が審査を通過しています。
ダウンロード件数は、これだけで生活できるという段階には程遠く、まだまだ趣味の域を超えないレベルです。
それでも、人気のある素材については少しずつダウンロード数が積み重なっており、Adobe Stockで素材を販売する面白さを感じています。
Adobe Stockから素材を検索してダウンロードしたことがある方ならお分かりかもしれませんが、膨大な数の素材の中から自分の作品を見つけてもらい、さらにダウンロードしてもらうだけでも、素晴らしい縁があったと感じています。
これからも細々とですが、素材データの作成を続けていきたいと思います。
Adobe Stockから無料コレクションへのオファーが届いた
ここからが本題です。
あるとき、Adobeから無料コレクションへのノミネートに関するメールが届きました。

内容は、現在Adobe Stockにアップロードしている作品の中から、無料コレクションへの掲載候補を選んで推薦できるというものでした。
Adobeによる審査を通過して無料コレクションに採用されると、ユーザーは対象作品を無料で利用できるようになります。
無料コレクションに入ると収益はどうなる?
通常のAdobe Stockでは、ユーザーが作品をライセンスすると、コントリビューターにはそのライセンスに応じたロイヤリティが支払われます。
一方、無料コレクションに採用された作品は、通常の有料作品とは扱いが異なります。
Adobeの現在のFAQでは、無料コレクションの作品について、無料ダウンロードごとの追加ロイヤリティは発生せず、無料コレクションに掲載される期間に対する一括の前払いが行われると説明されています。
つまり、無料コレクションに採用された後に何回ダウンロードされても、そのダウンロード数に応じて追加のロイヤリティが発生する仕組みではありません。
現在の無料コレクションの報酬はいくら?
ここは、以前の制度と現在の制度で違いがあるため注意が必要です。
現在のAdobe公式の支払いガイドラインでは、2026年に1年間の無料期間で無料コレクションへ採用された場合、素材の種類によって報酬額が異なります。
- デザインテンプレート:5クレジット
- 写真・ベクター・イラスト:4クレジット
- アイコン:1クレジット
- 動画:7クレジット
Adobeでは1クレジットを1米ドルとして扱っているため、2026年の制度では、ベクターの場合は1年間の無料期間で4ドル相当の一括支払いとなります。
なお、これは2026年の現在の制度に基づく金額であり、過去の無料コレクション制度とは金額や条件が異なる場合があります。
無料コレクションにノミネートするメリットは?
「無料になるのなら、普通に販売した方がいいのでは?」と思うかもしれません。
実際、すべての作品を無料コレクションに入れることが得策とは限りません。
特に、通常の有料コレクションで頻繁にダウンロードされている作品であれば、無料コレクションへ移すことで将来的なロイヤリティ収入を失う可能性があります。
そのため、無料コレクションへのノミネートを検討するときは、その作品が今後どの程度の収益を生み出す可能性があるのかを考える必要があります。
ダウンロード数が少ない素材なら無料コレクションも選択肢
私の場合、Adobe Stockに投稿している素材の中には、ほとんどダウンロードされないものもあります。
一方で、何度もダウンロードされている人気素材もあります。
そのため、無料コレクションへのノミネートを検討するのであれば、すべての作品を一律に対象とするのではなく、過去のダウンロード実績などを見ながら判断するのがよいと考えています。
例えば、ベクター素材であれば、2026年の1年間の無料期間では4クレジットが一括で支払われます。
そのため、今後1年間で通常の有料コレクションとして4ドル相当を大きく超える収益が期待できる作品については、無料コレクションへ移すメリットを慎重に考える必要があります。
逆に、長期間ほとんどダウンロードされていない作品であれば、無料コレクションに採用されることで一定の収益を先に受け取れるため、選択肢の一つになるでしょう。
ただし、Adobeの無料コレクションは単純な収益だけではなく、コントリビューターの作品をより多くのユーザーに見てもらう機会にもなるとAdobeは説明しています。
無料コレクションにノミネートした作品はどうなる?
無料コレクションにノミネートしただけですぐに無料になるわけではありません。
Adobeによる選定が行われ、採用された作品が無料コレクションへ移動します。
Adobe公式FAQによると、推薦した作品は、無料コレクションへの採用・移動が行われるまでは通常の有料コレクションで引き続き販売されます。
採用された場合は、作品が無料コレクションへ移動した後、30日以内に一括支払いが行われます。
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私がノミネートしたときも、ノミネート期間終了後にAdobe側で選定が行われ、しばらく審査中の状態になっていました。
左側が通常のコレクション、右側がノミネートした作品です。
無料コレクションは1年間だけ?
ここも現在の制度では少し注意が必要です。
無料コレクションには1年間の無料期間が設定される場合があります。
1年間の無料期間が終了した後、Adobeが次の1年間も無料コレクションに残すことを提案する場合があります。その場合、Adobeから通知が行われ、コントリビューターには次の期間についてオプトアウトする機会が与えられます。
また、制度上は永久的な無料期間が設定されるケースもあります。
永久的な無料期間の場合は、一括支払いを受けることで、その後の追加支払いなしにAdobeが作品を無料コレクションへ無期限で掲載できる仕組みになっています。
無料コレクションへのノミネートは慎重に判断
無料コレクションへのノミネートは、「無料になるから損」という単純な話ではありません。
Adobeから一括で報酬を受け取る代わりに、その期間中の無料ダウンロードについて追加のロイヤリティは発生しなくなります。
そのため、私の場合は、過去のダウンロード実績が少なく、今後も大きな収益が期待できない素材については無料コレクションへのノミネートを検討し、継続的にダウンロードされている素材については慎重に判断する、という考え方が合っていると思っています。
もちろん、どの作品が無料コレクションに採用されるのかはAdobe側の判断になります。
また、無料コレクションへの掲載によって作品をより多くのユーザーに知ってもらえる可能性もあります。
単純に「通常販売で得られる収益」と「無料コレクションの一括報酬」だけを比較するのではなく、作品ごとのダウンロード実績や今後の収益性も考えて判断するのがよさそうです。
これからもAdobe Stockへの投稿を続けます
現在はベクターを中心に300点ほどの作品が審査を通過しています。
まだAdobe Stockだけで生活できるような収益には程遠いですが、自分が作った素材が誰かに見つけてもらい、実際に使ってもらえることには大きな楽しさがあります。
Adobe Stockには非常に多くの素材が登録されているため、その中から自分の作品を見つけてダウンロードしてもらえること自体が貴重なことだと思っています。
これからも趣味の延長ではありますが、少しずつ素材数を増やしながら投稿を続けていきたいと思います。
今後、再び無料コレクションへのオファーが届いたときには、実際に何点採用されたのか、どの程度の報酬になったのかについても追記していきます。

