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目の疲れに使う市販目薬の選び方|ビタミン・ピント調節成分などの違い

スマートフォンやパソコンを長時間使ったあとに、目が重い、しょぼしょぼする、かすむといった症状を感じることがあります。こうした目の疲れには、市販の目薬が選択肢になる場合があります。

市販の目薬には、目の疲れやかすみを対象としたものがあり、ビタミン類、ネオスチグミンメチル硫酸塩、アミノ酸類など、さまざまな成分が配合されています。

ただし、目の疲れに見えても、乾燥やコンタクトレンズ、視力の問題、眼精疲労、ほかの目の病気などが原因になっていることがあります。

この記事では、目の疲れに使われる市販目薬について、代表的な成分の違い、選び方、目の乾きとの違い、使用時の注意点、眼科を受診したほうがよい症状まで解説します。

目の疲れに使う市販目薬は症状に合わせて選ぶ

「目が疲れた」という症状でも、実際にはさまざまな状態が考えられます。

主な症状 考えられる要因 目薬を選ぶときの考え方
目が重い・疲れる 長時間の近業、目の使いすぎなど 目の疲れを効能・効果に含む目薬を検討
ピントが合いにくい・かすむ 長時間の近距離作業、調節機能への負担など ピント調節に関係する成分を含む商品を検討
目が乾く・ゴロゴロする 涙液不足、画面作業など 人工涙液などを検討
目がかゆい 花粉・ハウスダストなどのアレルギー アレルギー用点眼薬を検討
強い痛み・視力低下 さまざまな眼疾患の可能性 市販薬だけで対応せず眼科を受診

目の疲れと乾燥は同時に起こることもあります。そのため、症状が「疲れ」なのか「乾き」なのか、あるいは両方なのかを確認することが大切です。

目の疲れに使われる主な成分

目の疲れを対象とする市販目薬には、複数の成分が配合されている商品があります。

成分の種類 主な特徴
ネオスチグミンメチル硫酸塩 目のピント調節機能に関係する成分
ビタミンB2 目の組織の代謝などに関係するビタミン
ビタミンB6 代謝に関係するビタミン
ビタミンB12 目の疲れなどを対象とする点眼薬に配合されることがある
アミノ酸類 目の組織の代謝などに関係する成分として配合されることがある

すべての商品が同じ成分を配合しているわけではありません。商品を選ぶ際は、成分名だけでなく、効能・効果も確認しましょう。

ネオスチグミンメチル硫酸塩とは?

ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目薬に配合されることがある成分の一つです。

目のピント調節には毛様体筋などが関係しており、近くのものを見るときには調節が行われます。長時間のスマートフォン操作やパソコン作業などでは、近距離を見る状態が長く続くため、目に負担を感じることがあります。

ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能に関係する成分として、目の疲れやかすみなどを効能・効果に含む一般用点眼薬に配合されています。

ただし、「ネオスチグミンが入っているから必ず目の疲れに最適」という意味ではありません。症状や商品の効能・効果を確認して選ぶことが重要です。

ビタミン配合の目薬は何が違う?

目の疲れを対象とする市販目薬には、ビタミン類を配合した商品があります。

ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などは、目薬の成分として使用されることがあります。

商品によって配合されているビタミンの種類や濃度が異なるため、「ビタミン入り」というだけで比較するのではなく、どの成分が入っているのか、どの症状を対象としているのかを確認しましょう。

目の疲れと目の乾きはどう違う?

目の疲れと目の乾きは、別々の症状として考えることもできますが、同時に起こることがあります。

スマートフォンやパソコンを長時間見ていると、画面に集中してまばたきが減ることがあります。その結果、目の表面が乾き、乾燥による不快感や疲れを感じることがあります。

症状 考えられる選択肢
目が重い・疲れる 目の疲れを効能・効果に含む目薬
目が乾く・ゴロゴロする 人工涙液など
疲れと乾燥の両方がある それぞれの症状と商品の効能・効果を確認

乾燥が主な症状なら、目の疲れ用目薬を選ぶより、人工涙液などのほうが目的に合う場合があります。

目の乾きについては、以下の記事で詳しく解説しています。

目の乾きに使う市販目薬の選び方|人工涙液・保湿成分の違いと注意点

パソコンやスマートフォンで目が疲れるときの選び方

パソコンやスマートフォンを長時間使う人は、まずどの症状が強いのかを確認しましょう。

  • 目が重い、疲れる
  • 一時的にかすむ
  • 近くを見続けるとピントが合わせにくい
  • 目が乾く
  • 目がゴロゴロする
  • 充血する

目の疲れやかすみが中心なら、目の疲れを効能・効果に含む点眼薬を選択肢にできます。

一方で、乾燥感や異物感が強い場合は、人工涙液などが適している場合があります。

また、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていないことでも、目の疲れを感じる場合があります。目薬を使っても繰り返す場合は、視力や眼鏡・コンタクトレンズの状態を確認することも大切です。

充血もある場合は成分を確認する

目が疲れると、目の充血が気になることがあります。

市販の目薬には、充血を抑える目的で血管収縮成分を配合した商品があります。

ただし、充血の原因は疲れだけとは限りません。アレルギー、炎症、感染症などが原因となっている可能性もあります。

そのため、単に「赤いから充血を取る」という選び方ではなく、目の疲れ、かゆみ、痛み、目やになど、ほかの症状も確認することが重要です。

目の疲れ用目薬を使うときの注意点

市販の目薬は、商品ごとに用法・用量や使用上の注意が異なります。使用前に添付文書を確認してください。

特に次の点に注意しましょう。

  • 用法・用量を守る
  • 容器の先端を目やまつ毛に触れさせない
  • 他人と目薬を共用しない
  • コンタクトレンズ使用時は装用したまま使えるか確認する
  • 使用後に症状が悪化した場合は使用を中止する
  • 長期間改善しない場合は眼科を受診する

目薬は多く使えばよいわけではありません。回数を増やしたり、複数の商品を自己判断で重ねて使用したりせず、商品の説明に従って使用しましょう。

コンタクトレンズを使っている場合は要注意

コンタクトレンズを使用している人は、目の疲れだけでなく、乾燥やレンズによる刺激が症状に関係している場合があります。

また、目薬によってはコンタクトレンズを外してから使用する必要があります。

「目の疲れ用」と書いてあるからコンタクトレンズ装用中でも使えるとは限りません。ソフトコンタクトレンズなど、使用しているレンズの種類も含めて、商品の添付文書を確認してください。

コンタクトレンズ使用中に強い痛み、強い充血、目やに、視力低下などが起こった場合は、目薬だけで様子をみず眼科を受診してください。

目の疲れが続くときは市販目薬だけに頼らない

一時的な目の疲れであれば、市販目薬を使いながら目を休ませる方法もあります。

しかし、目薬を使用しても疲れやかすみが繰り返す場合は、原因を確認することが大切です。

眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていない、ドライアイがある、長時間の近業による負担が大きいなど、さまざまな原因が考えられます。

また、目の病気によって「疲れ」「かすみ」と感じている可能性もあります。

こんな症状があるときは眼科を受診

次のような症状がある場合は、単なる目の疲れと考えず、眼科の受診を検討してください。

  • 視力が急に低下した
  • 物が見えにくくなった
  • 視野がおかしい
  • 強い目の痛みがある
  • 光を見ると強くまぶしく感じる
  • 片目だけ強く症状が出ている
  • 強い充血がある
  • 大量の目やにが出る
  • 目の症状が長期間続いている
  • 市販目薬を使用しても改善しない

特に視力低下や強い痛み、急激な症状の変化がある場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、早めに眼科へ相談してください。

目の疲れに使う市販目薬の選び方まとめ

目の疲れに使う市販目薬は、症状に合わせて選ぶことが大切です。

症状 選ぶときの考え方
目の疲れ・重さ 目の疲れを効能・効果に含む商品を確認
ピントが合わせにくい・かすむ 調節機能に関係する成分などを確認
乾燥・ゴロゴロ感 人工涙液などを検討
かゆみ アレルギー用点眼薬を検討
強い痛み・視力低下 市販薬だけで対応せず眼科を受診

目の疲れ用の市販目薬には、ネオスチグミンメチル硫酸塩、ビタミン類、アミノ酸類など、さまざまな成分が配合されています。

ただし、成分が多く入っている商品ほどよいというわけではありません。自分の症状と商品の効能・効果を照らし合わせて選ぶことが重要です。

また、目の疲れが何度も繰り返す場合や、痛み・視力低下などを伴う場合は、市販目薬を使い続けるのではなく眼科で原因を確認しましょう。

参考資料

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