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登録販売者試験 第2章完全攻略㉘|感覚器系に現れる副作用を徹底解説

 

登録販売者試験第2章「人体の働きと医薬品」では、医薬品によって生じる副作用について、どのような症状が現れるのか、どのような状態に注意する必要があるのかを理解しておくことが重要です。

第2章㉘では、「体の局所に現れる副作用」のうち「感覚器系に現れる副作用」について学びます。

感覚器系では、特に「眼圧上昇」が重要です。

眼球内の眼房水が排出されにくくなると眼圧が上昇し、視覚障害を生じることがあります。

抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇すると、急性緑内障発作を起こし、眼痛や眼の充血に加えて急激な視力低下を来すことがあります。

また、散瞳による異常な眩しさや目のかすみなどが副作用として現れることもあります。

そのため、登録販売者は目に現れる副作用の特徴を理解し、重篤な症状が疑われる場合には速やかに眼科専門医の診療につなげることが重要です。

特に、

・眼圧上昇
・眼房水
・視覚障害
・急性緑内障発作
・眼痛
・眼の充血
・急激な視力低下
・閉塞隅角緑内障
・頭痛
・吐きけ・嘔吐
・散瞳
・異常な眩しさ
・目のかすみ
・運転・機械操作の回避
・眼科専門医の診療

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、感覚器系に現れる副作用について、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・感覚器系に現れる主な副作用
・眼圧上昇とは何か
・眼房水とは何か
・急性緑内障発作
・眼痛、眼の充血、急激な視力低下
・閉塞隅角緑内障との関係
・頭痛や吐きけ・嘔吐
・高眼圧を放置する危険性
・散瞳による異常な眩しさ
・目のかすみ
・運転や機械操作への注意
・疑われる場合の対応
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

感覚器系に現れる主な副作用

医薬品の副作用によって、目などの感覚器系にさまざまな症状が現れることがあります。

厚生労働省の手引きでは、感覚器系に現れる副作用として「眼圧上昇」と「その他」が挙げられています。

特に眼圧上昇では、視覚障害につながる可能性があるため、症状を見逃さないことが重要です。

 

眼圧上昇とは

眼球内には眼房水と呼ばれる液体があります。

この眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがあります。

眼圧の上昇が重度になると、急激な視力低下などにつながることがあるため注意が必要です。

 

眼房水とは

眼房水は、眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている液体です。

眼房水が適切に排出されないと、眼圧が上昇することがあります。

試験では、「眼房水が排出されにくい」ことと「眼圧上昇」を結びつけて覚えておきましょう。

 

抗コリン作用による眼圧上昇

抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって、眼圧が上昇することがあります。

眼圧が上昇すると、急性緑内障発作を起こし、眼痛や眼の充血に加えて急激な視力低下を来すことがあります。

登録販売者試験では、「抗コリン作用」→「眼圧上昇」→「急性緑内障発作」という流れを押さえておくことが重要です。

 

急性緑内障発作

眼圧が急激に上昇することで、急性緑内障発作を起こすことがあります。

代表的な症状として、

・眼痛
・眼の充血
・急激な視力低下

などがあります。

「眼痛+眼の充血+急激な視力低下」は、試験で重要な組み合わせです。

 

閉塞隅角緑内障がある人は特に注意

眼房水の出口にあたる隅角が狭くなっている閉塞隅角緑内障がある人では、眼圧が上昇しやすいため、厳重な注意が必要です。

そのため、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品を使用する際には、特に注意が必要となります。

試験では、「閉塞隅角緑内障」について問われる可能性があるため、眼圧上昇との関係を覚えておきましょう。

 

頭痛や吐きけ・嘔吐が現れることもある

眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐などの症状が現れることもあります。

そのため、目の症状だけではなく、頭痛や吐きけなどの全身的な症状にも注意することが重要です。

 

高眼圧を長時間放置しない

高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害に至るおそれがあります。

視野欠損や失明に至る可能性もあるため、早期に適切な診療を受けることが重要です。

そのため、眼圧上昇が疑われる症状が現れた場合には、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要があります。

 

散瞳による異常な眩しさ

医薬品によっては、瞳が拡大する「散瞳」によって、異常な眩しさが生じることがあります。

散瞳とは、瞳孔が大きく開いた状態のことです。

このような症状が現れる可能性がある医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。

 

目のかすみに注意する

散瞳によって、目のかすみなどの副作用が現れることがあります。

目のかすみは視界が不鮮明になるため、運転や機械操作中に生じると重大な事故につながるおそれがあります。

そのため、目のかすみを生じる可能性のある医薬品を使用した後は、安全のために乗物や機械類の運転操作を避けることが重要です。

 

運転や機械操作への注意

散瞳による異常な眩しさや目のかすみは、眠気と同様に、乗物や機械類の運転操作中に現れると重大な事故につながるおそれがあります。

そのため、散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければなりません。

「散瞳=眩しさ・目のかすみ=運転を避ける」とセットで覚えておきましょう。

 

疑われる場合の対応

眼圧上昇が疑われる症状、特に眼痛、眼の充血、急激な視力低下などが現れた場合には、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要があります。

また、散瞳による異常な眩しさや目のかすみが現れる可能性のある医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。

登録販売者は、目に現れる症状について相談された場合、単なる目の疲れと判断せず、症状の内容や使用している医薬品を確認し、必要に応じて適切な医療機関の受診につなげることが重要です。

 

試験で覚えておきたいポイント

第2章㉘では、次のポイントを押さえておきましょう。

① 感覚器系に現れる副作用では、眼圧上昇が重要である

② 眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある

③ 抗コリン作用がある成分によって眼圧が上昇し、急性緑内障発作を起こすことがある

④ 急性緑内障発作では、眼痛、眼の充血、急激な視力低下が現れることがある

⑤ 閉塞隅角緑内障がある人では、眼圧上昇について厳重な注意が必要である

⑥ 眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐が現れることがある

⑦ 高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害に至るおそれがある

⑧ 視野欠損や失明に至るおそれがある

⑨ 眼圧上昇が疑われる場合には、速やかに眼科専門医の診療を受ける

⑩ 散瞳によって異常な眩しさや目のかすみなどが現れることがある

⑪ 散瞳を生じる可能性のある医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避ける

 

試験で間違えやすいポイント

「眼房水が排出されにくくなると眼圧が低下する」

→誤り

眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがあります。

「抗コリン作用がある成分によって急性緑内障発作が起こることがある」

→正しい

抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し、急性緑内障発作を起こすことがあります。

「急性緑内障発作では眼痛や眼の充血、急激な視力低下が起こることがある」

→正しい

これらは急性緑内障発作の重要な症状です。

「閉塞隅角緑内障がある人でも、眼圧上昇について特に注意する必要はない」

→誤り

眼房水の出口である隅角が狭くなっている閉塞隅角緑内障がある人では、厳重な注意が必要です。

「高眼圧を長時間放置しても、視覚障害が残ることはない」

→誤り

高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害に至るおそれがあります。

「散瞳による異常な眩しさや目のかすみがあっても、運転して問題ない」

→誤り

散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければなりません。

 

予想問題

 

問1

眼圧上昇について、正しいものはどれか。

① 眼房水が排出されにくくなると眼圧が上昇することがある
② 眼房水が増えると必ず眼圧が低下する
③ 眼圧上昇では視覚障害は起こらない
④ 医薬品によって眼圧が上昇することはない

答え:①

 

解説

眼球内の眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがあります。

 

問2

急性緑内障発作の症状として、正しいものはどれか。

① 眼痛、眼の充血、急激な視力低下
② 頻尿、排尿時痛、残尿感
③ 鼻血、歯ぐきからの出血、紫斑
④ 腹痛、黒色便、吐血

答え:①

 

解説

抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し、急性緑内障発作を起こすことがあります。その場合、眼痛や眼の充血に加えて急激な視力低下を来すことがあります。

 

問3

眼圧上昇について、特に厳重な注意が必要な人はどれか。

① 閉塞隅角緑内障がある人
② 軽い肩こりがある人
③ 虫歯がある人
④ 視力が正常な人

答え:①

 

解説

眼房水の出口である隅角が狭くなっている閉塞隅角緑内障がある人では、眼圧上昇について厳重な注意が必要です。

 

問4

散瞳による副作用について、正しいものはどれか。

① 異常な眩しさや目のかすみが現れることがある
② 必ず聴力が低下する
③ 必ず血圧が低下する
④ 視覚には影響しない

答え:①

 

解説

医薬品によっては、散瞳による異常な眩しさや目のかすみなどの副作用が現れることがあります。

 

問5

散瞳を生じる可能性のある医薬品を使用した後の対応として、正しいものはどれか。

① 乗物や機械類の運転操作を避ける
② 眩しさがあっても積極的に運転する
③ 目のかすみがあっても機械操作を続ける
④ 視覚に影響することはないため注意しない

答え:①

 

解説

散瞳による異常な眩しさや目のかすみは、乗物や機械類の運転操作中に現れると重大な事故につながるおそれがあります。そのため、散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、そのような作業を避けなければなりません。

 

まとめ

登録販売者試験第2章㉘では、感覚器系に現れる副作用として、眼圧上昇と散瞳による症状を中心に理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① 眼房水が排出されにくくなると眼圧が上昇し、視覚障害を生じることがある

② 抗コリン作用がある成分によって眼圧が上昇し、急性緑内障発作を起こすことがある

③ 急性緑内障発作では眼痛、眼の充血、急激な視力低下が現れることがある

④ 閉塞隅角緑内障がある人では厳重な注意が必要である

⑤ 眼圧上昇に伴って頭痛や吐きけ・嘔吐が現れることがある

⑥ 高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害に至るおそれがある

⑦ 眼圧上昇が疑われる場合には、速やかに眼科専門医の診療を受ける

⑧ 散瞳によって異常な眩しさや目のかすみなどが現れることがある

⑨ 散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避ける

というポイントです。

感覚器系の副作用では、「眼痛・眼の充血・急激な視力低下」から急性緑内障発作を、「散瞳・異常な眩しさ・目のかすみ」から運転や機械操作への注意を判断できるようにしておきましょう。

登録販売者は、目に現れる症状を単なる目の疲れなどと判断せず、重篤な副作用の可能性を考え、必要に応じて速やかに医療機関の受診につなげることが重要です。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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