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登録販売者試験 第2章完全攻略㉙|皮膚に現れる副作用を徹底解説

登録販売者試験第2章「人体の働きと医薬品」では、医薬品によって生じる副作用について、症状の特徴や重症化を防ぐための対応を理解しておくことが重要です。

第2章㉙では、「体の局所に現れる副作用」のうち「皮膚に現れる副作用」について学びます。

皮膚に現れる副作用では、接触皮膚炎・光線過敏症、薬疹、その他の副作用が重要です。

接触皮膚炎では、医薬品が触れた皮膚の部分に、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれなどが現れることがあります。

薬疹では、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種として、発疹・発赤などの皮膚症状が現れることがあります。

また、薬疹では発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合、皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重篤な病態へ進行することがあるため、特に注意が必要です。

特に、

・接触皮膚炎
・光線過敏症
・薬疹
・発疹・発赤
・強い痒み
・水疱・ただれ
・色素沈着
・白斑
・医薬品の接触部位に限局する皮膚症状
・発熱を伴う眼や口腔粘膜の異常
・薬疹は使用後1~2週間で起こることが多い
・長期使用後に薬疹が現れることもある
・原因医薬品の使用中止
・光線過敏症では患部の洗浄と遮光
・症状によっては医師の診療

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、皮膚に現れる副作用について、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・皮膚に現れる主な副作用
・接触皮膚炎
・光線過敏症
・接触皮膚炎の特徴
・アレルギー性皮膚炎
・薬疹
・薬疹のさまざまな皮膚症状
・薬疹と重篤な副作用
・薬疹の発症時期
・薬疹が起こりやすい人
・外用薬によるその他の副作用
・原因医薬品の使用中止
・光線過敏症での洗浄と遮光
・自己判断による対症療法を避ける理由
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

皮膚に現れる主な副作用

医薬品の副作用によって、皮膚にさまざまな症状が現れることがあります。

厚生労働省の手引きでは、皮膚に現れる副作用として、次の3つが挙げられています。

・接触皮膚炎、光線過敏症
・薬疹
・その他

それぞれ特徴が異なるため、症状の現れ方と原因を分けて覚えておくことが重要です。

 

接触皮膚炎とは

接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症です。

一般には「かぶれ」と呼ばれる日常的に経験する症状ですが、外用薬の副作用として生じることもあります。

化学物質や金属などに皮膚が反応することで、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれなどの激しい炎症症状が現れることがあります。

 

接触皮膚炎の特徴

接触皮膚炎では、同じ医薬品が皮膚に触れても、発症するかどうかはその人の体質によって異なります。

原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間もさまざまです。

特に重要なのが、接触皮膚炎は医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているという特徴です。

試験では、「接触部位に限局」「正常な皮膚との境界がはっきり」というキーワードを覚えておきましょう。

 

アレルギー性皮膚炎との違い

アレルギー性皮膚炎の場合は、発症部位が医薬品の接触部位に限定されないことがあります。

そのため、皮膚症状が医薬品の接触部分だけに生じているのか、それとも接触部位以外にも広がっているのかを確認することが重要です。

「接触皮膚炎=接触部位に限局」「アレルギー性皮膚炎=接触部位に限定されないことがある」と整理して覚えておくと、試験問題で判断しやすくなります。

 

接触皮膚炎が現れた場合の対応

接触皮膚炎の症状が現れた場合には、重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を中止します。

通常は1週間程度で症状は治まりますが、再びその医薬品に触れると再発することがあります。

そのため、一度症状が現れた原因医薬品については、自己判断で再び使用しないことが重要です。

 

光線過敏症とは

皮膚のかぶれ症状は、太陽光線、特に紫外線に曝されて初めて起こることがあります。

これを光線過敏症といいます。

光線過敏症では、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合があります。

また、貼付剤の場合には、剥がした後でも光線過敏症が発症することがあります。

 

光線過敏症が現れた場合の対応

光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止します。

そのうえで、皮膚に医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光して速やかに医師の診療を受ける必要があります。

遮光する際には、白い生地や薄手の服は紫外線を透過するおそれがあるため、これらは使用しないよう注意します。

「光線過敏症=使用中止+患部を洗浄+遮光+速やかに受診」と覚えておきましょう。

 

薬疹とは

薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤などの皮膚症状を呈する場合をいいます。

あらゆる医薬品で起こる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によってさまざまです。

そのため、特定の医薬品だけに薬疹が起こると考えないことが重要です。

 

薬疹のさまざまな症状

薬疹では、

・赤い大小の斑点(紅斑)
・小さく盛り上がった湿疹(丘疹)
・水疱
・蕁麻疹

など、さまざまな皮膚症状が現れることがあります。

蕁麻疹は強い痒みを伴いますが、それ以外の場合は痒みがないか、あってもわずかなことが多いとされています。

 

薬疹では皮膚以外にも症状が出ることがある

薬疹では、皮膚だけではなく、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常がみられることもあります。

特に、発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合には、急速に皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重篤な病態へ進行することがあるため、厳重な注意が必要です。

「薬疹+発熱+眼・口腔粘膜の異常」は、重篤な副作用を疑う重要な組み合わせです。

 

薬疹の発症時期

薬疹は、医薬品の使用後1~2週間で起きることが多いとされています。

ただし、長期使用後に現れることもあります。

そのため、「長期間使って問題がなかったから薬疹は起こらない」と判断するのは誤りです。

 

薬疹が起こりやすい人

薬疹は、アレルギー体質の人や、以前に薬疹を起こしたことがある人で生じやすいとされています。

ただし、それまで薬疹を経験したことがない人でも、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがあります。

そのため、「以前に薬疹を起こしたことがないから薬疹は起こらない」と考えてはいけません。

 

薬疹が疑われる場合の対応

医薬品を使用した後に発疹・発赤などが現れた場合は、薬疹の可能性を考慮する必要があります。

重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止します。

また、痒みなどの症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきです。

多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止すれば、症状は次第に寛解します。

 

薬疹を起こしたことがある人は再使用に注意

以前、薬疹を経験したことがある人が再度同種の医薬品を使用すると、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症など、より重篤なアレルギー反応を生じるおそれがあります。

そのため、以前に薬疹を起こした医薬品と同種の医薬品の使用は避けなければなりません。

 

外用薬によるその他の副作用

外用薬では、そのほかに含有される刺激性成分によって、適用部位(患部)にさまざまな副作用が現れることがあります。

代表的なものとして、

・痛み
・焼灼感(ヒリヒリする感じ)
・熱感
・乾燥感
・その他の刺激感
・腫れ

などがあります。

 

感染している患部への使用に注意

外用薬には、感染を起こしている患部には使用を避けることとされているものがあります。

しかし、感染の初期段階に気付かずに使用してしまうことで、みずむし・たむしなどの白癬症、にきび、化膿症状、持続的な刺激感などを起こす場合があります。

そのため、患部の状態を確認せずに外用薬を使用することには注意が必要です。

 

皮膚に現れる副作用の対応を整理する

皮膚に現れる副作用では、原因と考えられる医薬品の使用中止が基本となります。

接触皮膚炎では原因医薬品の使用を中止し、光線過敏症では使用中止に加えて患部を洗浄し、遮光して速やかに医師の診療を受けます。

薬疹では原因医薬品の使用を直ちに中止し、特に発熱を伴う眼や口腔粘膜の異常がある場合には、重篤な病態への進行に注意します。

 

試験で覚えておきたいポイント

第2章㉙では、次のポイントを押さえておきましょう。

① 皮膚に現れる副作用には、接触皮膚炎・光線過敏症、薬疹、その他がある

② 接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症である

③ 接触皮膚炎では、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれなどが現れることがある

④ 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている

⑤ アレルギー性皮膚炎は、発症部位が医薬品の接触部位に限定されないことがある

⑥ 接触皮膚炎の症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止する

⑦ 光線過敏症は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることがある

⑧ 光線過敏症では、医薬品が触れた部分だけでなく全身へ広がって重篤化する場合がある

⑨ 貼付剤では、剥がした後でも光線過敏症が発症することがある

⑩ 光線過敏症では、原因医薬品の使用を中止し、患部を洗浄して遮光し、速やかに医師の診療を受ける

⑪ 薬疹は医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種である

⑫ 薬疹はあらゆる医薬品で起こる可能性がある

⑬ 薬疹は使用後1~2週間で起こることが多いが、長期使用後に現れることもある

⑭ 発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、重篤な病態への進行に厳重な注意が必要である

⑮ 薬疹が疑われる場合は、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止する

⑯ 薬疹を経験したことがある人が同種の医薬品を再使用すると、より重篤なアレルギー反応を生じるおそれがある

⑰ 外用薬では痛み、焼灼感、熱感、乾燥感、刺激感、腫れなどが現れることがある

 

試験で間違えやすいポイント

「接触皮膚炎は医薬品に触れた場所だけでなく、必ず全身に現れる」

→誤り

接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。

「光線過敏症は医薬品が触れた部分だけにしか起こらない」

→誤り

光線過敏症では、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合があります。

「光線過敏症では貼付剤を剥がせば、紫外線を避ける必要はない」

→誤り

貼付剤では、剥がした後でも光線過敏症が発症することがあります。

「薬疹は使用後すぐにしか起こらない」

→誤り

薬疹は使用後1~2週間で起こることが多いものの、長期使用後に現れることもあります。

「薬疹では発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れることがある」

→正しい

その場合、急速に皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重篤な病態へ進行することがあるため、厳重な注意が必要です。

「薬疹を経験した人が同種の医薬品を再使用しても、より重篤な反応を起こすことはない」

→誤り

同種の医薬品を再使用すると、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症など、より重篤なアレルギー反応を生じるおそれがあります。

 

予想問題

 

問1

接触皮膚炎について、正しいものはどれか。

① 医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている
② 必ず全身に発症する
③ 必ず痒みがない
④ 医薬品の接触とは関係なく発症する

答え:①

 

解説

接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症で、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。

 

問2

光線過敏症について、正しいものはどれか。

① 太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることがある
② 医薬品を剥がせば絶対に起こらない
③ 医薬品が触れた部分だけにしか起こらない
④ 遮光は必要ない

答え:①

 

解説

かぶれ症状は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることがあり、これを光線過敏症といいます。貼付剤では剥がした後でも発症することがあります。

 

問3

薬疹について、正しいものはどれか。

① あらゆる医薬品で起こる可能性がある
② 長期使用後には絶対に起こらない
③ 眼や口腔粘膜には症状が現れない
④ 発疹・発赤は薬疹とは関係がない

答え:①

 

解説

薬疹は医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、あらゆる医薬品で起こる可能性があります。発疹・発赤などの皮膚症状を呈し、長期使用後に現れることもあります。

 

問4

薬疹について、特に厳重な注意が必要なのはどれか。

① 発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合
② 軽い乾燥感だけが現れた場合
③ 一時的に肌が温かく感じる場合
④ 症状が何もない場合

答え:①

 

解説

薬疹で発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重篤な病態へ進行することがあるため、厳重な注意が必要です。

 

問5

皮膚に現れる副作用への対応について、正しいものはどれか。

① 薬疹が疑われても原因医薬品を継続して使用する
② 光線過敏症では患部を洗浄し、遮光する
③ 原因が分からないまま自己判断で対症療法を続ける
④ 薬疹を経験した人でも同種の医薬品を積極的に再使用する

答え:②

 

解説

光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、皮膚に医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光して速やかに医師の診療を受ける必要があります。

 

まとめ

登録販売者試験第2章㉙では、皮膚に現れる副作用として、接触皮膚炎・光線過敏症、薬疹、その他の副作用を理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① 接触皮膚炎は医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている

② 接触皮膚炎では強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれなどが現れることがある

③ 光線過敏症は紫外線に曝されて初めて起こることがあり、全身へ広がって重篤化する場合がある

④ 光線過敏症では原因医薬品の使用を中止し、患部を洗浄して遮光し、速やかに医師の診療を受ける

⑤ 薬疹は医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、あらゆる医薬品で起こる可能性がある

⑥ 薬疹では発疹・発赤、紅斑、丘疹、水疱、蕁麻疹などさまざまな皮膚症状が現れることがある

⑦ 薬疹は使用後1~2週間で起こることが多いが、長期使用後に現れることもある

⑧ 発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、重篤な病態への進行に厳重な注意が必要である

⑨ 薬疹が疑われる場合は、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止する

⑩ 薬疹を経験した人が同種の医薬品を再使用すると、より重篤なアレルギー反応を生じるおそれがある

⑪ 外用薬では痛み、焼灼感、熱感、乾燥感、刺激感、腫れなどが現れることがある

というポイントです。

皮膚に現れる副作用は、単なる「かぶれ」と考えてよいものだけではありません。

特に薬疹では、発熱を伴う眼や口腔粘膜の異常が重篤な副作用の前兆となることがあるため、症状の組み合わせを確認することが重要です。

登録販売者は、皮膚症状の種類だけでなく、医薬品との接触部位、使用期間、眼や口腔粘膜の異常、発熱なども確認し、必要に応じて適切に医師の診療につなげることが重要です。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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