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登録販売者試験 第2章完全攻略⑤|目の構造と働きを徹底解説

 

目の働きとは

登録販売者試験第2章「人体の働きと医薬品」では、人体の感覚器官の構造と働きを理解することが重要です。

第2章⑤では、視覚情報を受け取る目の構造と働きについて学びます。

目は、明るさや色、物体の位置や動きなどを感じ取る視覚器官です。

特に、

・眼球の構造
・角膜と強膜
・水晶体と房水
・虹彩と瞳孔
・硝子体
・網膜と視細胞
・視神経
・まぶた、結膜、涙器
・目の調節機能
・目の疲れと眼精疲労

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、目の構造と働きについて、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・目の基本的な構造
・眼球の働き
・角膜と強膜
・房水
・虹彩と瞳孔
・水晶体
・硝子体
・網膜と視細胞
・視神経
・まぶたとまつげ
・結膜
・涙液と涙器
・眼筋
・焦点調節の仕組み
・目の疲れと眼精疲労
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

目は視覚情報を受け取る器官

目は、外界から入ってくる光を受け取り、明暗、色、物体の位置や動きなどを感じ取る視覚器官です。

目は顔の左右に一対あり、左右の目で得られた情報を脳で統合することで、物体の遠近感なども認識しています。

目は大きく、

・眼球
・眼瞼
・結膜
・涙器
・眼筋

などから構成されています。

 

眼球の構造

眼球は頭蓋骨のくぼみである眼窩に収まった球形の器官です。

眼球の外側は、正面前方付近の透明な角膜と、それ以外の部分を覆う強膜によって保護されています。

角膜から入った光は、眼球内部を通過して網膜に届きます。

 

角膜

角膜は、眼球の前面を覆う透明な組織です。

光を眼球内部へ通すだけでなく、光を屈折させる働きもあります。

角膜には血管が通っていないため、房水などから酸素や栄養分が供給されます。

角膜は紫外線などによって損傷を受けることがあり、長時間紫外線にさらされると雪眼炎、いわゆる雪目を生じることがあります。

 

強膜

強膜は、角膜以外の眼球の外側を覆う比較的丈夫な結合組織です。

一般に白目と呼ばれる部分を構成しています。

強膜は眼球の形を保ち、外部から眼球を保護する役割があります。

 

房水の働き

角膜と水晶体の間は、房水という透明な組織液で満たされています。

房水は眼内に一定の圧力、いわゆる眼圧を生じさせています。

また、血管が通っていない角膜や水晶体に対して、栄養分や酸素を供給することにも関係しています。

 

虹彩と瞳孔

水晶体の前には、虹彩があります。

虹彩の中央には瞳孔があります。

虹彩は瞳孔の大きさを変化させることで、眼球内に入る光の量を調節しています。

明るい場所では瞳孔が小さくなり、暗い場所では瞳孔が大きくなることで、目に入る光の量を調節します。

 

水晶体と焦点調節

水晶体は、カメラのレンズのような役割を持つ透明な組織です。

角膜から入った光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を通過しながら屈折し、網膜上に焦点を結びます。

物体の遠近に応じて水晶体の厚みを変化させることで、焦点調節が行われます。

 

近くを見るとき

近くの物を見るときには、毛様体が収縮し、水晶体が丸く厚みを増します。

これによって近くの物体に焦点を合わせます。

 

遠くを見るとき

遠くの物を見るときには、毛様体が弛緩し、水晶体は扁平になります。

これによって遠くの物体に焦点を合わせます。

 

硝子体の働き

水晶体から網膜までの眼球内部は、硝子体という透明なゼリー状の組織で満たされています。

硝子体は眼球内部を満たし、眼球の形を保つことに関係しています。

また、光は硝子体を通過して網膜へ到達します。

 

網膜の働き

網膜は、眼球の内側にある光を受け取る組織です。

網膜には視細胞が密集しており、光を受容した情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維へ伝えられます。

神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となって脳へ情報を伝えます。

 

視細胞

視細胞には大きく分けて2種類あります。

・色を識別する働きを持つ細胞
・わずかな光にも敏感に反応する細胞

があります。

後者の光を感じる反応にはビタミンAが不可欠です。

そのため、ビタミンAが不足すると、夜間に物が見えにくくなる夜盲症を生じることがあります。

 

視神経の働き

網膜で受け取った光の情報は神経細胞を通じて視神経へ伝わります。

視神経は、目で受け取った視覚情報を脳へ伝える役割を担っています。

そのため、視力は眼球だけでなく、視神経や脳の働きとも関係しています。

 

まぶたの働き

眼瞼、いわゆるまぶたは、眼球の前面を覆う薄い皮膚のひだです。

まぶたには、

・物理的、化学的刺激から目を守る
・強い光が入るのを抑える
・まばたきによって目の表面を涙液で潤す

などの働きがあります。

 

まつげ

まつげは、ゴミやほこりなどの異物が目に入るのを防ぎます。

また、まつげに物が触れると反射的に目を閉じることで、眼球を守ります。

 

結膜の働き

結膜は、まぶたの裏側と眼球前方の強膜を覆う薄い透明な膜です。

結膜には血管があるため、結膜の血管が拡張すると白目やまぶたの裏側が赤く見えることがあります。

これが結膜の充血です。

 

涙器と涙液の働き

涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔へ導く涙道から構成されています。

涙液には、目を保護するさまざまな働きがあります。

主な働きは、

・ゴミやほこりなどの異物を洗い流す
・角膜に酸素や栄養分を供給する
・角膜や結膜の老廃物を洗い流す
・角膜表面を滑らかに保つ
・感染から目を守る

などです。

涙液にはリゾチームや免疫グロブリンなども含まれており、感染防御にも関係しています。

 

眼筋の働き

眼球の周囲には6本の眼筋があり、眼球を上下左右、斜めなどさまざまな方向へ動かしています。

同じ方向を長時間見続けるなどして眼球の動きが少なくなると、眼筋が疲労することがあります。

目の疲れと眼精疲労

長時間目を使う作業を続けると、眼筋や毛様体が疲労したり、まばたきが少なくなって涙液の供給が不足したりすることで、目のかすみ、充血、痛みなどが起こることがあります。

こうした生理的な目の疲れに対して、単なる疲れ目とは異なり、慢性的な目の疲れに肩こりや頭痛などの全身症状を伴う場合を眼精疲労といいます。

眼精疲労には、メガネやコンタクトレンズが合っていないこと、ストレス、睡眠不足、栄養不良などが関係する場合があります。

 

試験で覚えておきたいポイント

第2章⑤では、次のポイントを押さえておきましょう。

① 角膜は眼球前面の透明な部分

光を通すとともに、光を屈折させる働きがあります。

② 強膜は眼球の外側を覆う

角膜以外の部分を覆う丈夫な組織です。

③ 虹彩は瞳孔の大きさを調節する

眼球内に入る光の量を調節します。

④ 水晶体は焦点調節に関係する

毛様体の収縮・弛緩によって水晶体の厚みが変化します。

⑤ 硝子体は眼球内部を満たす

水晶体から網膜までの空間を満たしています。

⑥ 網膜には視細胞がある

光を受け取り、その情報を神経細胞へ伝えます。

⑦ 視神経は視覚情報を脳へ伝える

⑧ ビタミンA不足では夜盲症が起こることがある

⑨ 涙液は目を保護する

異物の洗浄、角膜への酸素・栄養分の供給、感染防御などに関係します。

⑩ 眼筋は眼球を動かす

⑪ 眼精疲労は慢性的な目の疲れに全身症状を伴う状態

 

試験で間違えやすいポイント

「角膜には血管が豊富に通っている」

→誤り

角膜には血管が通っておらず、房水などから酸素や栄養分が供給されます。

「虹彩は瞳孔の大きさを変化させる」

→正しい

虹彩は瞳孔を散大・縮小させ、眼球内に入る光の量を調節します。

「水晶体は遠近の焦点調節に関係する」

→正しい

毛様体の働きによって水晶体の厚みが変化し、遠近の焦点調節が行われます。

「網膜には光を受容する視細胞がある」

→正しい

視細胞が受け取った光の情報は、神経細胞を介して視神経へ伝えられます。

「ビタミンAが不足すると夜盲症が生じることがある」

→正しい

わずかな光を感じる視細胞の働きにビタミンAが必要で、不足すると夜間視力が低下することがあります。

「涙液は目を潤すだけで、感染防御には関係しない」

→誤り

涙液にはリゾチームや免疫グロブリンなどが含まれ、感染防御にも関係しています。

「眼精疲労は単なる一時的な目の疲れと同じ意味である」

→誤り

眼精疲労は、慢性的な目の疲れに肩こりや頭痛などの全身症状を伴う場合をいいます。

 

予想問題

問1

眼球について、正しいものはどれか。

① 角膜は眼球の前面を覆う透明な組織である
② 強膜は透明な組織である
③ 角膜には血管が豊富に分布している
④ 網膜は眼球の最も外側を覆う組織である

答え:①

解説

角膜は眼球の前面を覆う透明な組織です。強膜は角膜以外の部分を覆う丈夫な組織で、角膜には血管が通っていません。

問2

虹彩と瞳孔について、正しいものはどれか。

① 虹彩は眼球内に入る光の量を調節する
② 虹彩は視覚情報を脳へ伝える
③ 瞳孔は光を感じ取る視細胞である
④ 虹彩は眼球を動かす筋肉である

答え:①

解説

虹彩は瞳孔の大きさを変化させることで、眼球内に入る光の量を調節しています。

問3

水晶体について、正しいものはどれか。

① 水晶体は遠近の焦点調節に関係する
② 水晶体は視覚情報を脳へ伝える
③ 水晶体は涙液を分泌する
④ 水晶体は眼球を動かす

答え:①

解説

水晶体は、毛様体の収縮・弛緩によって厚みが変化し、遠近の焦点調節に関係します。

問4

網膜について、正しいものはどれか。

① 網膜には光を受容する視細胞がある
② 網膜は涙液を作る
③ 網膜は瞳孔の大きさを調節する
④ 網膜は眼球を動かす

答え:①

解説

網膜には視細胞があり、光の情報を受け取ります。その情報は神経細胞を介して視神経へ伝えられ、脳へ送られます。

問5

涙液について、正しいものはどれか。

① 涙液には目の表面を保護する働きがある
② 涙液は角膜の酸素供給とは関係しない
③ 涙液には感染防御に関係する成分は含まれない
④ 涙液は目の異物を洗い流す働きを持たない

答え:①

解説

涙液には、異物を洗い流す、角膜に酸素や栄養分を供給する、感染から目を守るなど、さまざまな働きがあります。

 

まとめ

登録販売者試験第2章⑤では、目の構造と視覚が生じる仕組みを理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① 角膜は眼球前面の透明な組織である
② 強膜は眼球の外側を覆う丈夫な組織である
③ 虹彩は瞳孔の大きさを調節する
④ 水晶体は遠近の焦点調節に関係する
⑤ 硝子体は眼球内部を満たしている
⑥ 網膜には視細胞があり、光を受容する
⑦ 視神経は視覚情報を脳へ伝える
⑧ ビタミンA不足では夜盲症を生じることがある
⑨ 涙液は目を清浄・保護し、感染防御にも関係する
⑩ 眼筋は眼球を動かす
⑪ 眼精疲労は慢性的な目の疲れに全身症状を伴う場合がある

というポイントです。

目の構造を理解しておくと、この後に学ぶ目薬などの眼科用薬が、どの部位に作用するのかを理解しやすくなります。

第2章では、次に鼻の構造と働きについて学習していきます。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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