第1章総まとめ・一問一答
登録販売者試験第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」は、医薬品の本質から副作用、使用する人への配慮、プラセボ効果、医薬品の品質、一般用医薬品による対処、販売時のコミュニケーション、薬害の歴史まで、幅広い知識が問われる重要な章です。
第1章は覚える内容が多いため、個別の知識を覚えるだけではなく、似た選択肢を見分けられるようにしておくことが重要です。
本記事では、第1章①〜⑧で学習した内容を一問一答形式で総復習します。
医薬品の本質・リスク評価
問1
医薬品について、正しいものはどれか。
① 医薬品には有益な作用だけがあり、好ましくない作用はない
② 医薬品は人体にとって完全に無害である
③ 医薬品は有益な効果をもたらす一方、副作用などのリスクを有する
④ 医薬品は使用量を増やすほど安全性が高くなる
答え:③
解説
医薬品は疾病の治療や症状の改善などに役立つ一方、副作用などの好ましくない作用が生じる可能性があります。
問2
医薬品の使用について、正しいものはどれか。
① 多く使用するほど必ず効果が高くなる
② 用法・用量を守ることが重要である
③ 使用量は安全性に影響しない
④ 使用する人によって作用が変化することはない
答え:②
解説
医薬品は使用量や使用方法によって効果や安全性に影響が生じるため、定められた用法・用量を守ることが重要です。
問3
「健康食品」について、正しいものはどれか。
① 法律上定義された正式な食品分類である
② 医薬品と同じ意味である
③ 法律上定義された正式な食品分類ではない
④ すべて保健機能食品に分類される
答え:③
解説
「健康食品」は一般的に使用されている言葉であり、法律上定義された正式な食品分類ではありません。
問4
セルフメディケーションについて、正しいものはどれか。
① どのような病気でも医療機関を受診せず自分で治療することである
② 軽度な身体の不調について自分で手当てすることをいう
③ 医薬品を多く使用して症状を早く治すことである
④ 健康食品だけで病気を治療することである
答え:②
解説
セルフメディケーションは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調について自分で手当てすることをいいます。
副作用・不適正な使用・相互作用
問5
副作用について、正しいものはどれか。
① 医薬品を適正に使用すれば、副作用は絶対に起こらない
② 副作用はすべて軽微である
③ 医薬品を適正に使用した場合でも、副作用が生じることがある
④ 副作用は使用する人の状態と関係がない
答え:③
解説
医薬品が人体に及ぼす作用はすべてが解明されているわけではなく、十分注意して適正に使用した場合でも副作用が生じることがあります。
問6
医薬品の不適正な使用について、正しいものはどれか。
① 用法・用量を守らなくても問題ない
② 症状が強ければ自己判断で使用量を増やしてよい
③ 不適正な使用によって症状の悪化や副作用などが生じる可能性がある
④ 効果が感じられなければ他人の医薬品を使用してよい
答え:③
解説
用法・用量を守らないことや、他人の医薬品を自己判断で使用することなどは適正な使用とはいえず、健康被害につながる可能性があります。
問7
医薬品の相互作用について、正しいものはどれか。
① 医薬品同士が影響し合うことはない
② 食品は医薬品の作用に影響しない
③ 他の医薬品や食品によって医薬品の作用が変化することがある
④ 相互作用は副作用とは無関係である
答え:③
解説
他の医薬品や食品との組み合わせによって、医薬品の作用が強くなったり弱くなったりすることがあります。
問8
内服薬の服用方法について、正しいものはどれか。
① 特別な指示がなくてもアルコールで服用する
② どのような飲料で服用してもよい
③ 特別な指示がなければ、水またはぬるま湯で服用するのが基本である
④ 食前・食後などの服用時点は考慮しなくてよい
答え:③
解説
特別な指示がない限り、内服薬は水またはぬるま湯で服用するのが基本です。また、医薬品によっては食前、食後、食間などの服用時点が定められています。
小児・高齢者・妊婦・授乳婦への配慮
問9
小児の医薬品使用について、正しいものはどれか。
① 小児は成人と同じ用量で使用できる
② 小児には対象年齢や用法・用量を確認することが重要である
③ 成人用医薬品を自己判断で半量にすれば使用できる
④ 小児は医薬品の影響を受けにくい
答え:②
解説
小児は身体の機能が発達途中であり、成人とは医薬品の作用が異なる場合があります。対象年齢や用法・用量を確認することが重要です。
問10
高齢者の医薬品使用について、正しいものはどれか。
① 高齢者では副作用のリスクを考慮する必要はない
② 高齢者では加齢による身体機能の低下などに注意する必要がある
③ 高齢者は複数の医薬品を使用することがない
④ 高齢者では医薬品の情報提供に配慮する必要がない
答え:②
解説
高齢者では肝臓や腎臓などの機能が低下している場合があり、医薬品の作用や副作用に注意が必要です。また、複数の医薬品を使用している場合には相互作用にも注意します。
問11
妊婦の医薬品使用について、正しいものはどれか。
① 市販薬であれば胎児への影響を考慮する必要はない
② 妊娠中は医薬品による胎児への影響を考慮する必要がある
③ 妊娠中はすべての医薬品を自由に使用できる
④ 妊娠している可能性について確認する必要はない
答え:②
解説
妊娠中は、医薬品の種類や妊娠時期によって胎児への影響が生じる可能性があるため、慎重な対応が必要です。
問12
授乳婦の医薬品使用について、正しいものはどれか。
① 医薬品の成分が母乳中に移行することはない
② 授乳中はどのような医薬品でも使用できる
③ 医薬品の成分によっては母乳中に移行する可能性がある
④ 授乳中であることを確認する必要はない
答え:③
解説
医薬品の成分によっては母乳中に移行し、乳児に影響を及ぼす可能性があります。
プラセボ効果
問13
プラセボ効果について、正しいものはどれか。
① 医薬品の成分による薬理作用そのものである
② 医薬品そのものの薬理作用によらない作用が生じることがある
③ 必要な治療の代わりに使用できることを意味する
④ すべての人に同じように生じる
答え:②
解説
プラセボ効果は、医薬品そのものの薬理作用によらない作用をいい、期待や安心感、条件付け、時間の経過による自然な変化などが関係する場合があります。
問14
プラセボ効果について、正しいものはどれか。
① 望ましい変化だけが現れる
② 不都合な症状が現れることはない
③ 望ましい変化だけでなく、不都合な症状が現れることもある
④ 必要な治療を受けなくてもよいことを意味する
答え:③
解説
プラセボ効果によって、望ましい変化だけでなく、不都合な症状が現れることもあります。また、プラセボ効果を理由に必要な治療を省いてよいわけではありません。
医薬品の品質
問15
医薬品の品質について、正しいものはどれか。
① 医薬品は高温や多湿、光の影響を受けない
② 医薬品は適切な環境で保管・陳列することが重要である
③ 医薬品の品質は効き目に影響しない
④ 医薬品はどのような場所に保管しても問題ない
答え:②
解説
医薬品に含まれる成分には、高温や多湿、光などによって品質が劣化しやすいものがあります。そのため、適切な環境で保管・陳列することが重要です。
問16
医薬品の品質について、正しいものはどれか。
① 品質が低下しても効き目には影響しない
② 品質劣化によって人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることがある
③ 使用期限は確認する必要がない
④ 容器や包装は品質維持と関係がない
答え:②
解説
医薬品の品質が低下すると、効き目が低下することがあり、品質劣化によって人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じる場合もあります。
問17
医薬品の保管について、正しいものはどれか。
① 製品に記載された保管方法に従う
② 直射日光の当たる場所に保管する
③ 湿気の多い場所に保管する
④ 高温になる場所に保管する
答え:①
解説
医薬品は、高温、多湿、光などの影響を受ける場合があるため、製品に定められた保管方法に従って適切に管理することが重要です。
一般用医薬品と受診勧奨
問18
一般用医薬品の役割について、正しいものはどれか。
① 軽度な疾病に伴う症状の改善などに利用される
② すべての重い疾病を治療するために利用される
③ 医療機関の診療を必要とする症状にも必ず使用する
④ 医療用医薬品と同じ目的で使用される
答え:①
解説
一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善、健康の維持・増進などに利用されます。どのような症状にも使用できるわけではありません。
問19
一般用医薬品による対処について、正しいものはどれか。
① 高熱や激しい腹痛があっても、まず一般用医薬品を使用する
② 症状が重い場合には受診を勧めることが重要である
③ 症状が悪化しても使用を続ける
④ 一般用医薬品を使用すれば必ず医療機関を受診する必要はない
答え:②
解説
高熱や激しい腹痛など症状が重い場合には、一般用医薬品による対処が適切ではなく、医療機関への受診を勧めることが重要です。
問20
一般用医薬品を使用しても症状が改善しない場合について、正しいものはどれか。
① 長期間使用を続ければよい
② 使用量を増やせばよい
③ 一定期間または一定回数使用しても改善しない場合には受診する
④ 他人の医薬品を追加して使用する
答え:③
解説
一定期間または一定回数使用しても症状の改善がみられない場合や、症状が悪化した場合には、医療機関を受診することが重要です。
問21
スポーツ競技者の医薬品使用について、正しいものはどれか。
① 一般用医薬品ならドーピングに該当することはない
② 一般用医薬品にもドーピングに該当する成分を含むものがある
③ 医薬品の成分を確認する必要はない
④ ドーピングは医薬品とは無関係である
答え:②
解説
一般用医薬品にもドーピングに該当する成分を含むものがあるため、スポーツ競技者は使用前に成分を確認するなどの注意が必要です。
販売時のコミュニケーション
問22
一般用医薬品の販売時に確認する事項として、適切なものはどれか。
① 購入目的を確認する
② 使用者を確認する必要はない
③ 他の医薬品の使用状況を確認する必要はない
④ 過去の副作用経験は確認しなくてよい
答え:①
解説
販売時には、何のために購入するのか、誰が使用するのか、治療状況、アレルギーや副作用の経験、他の医薬品や食品の摂取状況などを確認することが重要です。
問23
一般用医薬品の実際の使用者について、正しいものはどれか。
① 購入者本人が必ず使用する
② 購入者以外の家族などが使用することもある
③ 使用者について確認する必要はない
④ 使用者が小児でも確認する必要はない
答え:②
解説
一般用医薬品は、家族など購入者以外の人が使用する場合もあるため、実際の使用者の状態を確認することが重要です。
問24
販売時の情報提供について、正しいものはどれか。
① 商品について説明すれば、それ以上確認する必要はない
② 購入者が説明内容を理解したかどうかを考慮する必要はない
③ 説明内容が購入者に理解され、適正使用につながることが重要である
④ 専門用語を多く使うほど適切な情報提供になる
答え:③
解説
情報提供では、単に説明するだけでなく、購入者が内容を理解し、適正使用につなげられるようにすることが重要です。
問25
販売時の確認事項について、誤っているものはどれか。
① 医療機関で治療を受けているか確認する
② 過去のアレルギーや副作用の経験を確認する
③ 他の医薬品や食品の摂取状況を確認する
④ 使用者の年齢や妊娠・授乳の状況は確認しなくてよい
答え:④
解説
使用者が小児、高齢者、妊婦、授乳婦などに該当するかは、医薬品の選択や適正使用に関係する重要な確認事項です。
薬害の歴史
問26
サリドマイド訴訟について、正しいものはどれか。
① キノホルム製剤によるスモンをめぐる訴訟である
② サリドマイド製剤による出生児の先天異常をめぐる訴訟である
③ HIV感染をめぐる訴訟である
④ C型肝炎感染をめぐる訴訟である
答え:②
解説
サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を使用したことによる出生児の先天異常をめぐる損害賠償訴訟です。
問27
スモン訴訟について、正しいものはどれか。
① サリドマイド製剤が原因となった
② キノホルム製剤によるスモンの発生をめぐる訴訟である
③ HIVが混入した血液凝固因子製剤が原因となった
④ ヒト乾燥硬膜の移植が原因となった
答え:②
解説
スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことによるスモンの発生をめぐる損害賠償訴訟です。
問28
HIV訴訟について、正しいものはどれか。
① サリドマイド製剤による先天異常をめぐる訴訟である
② キノホルム製剤によるスモンをめぐる訴訟である
③ HIVが混入した血液凝固因子製剤による感染をめぐる訴訟である
④ 特定フィブリノゲン製剤によるC型肝炎感染をめぐる訴訟である
答え:③
解説
HIV訴訟は、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与による感染被害をめぐる訴訟です。
問29
CJD訴訟について、正しいものはどれか。
① ヒト乾燥硬膜の移植によるCJD感染をめぐる訴訟である
② キノホルム製剤によるスモンをめぐる訴訟である
③ サリドマイド製剤による先天異常をめぐる訴訟である
④ 特定フィブリノゲン製剤によるC型肝炎感染をめぐる訴訟である
答え:①
解説
CJD訴訟は、ヒト乾燥硬膜を移植されたことによるクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)への罹患をめぐる損害賠償訴訟です。
問30
C型肝炎訴訟について、正しいものはどれか。
① キノホルム製剤が関係している
② サリドマイド製剤が関係している
③ 特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤が関係している
④ ヒト乾燥硬膜が関係している
答え:③
解説
C型肝炎訴訟は、出産や手術の際に特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤の投与を受けたことによるC型肝炎ウイルス感染をめぐる訴訟です。
第1章の重要ポイント
医薬品の本質
医薬品には有益な効果がある一方、副作用などのリスクがあります。効果だけでなく安全性も考えることが重要です。
副作用・相互作用
適正使用でも副作用が生じることがあり、他の医薬品や食品との相互作用にも注意が必要です。
使用する人への配慮
小児、高齢者、妊婦、授乳婦、基礎疾患がある人などでは、一般的な成人とは異なる注意が必要になる場合があります。
プラセボ効果
医薬品の使用後にみられる変化には、医薬品そのものの薬理作用によらない作用が関係する場合があります。
医薬品の品質
医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要があり、高温、多湿、光などによる品質劣化に注意します。
一般用医薬品と受診勧奨
一般用医薬品は軽度な症状などに利用されます。症状が重い場合や、使用しても改善しない場合には受診を勧めることが重要です。
販売時のコミュニケーション
購入目的、実際の使用者、治療状況、アレルギー・副作用歴、他の医薬品や食品の摂取状況などを確認し、購入者が理解できるように情報提供することが重要です。
薬害の歴史
サリドマイド、スモン、HIV、CJD、C型肝炎などの薬害から、医薬品の安全性確保、情報収集、被害救済、再発防止の重要性を学びます。
まとめ
登録販売者試験第1章は、単純に医薬品の名称や特徴を暗記するだけではなく、医薬品の有効性とリスクを理解し、使用する人の状態に応じて適切に判断できるようになることが重要です。
特に、次のポイントは繰り返し確認しておきましょう。
① 医薬品には有益な効果とリスクの両方がある
② 適正使用でも副作用が生じることがある
③ 不適正な使用や相互作用に注意する
④ 小児、高齢者、妊婦、授乳婦などへの配慮が必要
⑤ プラセボ効果と薬理作用を区別する
⑥ 医薬品は高温・多湿・光などによる品質劣化に注意する
⑦ 一般用医薬品で対処できない症状では受診を勧める
⑧ 販売時には購入目的や使用者の状態を確認する
⑨ 薬害の歴史から医薬品の安全性確保の重要性を理解する
第1章は、医薬品を安全かつ適正に使用するための基本的な考え方を学ぶ章です。
一問一答で間違えた問題については、第1章①〜⑧の各記事に戻って確認し、知識を定着させておきましょう。

