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充血に使う市販目薬の選び方|血管収縮成分の特徴と使いすぎの注意点

目が赤くなったときに使う市販目薬には、充血を抑える成分を配合したものがあります。目の充血は、疲れや乾燥、花粉などによるアレルギー、コンタクトレンズの刺激など、さまざまな原因で起こります。

そのため、目が赤いという理由だけで充血を抑える目薬を選ぶのではなく、かゆみや乾燥、痛み、目やになど、ほかの症状も確認することが大切です。

この記事では、充血に使われる市販目薬の種類、血管収縮成分の特徴、アレルギー用目薬や人工涙液との違い、使いすぎによる注意点、眼科を受診したほうがよい症状について解説します。

目の充血に使う市販目薬は原因を考えて選ぶ

目の充血とは、目の白い部分などにある血管が広がり、赤く見える状態です。

充血の原因には、目の疲れや乾燥、花粉・ハウスダストによるアレルギー、コンタクトレンズによる刺激、感染症、目の炎症などがあります。

主な症状 考えられる原因 目薬を選ぶときの考え方
疲れたときに一時的に赤くなる 目の疲れ、長時間の画面作業など 目の疲れを対象とする商品を検討
乾燥感やゴロゴロ感がある 涙液不足、目の表面の刺激など 人工涙液などを検討
かゆみ・涙・くしゃみを伴う 花粉やハウスダストなどのアレルギー アレルギー用点眼薬を検討
強い痛みや視力の変化がある 眼疾患などの可能性 市販薬だけで対応せず眼科を受診

充血を抑えることだけを目的に目薬を選ぶと、原因に合わない場合があります。まずは、充血以外にどのような症状があるかを確認しましょう。

充血に使われる市販目薬の種類

市販の目薬には、充血を対象とするもののほか、目の疲れや乾燥、アレルギーなどに対応するものがあります。

目薬の種類 主な目的 使用を考える症状
充血を対象とする目薬 広がった血管を収縮させる 目の充血
目の疲れ用目薬 目の疲れやかすみなどを対象とする 目の疲れ、長時間の近業による不快感など
人工涙液など 目の表面の乾燥を補う 乾燥感、異物感など
アレルギー用点眼薬 アレルギーによる症状を抑える かゆみ、涙、充血など
抗菌性点眼薬 対象となる細菌による症状に用いる 商品が対象とする眼症状

同じ「目が赤い」という症状でも、原因によって適した目薬は異なります。

血管収縮成分とは?

充血を抑える目的で使用される目薬には、血管収縮成分が配合されていることがあります。

血管収縮成分は、目の表面などの血管を収縮させることで、赤く見える状態を一時的に抑える目的で使用されます。

一般用点眼薬に使用される血管収縮成分には、次のようなものがあります。

成分の例 主な特徴
塩酸テトラヒドロゾリン 充血を抑える目的で配合されることがある
塩酸ナファゾリン 血管を収縮させ、充血を抑える目的で使用されることがある
塩酸フェニレフリン 充血を抑える目的で配合されることがある

成分名や濃度、配合されているほかの成分は商品によって異なります。購入時は、商品の効能・効果と添付文書を確認してください。

血管収縮成分入りの目薬は使いすぎに注意

血管収縮成分を配合した目薬は、充血を一時的に目立ちにくくすることを目的としています。しかし、原因そのものを取り除くものではありません。

充血が続くからといって、使用回数を増やしたり、長期間にわたって使い続けたりすることは避けましょう。

血管収縮成分を含む目薬を過度に使用すると、薬の効果が切れたあとに充血が目立つようになる場合があります。充血を抑えるために繰り返し使用し、さらに充血が気になるという悪循環につながることもあります。

目の赤みが何度も繰り返す場合は、目薬で赤みだけを抑え続けるのではなく、原因を確認することが大切です。

「目が赤いから充血用」と決めつけない

目の充血には、さまざまな原因があります。

例えば、花粉の時期に目のかゆみや涙が出る場合は、アレルギーが関係している可能性があります。この場合、充血だけを抑える目薬ではなく、アレルギー用点眼薬が選択肢になることがあります。

また、目が乾いてゴロゴロする場合は、人工涙液などが適している場合があります。

目やにが多い、片目だけ赤い、強い痛みがあるなどの場合は、感染症や炎症などの可能性も考えなければなりません。

充血と一緒にある症状 考え方
かゆみ・涙・くしゃみ アレルギーの可能性を考える
乾燥感・ゴロゴロ感 乾燥や目の表面の刺激を考える
目やにが多い 感染症などの可能性に注意する
強い痛み・視力低下 市販薬だけで対応せず眼科を受診する

アレルギーによる充血にはアレルギー用目薬を検討

花粉やハウスダストなどによるアレルギーでは、目のかゆみ、涙、充血などが起こることがあります。

アレルギーによる症状が考えられる場合は、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分を配合した目薬が選択肢になります。

ただし、目のかゆみや充血があるからといって、必ずアレルギーが原因とは限りません。症状が強い場合や長引く場合は、眼科で原因を確認することが大切です。

アレルギー用目薬については、以下の記事で詳しく解説しています。

目のかゆみに使う市販目薬の選び方|抗ヒスタミン・抗アレルギー成分の違い

乾燥による充血には人工涙液などが選択肢になる

目の乾燥によって、目の表面に刺激感や異物感が生じ、赤みが気になることがあります。

乾燥感やゴロゴロ感が中心の場合は、人工涙液などを検討することがあります。

ただし、人工涙液は目の乾燥を補うことを目的とするもので、すべての充血の原因に対応するわけではありません。

乾燥対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

目の乾きに使う市販目薬の選び方|人工涙液・保湿成分の違いと注意点

コンタクトレンズ使用中の充血に注意

コンタクトレンズを使用している人は、レンズによる刺激や乾燥などによって、目が赤くなることがあります。

コンタクトレンズ装用中に充血した場合は、無理に装用を続けず、レンズを外して目の状態を確認しましょう。

目薬を使用する場合も、コンタクトレンズを装用したまま使えるかどうかを確認する必要があります。

  • コンタクトレンズを外してから使用する商品がある
  • ソフトコンタクトレンズ装用中に使用できない商品がある
  • 使用後、一定時間レンズを装用しないよう指示される場合がある
  • 商品によって使用できるレンズの種類が異なる

コンタクトレンズ使用中に強い痛み、強い充血、目やに、視力低下などが起こった場合は、目薬だけで様子をみず、早めに眼科を受診してください。

充血用目薬を使うときの注意点

充血を対象とする市販目薬を使用するときは、商品の用法・用量を守ることが基本です。

  • 使用回数を自己判断で増やさない
  • 長期間にわたって連用しない
  • 容器の先端を目やまつ毛に触れさせない
  • 他人と目薬を共用しない
  • コンタクトレンズ装用中に使用できるか確認する
  • 使用後に症状が悪化した場合は使用を中止する
  • 改善しない場合は薬剤師や眼科に相談する

複数の目薬を使用する場合は、成分が重複する可能性もあります。自己判断でいくつもの商品を重ねて使用せず、必要に応じて薬剤師や登録販売者に相談してください。

こんな充血は眼科を受診

次のような症状がある場合は、単なる疲れや一時的な充血とは限りません。

  • 強い目の痛みがある
  • 視力が低下した
  • 見え方がおかしい
  • 光が強くまぶしく感じる
  • 片目だけ強く赤くなっている
  • 大量の目やにが出る
  • 目が強く腫れている
  • コンタクトレンズ使用中に強い充血が起こった
  • 目を傷つけた可能性がある
  • 市販目薬を使用しても改善しない
  • 充血を繰り返している

特に強い痛み、視力低下、急激な症状の変化がある場合は、市販薬で様子をみず、早めに眼科を受診してください。

充血に使う市販目薬の選び方まとめ

目の充血に使う市販目薬は、赤みだけでなく、原因やほかの症状を考えて選ぶことが大切です。

症状・状況 選ぶときの考え方
一時的な充血が気になる 充血を対象とする目薬を検討する
充血と目のかゆみがある アレルギー用点眼薬を検討する
充血と乾燥感がある 人工涙液などを検討する
充血を繰り返している 原因を確認するため眼科への相談を検討する
強い痛みや視力低下がある 市販薬だけで対応せず眼科を受診する

血管収縮成分を配合した目薬は、充血を一時的に抑える目的で使用されます。しかし、使いすぎると充血を繰り返す原因になる場合があるため、用法・用量を守り、長期間の連用は避けましょう。

目の充血には、疲れや乾燥、アレルギーだけでなく、感染症や目の炎症などが関係していることもあります。痛みや視力の変化、強い目やになどがある場合は、自己判断で市販目薬を使い続けず、眼科で原因を確認してください。

参考資料

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