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登録販売者試験 第3章完全攻略㊴|口腔咽喉薬・うがい薬の成分と正しい使い方を徹底解説

口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)とは

口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、炎症による痛みや腫れなどの症状を緩和することを主な目的とする医薬品です。

剤形には、トローチ剤、ドロップ剤、口腔内に噴霧又は塗布して使用する外用液剤などがあります。

殺菌消毒成分が配合され、口腔及び咽頭の殺菌・消毒などを目的とする製品もあります。

一方、含嗽薬(うがい薬)は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去などを目的として、用時に水で希釈又は溶解してうがいに用いる外用液剤です。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692425.pdf))

口腔咽喉薬と鎮咳去痰薬は別物

口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭部の局所的な炎症や痛み、腫れなどを緩和することを目的としています。

そのため、鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分は配合されていません。

ただし、それらの成分が配合されている場合には、鎮咳去痰薬に分類されます。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

「のどに使う薬だから、咳止め成分も入っている」と考えないことが重要です。

トローチ剤・ドロップ剤の正しい使い方

トローチ剤やドロップ剤は、口腔内や咽頭部に有効成分を行き渡らせることが重要です。

そのため、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用します。

噛み砕いて飲み込んでしまうと、口腔内や咽頭部における局所的な効果が十分に期待できません。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

トローチ剤・ドロップ剤のポイント

使用方法 正しい使い方
口中に含む 有効成分を口腔内・咽頭部に行き渡らせる
噛む 噛み砕かず、ゆっくり溶かす
飲み込む すぐに飲み込まない

噴射式の口腔咽喉薬

口腔内や咽頭部に噴霧するタイプの液剤では、息を吸いながら噴射してはいけません。

息を吸いながら噴射すると、薬液が気管支や肺に入り込むおそれがあります。

そのため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましいとされています。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

含嗽薬(うがい薬)の正しい使い方

含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多くあります。

指定された濃度から大きく外れると、効果が十分に得られないことがあります。

濃すぎても薄すぎても適切な効果が得られないため、用法・用量に従って調製することが重要です。

基本的なうがい方法

一般的には、薬液を10~20mL程度口に含みます。

その後、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返してから吐き出します。

これを数回繰り返すことで、効果的なうがいができるとされています。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

うがい薬は飲み込まない

含嗽薬はうがいに用いる外用液剤であるため、飲み込まないことが基本です。

口腔及び咽頭を洗浄・殺菌・消毒した後は、薬液を吐き出します。

うがい後すぐの食事に注意

含嗽薬を使用した直後に食事をすると、殺菌消毒効果が薄れやすくなります。

そのため、うがい薬を使用した後は、すぐに食事を摂らないよう注意します。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

口腔咽喉薬・含嗽薬は局所作用が中心

口腔咽喉薬や含嗽薬は、口腔内や咽頭部における局所的な作用を目的とする医薬品です。

しかし、口腔や咽頭の粘膜は血流が豊富であるため、成分の一部が粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすいことがあります。

その結果、局所作用を目的とした医薬品であっても、全身的な影響が現れる場合があります。

口内炎などがひどい場合

口内炎などで口腔内にひどいただれがある人では、刺激感などが現れやすくなります。

さらに、粘膜からの吸収が増えることで、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなります。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

口腔咽喉薬の主な配合成分

口腔咽喉薬や含嗽薬には、主として炎症を和らげる成分、殺菌消毒成分などが配合されています。

グリチルリチン酸二カリウム

グリチルリチン酸二カリウムは、咽頭部の炎症を和らげる抗炎症成分です。

声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れなどの症状を鎮める目的で用いられます。

かぜ薬などにも配合されるため、他の医薬品との成分重複に注意が必要です。

トラネキサム酸

トラネキサム酸も、咽頭部の炎症を和らげる抗炎症成分です。

グリチルリチン酸二カリウムと同様、喉の炎症による痛みや腫れなどの緩和を目的として用いられます。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692425.pdf))

アズレンスルホン酸ナトリウム

アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されます。

口腔咽喉薬だけでなく、口内炎用薬や眼科用薬などでも学習した成分です。

殺菌消毒成分

口腔内や喉に付着した細菌などの微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりする目的で、さまざまな殺菌消毒成分が用いられます。

代表的な成分は、

  • セチルピリジニウム塩化物
  • デカリニウム塩化物
  • ベンゼトニウム塩化物
  • ポビドンヨード
  • ヨウ化カリウム
  • ヨウ素
  • クロルヘキシジングルコン酸塩
  • クロルヘキシジン塩酸塩
  • チモール

などです。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

セチルピリジニウム塩化物・デカリニウム塩化物・ベンゼトニウム塩化物

これらは、口腔内や咽頭部に存在する微生物に対する殺菌消毒作用を目的として用いられます。

鼻炎用点鼻薬などでも関連する成分として登場するため、成分名と作用を関連づけて覚えておきましょう。

ポビドンヨード・ヨウ素

ポビドンヨードやヨウ素は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒を目的として使用されます。

ヨウ素系殺菌消毒成分については、アルカリ性になると殺菌力が低下する点も重要です。

クロルヘキシジン

クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩なども殺菌消毒成分です。

口腔内に使用した場合、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがあるため注意が必要です。

生薬成分

口腔咽喉薬には、生薬成分が配合される場合もあります。

ラタニア

ラタニアは、口腔内の炎症などに用いられる生薬成分です。

歯槽膿漏薬などでも使用されるため、口腔用薬の生薬として覚えておきましょう。

カミツレ

カミツレは、抗炎症作用などを期待して用いられる生薬成分です。

歯槽膿漏薬などにも配合されるため、口腔内の炎症に用いられる生薬として整理します。

医薬部外品として扱われる製品

有効成分が生薬成分、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物等のみからなる製品で、効能・効果が、

  • 喉の炎症による声がれ
  • 喉の荒れ
  • 喉の不快感
  • 喉の痛み
  • 喉の腫れ
  • 口腔内や喉の殺菌・消毒・洗浄
  • 口臭の除去

の範囲に限られるものについては、医薬部外品として扱われています。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692425.pdf))

胸や喉に使用する鼻づまり改善薬

胸部や喉の部分に適用し、有効成分が体温によって温められて揮散して吸入されることで、鼻づまりやくしゃみなどのかぜに伴う諸症状の緩和を目的とする外用剤があります。

これらには、塗り薬や貼り薬があります。

現在のところ、このタイプで医薬品となっている製品はなく、いずれも医薬部外品(鼻づまり改善薬)として製造販売されています。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

口腔咽喉薬・含嗽薬と相互作用

口腔咽喉薬や含嗽薬は複数の成分を含む場合があるため、他の医薬品との併用時には同じ成分又は同種の作用を有する成分の重複に注意します。

例えば、グリチルリチン酸二カリウムなどは、かぜ薬などにも配合されることがあります。

また、口腔咽喉薬が局所作用を目的とするからといって、全身作用や相互作用が生じないわけではありません。

のどの薬と咳止めの併用

口腔咽喉薬そのものには、鎮咳成分や去痰成分は配合されません。

一方、咳止めなどを併用する場合には、製品ごとの配合成分を確認し、同じ成分が重複していないかを確認することが重要です。

口腔咽喉薬の受診勧奨

喉の痛みや腫れは、単なる一時的な炎症だけでなく、感染症やその他の疾患によって起こる場合があります。

そのため、症状が長期間続く場合や悪化する場合には、一般用医薬品による対処を漫然と続けず、医療機関の受診が必要です。

発熱を伴う場合

発熱を伴う喉の痛みや腫れでは、呼吸器感染症などの可能性があります。

発熱を伴う症状については、単に口腔咽喉薬だけで対処し続けるのではなく、必要に応じて医療機関を受診します。

激しい咽頭痛・呼吸困難など

激しい咽頭痛、強い腫れ、呼吸が苦しいなどの症状がある場合には、一般用医薬品での自己対処ではなく、早めに医療機関を受診する必要があります。

特に呼吸困難がある場合には、緊急性の高い疾患が隠れている可能性があります。

口腔咽喉薬・含嗽薬の重要ポイント一覧

項目 覚えるポイント
口腔咽喉薬 口腔・咽頭粘膜に局所作用し、炎症による痛み・腫れ等を緩和
含嗽薬 口腔・咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭除去などに使用
トローチ・ドロップ 噛まずにゆっくり溶かす
噴射式 息を軽く吐きながら噴射
含嗽薬 用時希釈・溶解。濃すぎても薄すぎても不適切
うがい液 10~20mL程度を口に含み、ガラガラして吐き出す
うがい後 すぐ食事をすると殺菌消毒効果が薄れやすい
口腔内のただれ 刺激感・全身的影響が生じやすい
抗炎症 グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸等
組織修復 アズレンスルホン酸ナトリウム
殺菌消毒 セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物等
ヨウ素系 ポビドンヨード、ヨウ素等
クロルヘキシジン 口腔内適用でまれにショック(アナフィラキシー)
鎮咳・去痰成分 口腔咽喉薬には配合されない。含有すれば鎮咳去痰薬に分類
胸・喉の塗り薬・貼り薬 鼻づまり改善を目的とするものはいずれも医薬部外品

ここは絶対に覚えたい!

口腔咽喉薬 → 口腔・咽頭に局所作用 → 痛み・腫れなどを緩和

含嗽薬 → 殺菌・消毒・洗浄・口臭除去 → うがいに使用

トローチ・ドロップ → 噛まずにゆっくり溶かす

噴射式 → 息を吸いながら噴射しない → 軽く息を吐きながら噴射

含嗽薬 → 10~20mL程度 → ガラガラ → 吐き出す

うがい薬 → 濃すぎても薄すぎても効果不十分

うがい直後の食事 → 殺菌消毒効果が薄れやすい

口腔内のひどいただれ → 刺激・全身的影響が生じやすい

グリチルリチン酸二カリウム・トラネキサム酸 → 抗炎症

アズレンスルホン酸ナトリウム → 粘膜組織の修復

クロルヘキシジン → まれにショック(アナフィラキシー)

口腔咽喉薬 → 鎮咳・気管支拡張・去痰成分は配合されない

鎮咳成分等が入れば鎮咳去痰薬に分類

胸・喉に塗る/貼る鼻づまり改善薬 → 医薬部外品

予想問題

問1

口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用し、炎症による痛みや腫れなどの症状を緩和することを主な目的とする。

解説

正しい。口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭部の粘膜に局所的に作用して、炎症による痛みや腫れなどを緩和します。

問2

口腔咽喉薬には、通常、鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分が配合されている。

解説

誤り。これらの成分は口腔咽喉薬には配合されません。これらの成分が配合されている場合には、鎮咳去痰薬に分類されます。

問3

トローチ剤やドロップ剤は、噛み砕いてすぐ飲み込むことで、口腔内や咽頭部への局所作用を高めることができる。

解説

誤り。口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすことで、有効成分を口腔内や咽頭部に行き渡らせます。

問4

噴射式の口腔咽喉薬は、薬液が気管支や肺に入るのを防ぐため、息を吸いながら噴射する。

解説

誤り。息を吸いながら噴射すると薬液が気管支や肺に入るおそれがあります。軽く息を吐きながら噴射することが望ましいとされています。

問5

含嗽薬は、指定された濃度より濃く調製するほど殺菌消毒効果が高くなるため、できるだけ濃くして使用する。

解説

誤り。濃すぎても薄すぎても十分な効果が得られません。用法・用量に従って適切な濃度に調製することが重要です。

問6

含嗽薬は、一般的に10~20mL程度を口に含み、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返し、その後吐き出す。

解説

正しい。これが一般的に効果的なうがいの方法とされています。

問7

含嗽薬の使用直後に食事をしても、殺菌消毒効果には影響しない。

解説

誤り。使用後すぐに食事をすると、殺菌消毒効果が薄れやすくなります。

問8

口腔咽喉薬や含嗽薬は局所作用を目的とするため、成分が粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることはない。

解説

誤り。成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入り、全身的な影響を生じることがあります。特に口内炎などでひどいただれがある人では注意が必要です。

問9

クロルヘキシジングルコン酸塩やクロルヘキシジン塩酸塩を口腔内に使用した場合、まれにショック(アナフィラキシー)が起こることがある。

解説

正しい。クロルヘキシジン類では、口腔内への適用によりまれにショック(アナフィラキシー)が生じることがあります。

問10

胸部や喉の部分に適用し、有効成分を揮散させて鼻づまりやくしゃみなどを緩和する塗り薬や貼り薬は、現在はいずれも医薬品として販売されている。

解説

誤り。このタイプの鼻づまり改善薬は、現在のところ医薬品ではなく、いずれも医薬部外品として製造販売されています。

まとめ

口腔咽喉薬・うがい薬では、まず「口腔咽喉薬は局所作用」「含嗽薬はうがいに使用」という基本を押さえましょう。

トローチ・ドロップは噛まずにゆっくり溶かす、噴射式は息を軽く吐きながら噴射、含嗽薬は適切な濃度に調製して10~20mL程度でうがいし、吐き出すことが重要です。

成分では、グリチルリチン酸二カリウム・トラネキサム酸=抗炎症、アズレンスルホン酸ナトリウム=粘膜組織修復、各種ヨウ素・セチルピリジニウム塩化物・クロルヘキシジン類=殺菌消毒と整理しましょう。

また、口腔咽喉薬は局所作用を目的としますが、成分が粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがあります。特に口腔内にひどいただれがある人では注意が必要です。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

試験では、「鎮咳・気管支拡張・去痰成分は口腔咽喉薬には配合されない」「クロルヘキシジン類でまれにアナフィラキシー」「胸・喉の鼻づまり改善薬は医薬部外品」も重要なポイントです。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/content/001692428.pdf))

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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