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目の乾きに使う市販目薬の選び方|人工涙液・保湿成分の違いと注意点

「目が乾く」「目がゴロゴロする」「目に何か入っているような感じがする」といった症状があるときは、目の乾きに対応する市販の目薬が選択肢になります。

市販の目薬には、涙液を補う人工涙液タイプや、目の表面にうるおいを与える成分などを配合した商品があります。また、同じ「目の乾き」を対象とする商品でも、コンタクトレンズへの対応や使用回数などが異なります。

この記事では、目の乾きに使われる市販目薬の種類、人工涙液と一般点眼薬の違い、保湿成分の特徴、コンタクトレンズ使用時の注意点、受診を検討する目安について解説します。

目の乾きにはどんな目薬を選ぶ?

目の乾きが気になるときは、まず「涙が足りないように感じるのか」「乾燥によるゴロゴロ感や異物感があるのか」「目の疲れやかすみもあるのか」など、症状を整理します。

市販の目薬には、人工涙液、一般点眼薬、コンタクトレンズ装用時の不快感などを対象とする商品があります。

タイプ 主な特徴 向いている症状の例
人工涙液 涙液を補う 目の乾き・異物感
保湿成分を含む点眼薬 目の表面のうるおいを保つ 乾燥による不快感
目の疲れにも対応する点眼薬 乾燥以外の目の疲れなどにも対応 乾き+目の疲れなど
コンタクトレンズ対応点眼薬 レンズ装用時の使用を考慮した製品 コンタクトレンズ装用時の乾燥・不快感

実際の製品によって効能・効果や成分は異なるため、「人工涙液だから必ずこの症状に使える」と決めつけず、商品の表示を確認することが重要です。

人工涙液とは?

人工涙液は、涙液を補うことを目的とした点眼薬です。

厚生労働省の一般用医薬品に関する資料では、人工涙液は「涙液の補助」を目的とする薬効群として扱われています。

市販の人工涙液には、塩化ナトリウムや塩化カリウムなど、涙液に含まれる成分を配合した商品があります。

目の乾燥による異物感や不快感が気になる場合に、人工涙液が選択肢になります。

人工涙液は目の乾燥を補うためのもの

人工涙液は、目の乾燥そのものを一時的に補う目的で使用されます。

例えば、空調の効いた室内に長時間いる、パソコンやスマートフォンを長時間使用する、コンタクトレンズを使用しているなど、目が乾燥しやすい環境では、乾燥による不快感が生じることがあります。

こうした場合には、目の乾きや異物感を効能・効果とする人工涙液が選択肢になります。

目の乾きに使われる保湿成分

市販の目薬には、目の表面の水分を保持する目的で、さまざまな成分が配合されています。

例えば、ヒプロメロース、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどを含む商品があります。

PMDAに掲載されている一般用人工涙液の添付文書でも、目の乾きや疲れなどを対象として、こうした成分を配合した製品が確認できます。

ヒプロメロース

ヒプロメロースは、目薬に粘稠剤などとして使用される成分です。

市販の人工涙液には、目の表面にとどまりやすくする目的などで配合されている商品があります。

コンドロイチン硫酸エステルナトリウム

コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを配合した市販の人工涙液もあります。

製品によっては、目の乾きだけでなく、乾燥に伴う目の疲れなどを効能・効果としているものがあります。

ただし、同じ成分が入っていても製品ごとに配合量や効能・効果が異なるため、実際の商品表示を確認してください。

「目の乾き」と「ドライアイ」は同じ?

目が乾くと感じても、それだけで医学的な意味でのドライアイと判断できるわけではありません。

ドライアイでは、目の乾燥感だけでなく、異物感、疲れ、かすみ、目の不快感など、さまざまな症状が現れることがあります。

市販の目薬は一時的な目の乾燥などに使用できる商品がありますが、症状が長く続く場合には、単に市販薬を使い続けるのではなく、眼科で原因を確認することも重要です。

PMDAの一般用人工涙液に関する使用上の注意でも、目の強い痛みがある場合や、目のかすみが改善しない場合、一定期間使用しても症状がよくならない場合などには、医師や薬剤師などへの相談が求められています。

目の乾きと目の疲れが一緒にある場合

目の乾きと目の疲れは、同時に感じることがあります。

例えば、パソコンやスマートフォンを長時間見ていると、まばたきの回数が減るなどして目が乾燥し、乾燥による不快感と目の疲れを同時に感じることがあります。

この場合は、「乾き」だけを対象とする人工涙液だけでなく、目の疲れも効能・効果に含む商品を選択肢として考えることができます。

ただし、目の疲れが強い、視界がかすむ、視力が落ちたように感じるなどの症状がある場合は、単純な乾燥だけが原因とは限りません。

コンタクトレンズを使っている人は目薬の種類に注意

コンタクトレンズを使用している場合は、目の乾きだけでなく「レンズを装用したまま使用できるか」を確認する必要があります。

市販の人工涙液には、コンタクトレンズ装用中に使用できることを効能・効果としている商品があります。一方、ソフトコンタクトレンズなどを装用したまま使用しないよう記載されている商品もあります。

PMDAの人工涙液に関する添付文書等の記載でも、製品によってコンタクトレンズ装用時の使用について注意事項が設定されています。

そのため、「人工涙液ならコンタクトレンズをつけたまま使える」と一律に考えるのは避け、商品の添付文書を確認してください。

コンタクトレンズ装用中の目の乾きに使うなら?

コンタクトレンズを使用している場合は、まず商品に「コンタクトレンズ装用中に使用できる」と記載されているか確認します。

状況 確認するポイント
ソフトコンタクトレンズ使用中 装用したまま使用できるか確認
ハードコンタクトレンズ使用中 対応するレンズの種類を確認
カラーコンタクトレンズ使用中 カラーコンタクトレンズへの対応を確認
レンズを外して使用する場合 再装用までの時間などを添付文書で確認

特にカラーコンタクトレンズは、通常のコンタクトレンズと同じ条件で使用できるとは限りません。

製品によって使用条件が異なるため、パッケージや添付文書の記載を優先してください。

目の乾きには防腐剤にも注意したほうがいい?

市販の点眼薬には、防腐剤などの添加物が含まれている商品があります。

一方、使い切りタイプなど、防腐剤を含まないことを特徴とする商品もあります。

ただし、「防腐剤が入っているから悪い」「入っていないから必ず優れている」と単純に考えるものではありません。

使用頻度、コンタクトレンズの有無、商品の使用方法などを考えて選ぶことが大切です。

目の乾きが頻繁に起こり、点眼回数が多くなる場合は、自己判断だけで商品を使い続けず、薬剤師や登録販売者、眼科医に相談してください。

目の乾きに市販目薬を使うときの注意点

用法・用量を守る

目薬は、回数を増やせば増やすほど効果が高くなるわけではありません。

商品ごとに1日の使用回数が設定されているため、添付文書に記載された用法・用量を守ってください。

目薬の容器の先端を目につけない

点眼するときに容器の先端を目やまぶた、まつ毛などにつけると、薬液が汚染される原因になります。

PMDAの人工涙液に関する記載でも、容器の先を目やまぶた、まつ毛に触れさせないよう注意されています。

他の人と共用しない

目薬は家族などと共用せず、個人で使用してください。

PMDAの一般用人工涙液の注意事項でも、他の人と共用しないことが記載されています。

目薬を何種類も重ねない

目の乾きが気になるからといって、人工涙液、疲れ目用、充血用、アレルギー用などを自己判断で何種類も重ねて使用するのは避けましょう。

複数の点眼薬を使用する必要がある場合は、薬剤師、登録販売者または眼科医に相談してください。

目の乾きが続くときに注意したい症状

単純な乾燥だと思っていても、別の目の病気が原因で症状が出ている場合があります。

次のような症状がある場合は、市販の目薬だけで長期間様子をみないことが大切です。

  • 強い目の痛みがある
  • 視力が低下した
  • 目がかすんだ状態が続く
  • 強い充血がある
  • 目やにが多い
  • 片目だけに強い症状がある
  • 光がまぶしく感じる
  • 市販の目薬を使用しても改善しない

特に強い目の痛みや視力の変化がある場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、眼科を受診してください。

目の乾きに使う市販目薬の選び方

目の乾きに使う目薬を選ぶときは、次の順番で確認すると分かりやすくなります。

1.乾燥が主な症状なのか確認する

目の乾き、ゴロゴロ感、異物感などが中心なら、人工涙液などを検討します。

一方、かゆみや強い充血、目やになどがある場合は、乾燥以外の原因も考える必要があります。

2.コンタクトレンズの有無を確認する

コンタクトレンズを使用している場合は、装用中に使用できる商品なのか、レンズを外してから使用する商品なのかを確認します。

3.必要な成分が入っているか確認する

目の乾燥だけを補いたいのか、目の疲れも気になるのかによって、選ぶ商品が変わる場合があります。

「目の乾き」「涙液の補助」「目の疲れ」などの効能・効果を確認してください。

4.使用期間を確認する

市販の目薬を使用しても症状が改善しない場合は、使用を漫然と続けないことが重要です。

商品に記載された「使用を中止して相談する場合」などの注意事項を確認してください。

目の乾きと目のかゆみは目薬を使い分ける

目が乾くと同時にかゆみもある場合は、単純な乾燥だけではなくアレルギーなどが関係している可能性があります。

花粉やハウスダストなどの時期に目のかゆみ、充血、涙などが繰り返される場合は、アレルギー用点眼薬が選択肢になります。

目の乾き用の人工涙液とアレルギー用点眼薬では、目的や成分が異なります。

症状の中心が「乾き」なのか「かゆみ」なのかを確認して選ぶことが大切です。

目の乾きに使う市販目薬まとめ

目の乾きに使う市販目薬には、人工涙液をはじめ、保湿成分などを配合したさまざまな商品があります。

  • 人工涙液は涙液を補う目的で使用される
  • ヒプロメロースなどの保湿に関係する成分を配合した商品がある
  • コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどを配合した商品もある
  • 目の乾きだけでなく、目の疲れなどを効能・効果とする商品もある
  • コンタクトレンズ装用中に使用できるかは商品ごとに確認する
  • カラーコンタクトレンズへの対応も商品ごとに異なる
  • 用法・用量を守り、容器の先端を目に触れさせない
  • 強い痛みや視力低下などがある場合は眼科を受診する
  • 市販薬を使用しても症状が改善しない場合は医療機関への相談を検討する

「目が乾く」という症状だけでも、乾燥、コンタクトレンズ、アレルギー、目の疲れなど、背景はさまざまです。症状と使用状況を確認し、自分に合った目薬を選ぶことが大切です。

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参考資料

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