鼻水、鼻づまり、くしゃみが続くと、「市販の鼻炎薬を使いたいけれど、どれを選べばいいの?」と迷うことがあります。
市販の鼻炎薬には、鼻水やくしゃみを抑える内服薬、鼻づまりに対応する点鼻薬など、さまざまな種類があります。
また、同じ鼻炎薬でも配合されている成分によって特徴が異なります。風邪薬にも鼻水に対応する成分が含まれていることがあるため、すでに風邪薬を使用している場合は、成分の重複にも注意が必要です。
この記事では、市販の鼻炎薬を選ぶときに確認したいポイントを、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状別に解説します。
市販の鼻炎薬にはどんな種類がある?
市販の鼻炎薬は、大きく「内服薬」と「点鼻薬」に分けて考えると分かりやすくなります。
| 種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| 鼻炎用内服薬 | 鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどに対応する |
| 点鼻薬 | 鼻に直接使用し、鼻づまりなどの症状に対応する |
さらに内服薬にも、抗ヒスタミン成分を中心とした製品や、鼻づまりに対応する成分を組み合わせた製品などがあります。
症状や使用する場面に合わせて、どのタイプの薬が必要なのかを考えることが大切です。
鼻炎薬を選ぶ前に「どの症状がつらいか」を確認
鼻炎の症状には、鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどがあります。
すべての症状が同じ程度に出ているとは限らないため、まず一番つらい症状を確認すると薬を選びやすくなります。
| 主な症状 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 鼻水 | 鼻水・くしゃみを抑える成分 |
| くしゃみ | 抗ヒスタミン成分など |
| 鼻づまり | 鼻づまりに対応する成分・剤形 |
| 複数の症状 | 鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどに対応する製品 |
症状が複数ある場合は、1種類の薬で対応できる商品もあります。
鼻水・くしゃみには抗ヒスタミン成分が使われる
鼻水やくしゃみなどに使用される鼻炎用内服薬には、抗ヒスタミン成分が配合されていることがあります。
代表的な成分には、クロルフェニラミンマレイン酸塩、アゼラスチン塩酸塩、ロラタジン、セチリジン塩酸塩などがあります。
ただし、すべての成分が同じ特徴を持っているわけではありません。
特に眠気などの注意事項は成分や製品によって異なるため、服用後の運転などについてはパッケージや添付文書を確認してください。
抗ヒスタミン成分は「眠くなりやすさ」も確認
鼻炎用内服薬を選ぶときに気になるのが眠気です。
抗ヒスタミン成分を配合した製品には、服用後に眠気が生じる可能性があるものがあります。
一方、製品によっては、服用後の乗物や機械類の運転操作に関する注意が異なります。
車を運転する予定がある場合や、仕事で機械を操作する場合は、眠気に関する注意事項を必ず確認してください。
「鼻炎薬なら全部眠くなる」「眠くならない鼻炎薬なら誰でも運転できる」と一律に判断せず、使用する商品の表示を確認することが大切です。
鼻づまりがつらいときは点鼻薬も選択肢
鼻づまりが強い場合は、点鼻薬が使用されることがあります。
点鼻薬には、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを改善する成分などが配合された製品があります。
鼻に直接使用するため、内服薬とは使い方が異なります。
ただし、点鼻薬には種類があり、使用回数や連用に関する注意点も製品によって異なります。
使用前に添付文書やパッケージを確認し、用法・用量を守って使用してください。
血管収縮成分を配合した点鼻薬は連用に注意
鼻づまりに使用される点鼻薬の中には、血管収縮成分を配合したものがあります。
このタイプの点鼻薬は、使用すると鼻づまりが一時的に改善することがありますが、製品によっては長期連用を避けるよう注意されています。
鼻づまりが続くからといって、使用回数を増やしたり、必要以上に長期間使用したりしないでください。
使用期間や回数については、商品の添付文書に従うことが重要です。
風邪による鼻水とアレルギー性鼻炎は分けて考える
鼻水やくしゃみがあるからといって、必ずしもアレルギー性鼻炎とは限りません。
風邪などの感染症でも、鼻水や鼻づまり、くしゃみが起こります。
一方、花粉やハウスダストなどが原因となるアレルギー性鼻炎では、鼻水やくしゃみなどが繰り返し起こることがあります。
症状の原因によって適した対応が異なる場合があるため、長期間症状が続く場合は医療機関への相談を検討してください。
風邪薬と鼻炎薬を一緒に使う場合は注意
総合風邪薬には、鼻水やくしゃみを緩和する目的で抗ヒスタミン成分などが含まれている場合があります。
そのため、風邪薬を服用している状態で鼻炎薬を追加すると、同じ成分が重複する可能性があります。
「風邪薬と鼻炎薬は種類が違うから大丈夫」とは限りません。
現在使用している風邪薬と、追加しようとしている鼻炎薬の有効成分を確認してください。
鼻炎薬とほかの薬を併用するときも成分を確認
鼻炎薬を使うときは、風邪薬だけでなく、ほかの市販薬や処方薬との組み合わせにも注意してください。
特に複数の内服薬を使用する場合は、同じ成分や同じ目的の成分が重複する可能性があります。
- 総合風邪薬
- 咳止め
- 睡眠改善薬
- アレルギー用内服薬
- 処方薬
すでに薬を使用している場合は、商品名や薬の現物を持って薬剤師や登録販売者に相談すると、成分の重複を確認しやすくなります。
子どもに鼻炎薬を使うときは対象年齢を確認
鼻炎薬は、商品によって使用できる年齢が異なります。
大人用の商品を子どもに使用することはできません。
子どもに使用する場合は、パッケージや添付文書に記載された対象年齢、用法・用量を確認してください。
乳幼児などに使用する場合は、自己判断で市販薬を使用せず、医師や薬剤師などに相談してください。
鼻炎薬を選ぶときは「症状+生活場面」で考える
鼻炎薬は、症状だけでなく、服用後の生活場面も考えて選ぶことが大切です。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| 鼻水・くしゃみが中心 | 抗ヒスタミン成分など |
| 鼻づまりが中心 | 内服薬・点鼻薬のどちらが適しているか |
| 車を運転する | 眠気や運転に関する注意事項 |
| 風邪薬を使用中 | 鼻炎薬との成分重複 |
| 長期間症状が続く | アレルギーなど原因の確認 |
「一番強い薬」を選ぶのではなく、症状と生活スタイルに合った薬を選ぶことが重要です。
鼻炎薬を使っても改善しない場合
市販の鼻炎薬を使用しても症状が改善しない場合は、薬を次々に変更したり追加したりするのではなく、原因を確認することが大切です。
鼻炎の症状が長期間続く場合や、症状が強い場合は医療機関への相談を検討してください。
また、鼻づまりが強く睡眠に支障がある場合なども、受診を検討することをおすすめします。
市販の鼻炎薬を選ぶときのチェックポイント
- 一番つらい症状が鼻水・くしゃみ・鼻づまりのどれか確認する
- 内服薬と点鼻薬のどちらが必要か考える
- 配合されている有効成分を確認する
- 眠気や運転に関する注意事項を確認する
- 風邪薬など他の薬を使用していないか確認する
- 成分が重複していないか確認する
- 対象年齢と用法・用量を確認する
- 症状が長引く場合は受診を検討する
まとめ
市販の鼻炎薬には、鼻水やくしゃみに対応する内服薬と、鼻づまりなどに使用する点鼻薬などがあります。
鼻炎用内服薬には抗ヒスタミン成分などが配合されていることがあり、製品によっては眠気に注意が必要です。
鼻づまりが強い場合は点鼻薬が選択肢になりますが、血管収縮成分を配合した製品などは連用に注意が必要です。
また、総合風邪薬にも鼻水やくしゃみに対応する成分が含まれている場合があります。風邪薬を使用中に鼻炎薬を追加するときは、成分の重複を確認してください。
鼻水や鼻づまりが長期間続く場合は、風邪以外の原因が関係している可能性もあります。市販薬だけで対応し続けず、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

