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登録販売者試験 第3章完全攻略52|重要成分から逆引き!作用・副作用・使用上の注意を一気に確認

登録販売者試験 第3章完全攻略52|重要成分から逆引き!作用・副作用・使用上の注意を一気に確認

登録販売者試験の第3章「主な医薬品とその作用」では、医薬品の成分について、単に名前を覚えるだけではなく、「どのような作用があるのか」「どのような副作用に注意するのか」「どのような人に使用上の注意が必要なのか」まで関連付けて理解することが重要です。

第3章では、同じ成分が複数の医薬品に配合されていることもあります。

そのため、

成分 → 作用 → 配合される医薬品 → 副作用 → 使用上の注意

という形で知識をつなげておくと、正誤問題だけでなく事例問題にも対応しやすくなります。

この記事では、第3章で特に重要な成分・成分群を中心に、関連する知識を横断的に整理します。

第3章の成分学習は「名前だけ」で終わらせない

例えば、アセトアミノフェンを「解熱鎮痛成分」とだけ覚えていても、実際の試験では十分ではありません。

重要なのは、

  • 何に使用される成分なのか
  • どのような作用を示すのか
  • どのような副作用があるのか
  • どのような人に注意が必要なのか
  • ほかの医薬品との重複に注意が必要か

まで整理することです。

この考え方は、かぜ薬だけでなく、胃腸薬、鼻炎用薬、眼科用薬、皮膚用薬、漢方処方製剤など、第3章全体に共通します。

解熱鎮痛成分

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、解熱・鎮痛を目的として使用される代表的な成分です。

主として中枢作用によって解熱・鎮痛作用を示し、他の解熱鎮痛成分と異なり、末梢における抗炎症作用は期待できません。

重要なのは、アセトアミノフェンを含む複数の医薬品を重ねて使用しないことです。

かぜ薬、解熱鎮痛薬などに含まれる場合があるため、使用している医薬品の成分を確認する必要があります。

また、過量使用では重篤な肝機能障害につながるおそれがあります。

登録販売者試験 第3章完全攻略③|かぜ薬の主な配合成分を徹底解説

イブプロフェン

イブプロフェンは、解熱、鎮痛、抗炎症作用を示す成分です。

一般用医薬品では、15歳未満の小児には使用しないこととされている点が重要です。

成分名だけでなく、年齢による使用制限までセットで覚えておきましょう。

アスピリン

アスピリンも代表的な解熱鎮痛成分です。

小児への使用について重要な注意があるため、成分名と使用対象を関連付けて覚えることが大切です。

サリチルアミド・エテンザミド

サリチルアミドやエテンザミドも解熱鎮痛成分として用いられます。

15歳未満の小児で、水痘(水疱瘡)またはインフルエンザにかかっている場合には使用を避ける必要があります。

「解熱鎮痛成分=すべて同じ注意」ではないことが重要です。

鎮咳成分

コデインリン酸塩水和物・ジヒドロコデインリン酸塩

コデインリン酸塩水和物やジヒドロコデインリン酸塩は、麻薬性鎮咳成分です。

鎮咳作用がある一方、依存性や呼吸抑制などに注意が必要です。

また、12歳未満の小児には使用しないことが重要な試験ポイントです。

「咳を止める成分」という作用だけでなく、

麻薬性・依存性・呼吸抑制・小児への使用制限

までまとめて覚えます。

登録販売者試験 第3章完全攻略⑫|鎮咳去痰薬の働きと代表的な配合成分・副作用

デキストロメトルファン

デキストロメトルファンは非麻薬性の鎮咳成分です。

鎮咳成分には複数の種類があるため、「咳止め=コデイン」と単純に考えず、それぞれの特徴を区別しておきましょう。

去痰成分

カルボシステイン

カルボシステインは、痰の粘度を低下させ、痰を排出しやすくする目的で使用されます。

鎮咳成分とは目的が異なるため、

鎮咳=咳を抑える

去痰=痰を排出しやすくする

という違いを整理しておきましょう。

ブロムヘキシン塩酸塩

ブロムヘキシン塩酸塩も去痰成分として重要です。

粘液分泌を促進する作用や、痰を排出しやすくする作用などを示します。

抗ヒスタミン成分

抗ヒスタミン成分は、アレルギー症状を緩和する目的などで用いられます。

第3章で特に重要なのが眠気です。

抗ヒスタミン成分を含む医薬品では、眠気を生じることがあるため、自動車の運転など危険を伴う機械操作を避ける必要があります。

また、抗ヒスタミン成分は、かぜ薬、鼻炎用薬、アレルギー用薬、乗り物酔い防止薬など、複数の分野に登場します。

したがって、

「抗ヒスタミン成分=鼻炎用薬だけ」

と限定して覚えないことが重要です。

アドレナリン作動成分

アドレナリン作動成分は、鼻炎用薬などに配合されることがあります。

鼻粘膜の血管を収縮させることで、鼻粘膜の充血や腫れを抑え、鼻づまりを緩和します。

ただし、過度に使用すると、二次充血によってかえって鼻づまりが悪化することがあります。

したがって、

「血管を収縮させるから、使うほど鼻づまりが改善する」

という考え方は誤りです。

登録販売者試験 第3章完全攻略㉗|アレルギー用薬・鼻炎用内服薬の成分と作用を徹底解説

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、抗炎症作用などを期待して、かぜ薬や口腔咽喉薬などに配合されることがあります。

成分名だけでなく、どの医薬品に配合されることがあるのかを確認しておくと、成分横断型の問題に対応しやすくなります。

登録販売者試験 第3章完全攻略⑬|口腔咽喉薬・うがい薬の配合成分と正しい使い方

胃腸に作用する成分

胃腸薬では、一つの「胃薬」としてまとめて覚えるのではなく、作用によって分類することが重要です。

  • 制酸成分
  • 健胃成分
  • 消化成分
  • 胃粘膜保護成分
  • 整腸成分
  • 止瀉成分
  • 瀉下成分

など、それぞれの目的を整理します。

特に瀉下薬では、刺激性下剤などを漫然と連用しないことが重要です。

また、下痢についても、原因によっては単純に症状を止めることが適切ではない場合があります。

鉄製剤

鉄製剤は、鉄欠乏性貧血に用いられます。

重要なポイントとして、

  • 鉄欠乏性貧血以外の原因にも注意する
  • 鉄製剤を複数併用しない
  • 便が黒くなることがある
  • タンニン酸を含む飲食物との関係に注意する
  • 使用しても改善しない場合には受診を考える

などがあります。

「貧血=鉄不足」と決めつけないことが重要です。

登録販売者試験 第3章完全攻略㉑|貧血用薬(鉄製剤)の働き・代表成分・副作用と受診勧奨

漢方処方製剤で重要な生薬

甘草

甘草は、多くの漢方処方製剤に含まれる重要な生薬です。

過量・長期使用などによって、偽アルドステロン症が生じることがあります。

特に複数の漢方処方製剤を使用する場合には、甘草が重複する可能性に注意します。

偽アルドステロン症では、

  • 血圧上昇
  • むくみ
  • 体重増加
  • 低カリウム血症

などが現れることがあります。

「甘草が入っているか」を確認する視点は、第3章の漢方分野で非常に重要です。

麻黄

麻黄は、気管支を広げる作用などを期待して用いられる生薬です。

交感神経刺激作用などに関連する注意点があるため、構成生薬と作用を関連付けて覚えます。

附子

附子は、体を温める作用などを期待して漢方処方製剤に用いられる生薬です。

副作用や使用上の注意についても、処方全体の知識と併せて整理します。

皮膚に用いる成分

皮膚用薬では、目的別に成分を整理します。

  • 抗炎症成分
  • 抗菌成分
  • 抗真菌成分
  • 角質軟化成分
  • 局所麻酔成分
  • 殺菌消毒成分

などがあります。

サリチル酸

サリチル酸は、角質を軟化させる目的などで用いられます。

角質を軟化させる作用があるため、皮膚用薬の成分として重要です。

ただし、慢性的に広範囲へ使用する場合や、湿疹・皮膚炎が続く場合、感染症や全身性疾患などが疑われる場合には、自己判断で使い続けないことが重要です。

登録販売者試験 第3章完全攻略㉖|皮膚に用いる薬の配合成分・作用・副作用を徹底解説

殺虫剤の重要成分

殺虫剤では、成分の分類と作用機序を区別して覚えます。

有機リン系

有機リン系殺虫成分は、コリンエステラーゼを阻害します。

カーバメート系

カーバメート系もコリンエステラーゼを阻害しますが、阻害は可逆的です。

有機リン系=不可逆的

カーバメート系=可逆的

という違いは、正誤問題で狙われやすいポイントです。

ピレスロイド系

ピレスロイド系は、昆虫の神経系に作用する殺虫成分です。

それぞれの分類を混同しないように整理しましょう。

登録販売者試験 第3章完全攻略㊶|殺虫剤・忌避剤の種類・殺虫成分・衛生害虫の防除を徹底解説

ディート

ディートは忌避成分として使用されます。

重要なのは、年齢によって使用回数などに制限があることです。

試験では「何歳でも同じ回数使用できる」といった誤った文章が出題されることがあるため、年齢と使用回数を関連付けて覚えておきましょう。

また、12歳未満では顔への使用を避けることも重要です。

一般用検査薬で覚えるべき成分・判定

一般用検査薬では、成分そのものだけでなく「検査結果をどう考えるか」が重要です。

偽陰性

本来は対象物質が存在するにもかかわらず、検査結果が陰性になることです。

偽陽性

本来は対象物質が存在しないにもかかわらず、検査結果が陽性になることです。

妊娠検査薬

妊娠検査薬では、尿中のhCGを検出します。

一般的には、月経予定日を一定期間過ぎてから使用することで適切な判定につながります。

陽性となった場合でも、その結果だけで正常な妊娠であることまで判断できるわけではありません。

一方、陰性であっても月経が著しく遅れている場合などには、妊娠以外の原因も含めて医療機関への相談が必要になる場合があります。

登録販売者試験 第3章完全攻略㊷|一般用検査薬・尿糖・尿タンパク・妊娠検査薬を徹底解説

成分名から関連記事を探す学習ルート

第3章を効率よく復習する場合は、次のように成分を起点にして関連記事へ移動すると、知識を横断して確認できます。

成分・成分群 まず確認する記事 追加で確認するポイント
アセトアミノフェン かぜ薬・解熱鎮痛薬 成分重複・肝機能障害
イブプロフェン かぜ薬・解熱鎮痛薬 小児への使用制限
抗ヒスタミン成分 かぜ薬・鼻炎用薬 眠気・運転
コデイン類 鎮咳去痰薬 依存性・呼吸抑制・小児
カルボシステイン 鎮咳去痰薬 去痰作用
トラネキサム酸 かぜ薬・口腔咽喉薬 配合される医薬品の横断確認
甘草 漢方処方製剤 偽アルドステロン症・重複
麻黄 漢方処方製剤・鎮咳去痰薬 交感神経刺激作用
サリチル酸 皮膚用薬 角質軟化作用
有機リン系 殺虫剤 コリンエステラーゼ阻害
カーバメート系 殺虫剤 可逆的阻害
ディート 忌避剤 年齢別使用制限
hCG 妊娠検査薬 偽陰性・偽陽性・受診勧奨

ここは絶対に覚えたい!

  • アセトアミノフェンは主として中枢作用によって解熱・鎮痛作用を示す
  • アセトアミノフェンを含む医薬品の重複使用に注意する
  • イブプロフェンは一般用医薬品では15歳未満に使用しない
  • コデインリン酸塩水和物・ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分
  • 抗ヒスタミン成分では眠気と運転への注意が重要
  • 鼻炎用点鼻薬の血管収縮成分は過度な使用で二次充血に注意する
  • 鉄製剤は鉄欠乏性貧血以外の原因にも注意する
  • 甘草は過量・長期使用などによる偽アルドステロン症に注意する
  • 有機リン系とカーバメート系ではコリンエステラーゼ阻害の性質が異なる
  • ディートには年齢別の使用制限がある
  • 一般用検査薬では偽陰性・偽陽性を理解する
  • 検査結果だけで疾病を確定診断できるわけではない

予想問題

問1

アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛作用を示す。

答え:○

問2

イブプロフェンは、一般用医薬品では15歳未満の小児にも使用できる。

答え:×

一般用医薬品のイブプロフェン製剤は15歳未満の小児には使用しません。

問3

抗ヒスタミン成分を含む医薬品では、眠気に注意する必要がある。

答え:○

自動車の運転など危険を伴う機械操作を避ける必要があります。

問4

コデインリン酸塩水和物は非麻薬性鎮咳成分であり、依存性について注意する必要はない。

答え:×

コデインリン酸塩水和物は麻薬性鎮咳成分であり、依存性などに注意が必要です。

問5

鼻炎用点鼻薬に含まれる血管収縮成分は、使用回数を増やすほど鼻づまりの改善効果が高くなる。

答え:×

過度に使用すると二次充血により、かえって鼻づまりが悪化することがあります。

問6

甘草を含む漢方処方製剤を複数使用する場合には、甘草の重複に注意する。

答え:○

甘草の過量・長期使用などによる偽アルドステロン症に注意します。

問7

カーバメート系殺虫成分によるコリンエステラーゼ阻害は、不可逆的である。

答え:×

カーバメート系によるコリンエステラーゼ阻害は可逆的です。

問8

ディートは年齢に関係なく同じ使用回数で使用できる。

答え:×

年齢によって使用回数などに制限があります。

問9

一般用検査薬で陽性となれば、その結果だけで疾病の確定診断ができる。

答え:×

一般用検査薬は疾病の確定診断を行うものではありません。

問10

第3章の成分学習では、成分名だけでなく、作用、副作用、使用上の注意まで関連付けて覚えることが重要である。

答え:○

成分を横断的に理解することで、正誤問題だけでなく事例問題にも対応しやすくなります。

まとめ

第3章では、成分名を単独で暗記するのではなく、

成分 → 作用 → 配合される医薬品 → 副作用 → 使用上の注意

という形で知識をつなげることが重要です。

特に、アセトアミノフェン、イブプロフェン、抗ヒスタミン成分、コデイン類、カルボシステイン、甘草、麻黄、サリチル酸、殺虫成分、ディート、hCGなどは、関連する分野をまたいで確認しておきましょう。

また、第3章では一つの成分が複数の医薬品に登場することがあります。

そのため、個別記事を読んで終わりにするのではなく、成分を起点として関連記事を行き来しながら復習することが、知識を定着させるうえで重要です。

第3章の学習では、

「この成分は何に使う?」

だけでなく、

「この成分が入っている別の医薬品は?」

「副作用は?」

「誰に注意が必要?」

「併用すると問題になるものは?」

まで考えるようにしましょう。

参考資料

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