登録販売者試験では、副作用について「どのような症状が現れるのか」「どのような状態に注意する必要があるのか」を理解しておくことが重要です。
今回は、第2章「人体の働きと医薬品」の「Ⅲ 症状からみた主な副作用」から、「3 体の局所に現れる副作用」の「2)呼吸器系に現れる副作用」を解説します。
呼吸器系では、特に間質性肺炎について、症状や対応を整理して覚えておきましょう。
この記事で学べること
・呼吸器系に現れる主な副作用
・間質性肺炎の特徴
・初期症状として注意すべき症状
・一般的な肺炎との違い
・症状が現れた場合の対応
呼吸器系に現れる主な副作用
医薬品の副作用によって、呼吸器系にさまざまな症状が現れることがあります。
なかでも登録販売者試験で重要なのが、間質性肺炎です。
間質性肺炎は、肺の間質に炎症が起こることで、肺胞でのガス交換が妨げられる疾患です。
間質性肺炎
間質性肺炎では、肺の間質に炎症が起こり、肺胞の壁などが厚くなることで、酸素を取り込みにくくなることがあります。
医薬品の副作用として生じる場合があり、早期に異常に気付くことが重要です。
主な症状
間質性肺炎では、次のような症状が現れることがあります。
息切れ
息苦しさ
空咳(痰のない咳)
発熱
特に、息切れ・息苦しさ・空咳・発熱は重要な症状として覚えておきましょう。
初期症状に注意
間質性肺炎では、初期には息切れや空咳などの呼吸器症状が現れることがあります。
風邪などでも咳や発熱がみられるため、単なる風邪だと思って見過ごしてしまう可能性があります。
医薬品の使用後に、このような症状が現れた場合には、副作用の可能性も考える必要があります。
対応
間質性肺炎が疑われる症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
呼吸器症状が悪化すると、呼吸困難などの重篤な状態につながる可能性があります。
「空咳」は重要なキーワード
間質性肺炎を覚えるうえで、空咳は重要なキーワードです。
空咳とは、痰を伴わない乾いた咳のことです。
試験問題では「痰を伴う咳」などに置き換えられることがあるため、間質性肺炎=空咳と覚えておきましょう。
風邪との区別に注意
間質性肺炎では、発熱や咳などが現れることがあるため、風邪と区別しにくい場合があります。
しかし、医薬品の使用後に息切れ、息苦しさ、空咳、発熱などが現れた場合には、副作用の可能性を考えることが重要です。
「風邪だろう」と自己判断して医薬品の使用を続けるのではなく、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、必要に応じて医師の診療を受けることが基本です。
試験で覚えておきたいポイント
① 呼吸器系の重要な副作用
→ 間質性肺炎
② 間質性肺炎の主な症状
→ 息切れ、息苦しさ、空咳、発熱
③ 特に覚えておきたい症状
→ 空咳(痰のない咳)
④ 医薬品使用後の呼吸器症状
→ 副作用の可能性を考える
⑤ 疑われる場合の対応
→ 原因と考えられる医薬品の使用を中止
→ 速やかに医師の診療を受ける
試験で間違えやすいポイント
「空咳」と「痰を伴う咳」を混同しない
間質性肺炎では、空咳(痰のない咳)が重要な症状です。
「発熱=風邪」と決めつけない
間質性肺炎でも発熱が現れることがあります。医薬品の使用後に呼吸器症状が現れた場合には、副作用の可能性も考えます。
呼吸器症状を放置しない
息切れや息苦しさなどが現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、必要に応じて医師の診療を受けることが重要です。
予想問題
問1
医薬品の副作用として知られる間質性肺炎の症状として、正しいものはどれか。
① 息切れ、息苦しさ、空咳、発熱
② 排尿痛、血尿、残尿感
③ 耳鳴り、難聴、耳痛
④ 腹痛、黒色便、吐血
答え:①
解説
間質性肺炎では、息切れ、息苦しさ、空咳、発熱などの症状が現れることがあります。
特に空咳(痰のない咳)は重要なキーワードです。
問2
間質性肺炎に関する記述として、正しいものはどれか。
① 痰を伴う咳だけが特徴である
② 空咳がみられることがある
③ 必ず腹痛を伴う
④ 主に消化器系に症状が現れる
答え:②
解説
間質性肺炎では、空咳(痰のない咳)がみられることがあります。
間質性肺炎は呼吸器系の副作用なので、消化器系や泌尿器系の症状と混同しないようにしましょう。
問3
医薬品を使用した後に息切れや空咳、発熱などが現れた場合の対応として、正しいものはどれか。
① 原因と考えられる医薬品を継続して使用する
② 使用量を増やして経過を確認する
③ 原因と考えられる医薬品の使用を中止し、必要に応じて医師の診療を受ける
④ 必ず風邪と判断して様子を見る
答え:③
解説
医薬品の使用後に間質性肺炎が疑われる症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
問4
次のうち、間質性肺炎と特に関連が深い症状はどれか。
① 空咳
② 黒色便
③ 血尿
④ 耳鳴り
答え:①
解説
空咳は間質性肺炎を覚えるうえで重要な症状です。
「間質性肺炎=空咳」をしっかり覚えておきましょう。
問5
呼吸器系の副作用について、誤っているものはどれか。
① 間質性肺炎では息切れが現れることがある
② 間質性肺炎では空咳が現れることがある
③ 医薬品の使用後に呼吸器症状が現れた場合、副作用の可能性を考える必要がある
④ 間質性肺炎が疑われても、原因と考えられる医薬品は継続して使用する
答え:④
解説
間質性肺炎が疑われる症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
したがって、④は誤りです。
まとめ
呼吸器系に現れる副作用では、まず間質性肺炎を押さえておきましょう。
間質性肺炎
→ 息切れ・息苦しさ・空咳・発熱
特に「空咳(痰のない咳)」は試験で狙われやすい重要なキーワードです。
医薬品の使用後に呼吸器症状が現れた場合には、副作用の可能性を考え、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、必要に応じて医師の診療を受けることが重要です。

