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胸やけ・胃酸逆流に使われる市販薬の選び方|胃酸を抑える薬・制酸薬の違い

 

胸やけや胃酸が上がってくるような不快感は、食べすぎや飲食後などに起こることがあります。

市販の胃薬には、胃酸の分泌を抑えるもの、すでに出ている胃酸を中和するもの、胃粘膜を保護するものなど、さまざまな種類があります。

そのため、胸やけが気になるときは、症状や使用する薬の特徴を確認して選ぶことが大切です。

この記事では、胸やけや胃酸逆流が気になるときに使われる市販薬について、薬の種類や選び方、使用時の注意点をわかりやすく解説します。

胸やけ・胃酸逆流とは?

胸やけは、胃の内容物や胃酸などが食道側へ逆流することで、胸のあたりに焼けるような不快感を感じる症状です。

食後や横になったときなどに症状が出やすいことがあります。

胃と食道の間には、胃の内容物が食道へ逆流するのを防ぐ働きをする部分があります。

この働きが十分でなかったり、胃の内容物が増えたりすることで、胃酸などが食道へ逆流しやすくなることがあります。

胸やけに使われる市販薬の主な種類

胸やけに使われる市販薬には、主に次のようなタイプがあります。

胃酸の分泌を抑える薬

胃酸の分泌を抑えることで、胃酸による症状を改善するタイプです。

市販薬では、H2ブロッカーなどが代表的です。

胃酸の分泌そのものを抑えるため、胃酸が多いことによる胸やけなどに用いられます。

ただし、誰でも長期間使い続けてよい薬というわけではありません。

製品ごとの用法・用量や使用上の注意を確認して使用することが重要です。

制酸薬

制酸薬は、胃の中にある胃酸を中和することで、胃酸による症状を改善するタイプです。

胃酸を中和する成分として、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどが使用されることがあります。

胃酸の分泌を抑える薬とは作用の仕組みが異なります。

胃粘膜を保護する薬

胃粘膜を保護する成分を含む胃薬もあります。

胃酸による胃への刺激を抑える目的などで使用されます。

ただし、胸やけの原因が胃酸の逆流にある場合、胃粘膜を保護する薬だけで対応できるとは限りません。

胸やけなら「胃酸を抑える薬」を選べばいい?

胸やけがあるからといって、必ず胃酸を抑える薬を選べばよいとは限りません。

胸やけの原因や症状の程度、症状が起こる頻度などによって、適した対応は異なります。

例えば、一時的な胃酸による不快感に対しては、制酸薬などが用いられることがあります。

一方、胃酸の分泌が関係する症状に対しては、胃酸分泌抑制薬が選択肢になることがあります。

市販薬を選ぶ際には、商品パッケージに記載された効能・効果を確認することが大切です。

胸やけ・胃酸逆流の症状別に考える市販薬

胸が焼けるように感じる

胸のあたりが焼けるように感じる場合は、胃酸が食道側へ逆流することなどが考えられます。

市販薬を使用する場合は、胸やけを効能・効果として表示している製品を確認しましょう。

胃酸分泌を抑えるタイプや制酸薬などがあります。

酸っぱいものが上がってくる感じがある

口の中に酸っぱいものが上がってくるような感覚がある場合も、胃内容物の逆流が関係している可能性があります。

このような症状が繰り返す場合は、市販薬を使い続けるだけではなく、医療機関への相談も検討する必要があります。

食べすぎた後に一時的に胸やけがある

食べすぎなどの後に一時的に胸やけが起こる場合があります。

市販の胃薬には、胃酸を中和するタイプなどがあります。

ただし、症状が頻繁に起こる場合や、長く続く場合は、単なる食べすぎとして繰り返し市販薬を使用しないことが大切です。

胃酸を抑える薬と制酸薬の違い

胃酸を抑える薬と制酸薬は、どちらも胃酸による症状に使われますが、作用の仕組みが異なります。

種類 主な作用
胃酸分泌抑制薬 胃酸の分泌を抑える
制酸薬 胃の中の胃酸を中和する
胃粘膜保護薬 胃粘膜を保護する

「胃酸を抑える」という言葉だけで判断せず、薬がどのように作用するのかを知っておくと、市販薬を比較するときにも役立ちます。

胸やけの市販薬を使うときの注意点

市販薬を使用するときは、製品ごとの添付文書やパッケージに記載された注意事項を確認してください。

特に、胃酸分泌抑制薬などには、使用できる年齢や使用期間などについて注意事項が設定されている製品があります。

症状が改善しない場合や、繰り返し症状が起こる場合は、自己判断で長期間使用し続けないようにしましょう。

また、現在ほかの薬を使用している場合は、薬の種類によって併用できない場合があります。

複数の胃薬を自己判断で重ねて使用するのではなく、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。

こんな症状がある場合は市販薬だけで対応しない

胸やけがある場合でも、すべてが単純な胃酸過多によるものとは限りません。

次のような場合は、市販薬を使い続けるのではなく、医療機関を受診することを検討してください。

  • 胸やけが繰り返し起こる
  • 症状が長期間続いている
  • 強い胸の痛みがある
  • 飲み込みにくさがある
  • 食べ物がつかえるように感じる
  • 吐血がある
  • 黒い便が出る
  • 体重が意図せず減っている
  • 市販薬を使用しても症状が改善しない

特に強い胸痛や息苦しさなどがある場合は、胃酸逆流だけが原因とは限らないため、緊急性の判断が必要になることがあります。

胸やけと胃酸逆流を繰り返す場合

胸やけや胃酸が上がってくる症状を繰り返す場合、胃食道逆流症(GERD)などが関係している可能性があります。

一時的な症状であれば市販薬が選択肢になる場合がありますが、頻繁に症状が起こる場合には、原因を確認することが重要です。

「胃酸が多いだけ」と自己判断して、市販薬を長期間使い続けるのは避けましょう。

胸やけに使われる市販薬の選び方まとめ

胸やけや胃酸逆流が気になるときに使われる市販薬には、胃酸の分泌を抑える薬、胃酸を中和する制酸薬、胃粘膜を保護する薬などがあります。

それぞれ作用が異なるため、「胃薬ならどれでも同じ」と考えず、症状や製品の効能・効果を確認して選ぶことが大切です。

また、胸やけが繰り返す場合や、症状が長く続く場合は、市販薬だけで対応せず、医療機関への相談を検討してください。

 

参考資料

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