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登録販売者試験 第2章完全攻略⑥|鼻の構造と働きを徹底解説

 

鼻の働きとは

登録販売者試験第2章「人体の働きと医薬品」では、感覚器官の構造と働きを理解することが重要です。

第2章⑥では、嗅覚を受け取る鼻の構造と働きについて学びます。

鼻は、空気を呼吸器へ取り込む通路であると同時に、においを感じ取る嗅覚器官でもあります。

特に、

・鼻腔の構造
・嗅覚を感じる仕組み
・嗅細胞の働き
・においへの順応
・鼻中隔
・鼻粘膜
・鼻汁
・鼻出血
・鼻炎
・副鼻腔の構造と働き

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、鼻の構造と働きについて、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・鼻の基本的な働き
・鼻腔の構造
・嗅覚の仕組み
・嗅細胞
・においへの順応
・鼻中隔
・鼻粘膜
・鼻汁
・鼻出血
・鼻炎
・副鼻腔
・副鼻腔炎
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

鼻の主な働き

鼻には、大きく分けて呼吸と嗅覚という2つの重要な働きがあります。

呼吸では、空気を鼻腔から取り込み、異物を取り除いたり、空気に適度な温度や湿り気を与えたりします。

嗅覚では、空気中に漂う物質を鼻腔内に取り込み、その化学的刺激を感じ取ります。

また、食品から得られる嗅覚情報は、舌で受け取った味覚情報と脳で統合され、食べ物の風味として認識されます。

 

鼻腔の構造

鼻腔は、鼻の内部にある空間です。

鼻腔は鼻中隔によって左右に分けられています。

鼻腔の内部は粘膜で覆われており、吸い込んだ空気に含まれるほこりなどの異物を粘液によって捕らえたり、空気に湿り気を与えたりする働きがあります。

 

嗅細胞

鼻腔の上部の粘膜には、においを感じ取る特殊な神経細胞である嗅細胞があります。

空気中のにおい分子が嗅細胞を刺激すると、その刺激が神経を介して脳の嗅覚中枢へ伝えられます。

このようにして、私たちはにおいを感じ取ります。

 

嗅覚は順応しやすい

嗅覚は非常に鋭敏な感覚ですが、同じにおいを継続して嗅いでいると、次第にそのにおいを感じにくくなります。

これを嗅覚の順応といいます。

例えば、部屋に入った直後には強く感じたにおいが、しばらくするとあまり気にならなくなることがあります。

これは、同じ刺激が続くことで嗅覚が順応するためです。

 

鼻中隔

鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られています。

鼻中隔の前部には毛細血管が豊富に分布しています。

また、鼻中隔前部は粘膜が薄いため傷つきやすく、鼻出血を起こしやすい部分です。

 

鼻粘膜と鼻汁

鼻腔の内側は粘膜で覆われています。

鼻粘膜には粘液を分泌する細胞があり、鼻汁が作られます。

鼻汁には、

・鼻腔内を湿らせる
・異物を捕らえる
・鼻粘膜を保護する

などの働きがあります。

また、鼻粘膜には線毛を持つ細胞があり、粘液に捕らえられた異物を鼻の外へ運び出すことにも関係しています。

 

鼻出血

鼻出血は、鼻の粘膜にある血管が傷ついて出血することで起こります。

特に鼻中隔前部は毛細血管が豊富で、粘膜も薄いため、鼻出血を起こしやすい部分です。

鼻を強くこする、指で傷つける、乾燥するなどによって鼻粘膜が傷つくと、鼻出血につながることがあります。

 

鼻炎

鼻腔の粘膜に炎症が生じて腫れた状態を鼻炎といいます。

鼻炎では、

・鼻汁が多くなる
・鼻づまりが起こる
・くしゃみが出る

などの症状が現れることがあります。

鼻粘膜が腫れることで鼻腔が狭くなり、鼻づまりにつながります。

 

副鼻腔とは

鼻の周囲にある骨の内部には、鼻腔に隣接した空洞があります。

これらを総称して副鼻腔といいます。

副鼻腔には、

・前頭洞
・上顎洞
・篩骨洞
・蝶形骨洞

などがあります。

副鼻腔は鼻腔と細い管でつながっています。

 

副鼻腔の働き

副鼻腔は、頭部の骨の強さや形を保ちながら重量を軽くすることに関係しています。

また、副鼻腔の内部も鼻腔と同様に粘膜で覆われており、粘液が分泌され、線毛によって異物が運ばれます。

 

副鼻腔炎

副鼻腔と鼻腔をつなぐ通路は非常に狭いため、鼻腔の粘膜が炎症によって腫れると、副鼻腔の開口部がふさがりやすくなります。

その結果、副鼻腔に炎症が生じることがあります。

このような状態を副鼻腔炎といいます。

副鼻腔炎では、

・鼻づまり
・鼻汁
・頭重感
・顔面の痛み
・嗅覚の低下

などが生じることがあります。

 

試験で覚えておきたいポイント

第2章⑥では、次のポイントを押さえておきましょう。

① 鼻は嗅覚を受け取る器官である

空気中に漂う物質を鼻腔内に取り込み、その化学的刺激を感じ取ります。

② 嗅細胞は鼻腔上部の粘膜にある

におい分子による刺激を受け、嗅覚情報を脳へ伝えます。

③ 嗅覚は順応しやすい

同じにおいを継続して嗅いでいると、次第にそのにおいを感じにくくなります。

④ 鼻腔は鼻中隔によって左右に分けられる

⑤ 鼻中隔前部は鼻出血を起こしやすい

毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、傷つきやすい部分です。

⑥ 鼻粘膜は粘液を分泌する

粘液によって異物を捕らえ、鼻腔を保護します。

⑦ 鼻炎では鼻粘膜が炎症を起こして腫れる

鼻汁過多や鼻づまりなどの症状が現れることがあります。

⑧ 副鼻腔は鼻腔に隣接する骨内の空洞である

⑨ 副鼻腔は細い管で鼻腔とつながっている

⑩ 鼻腔粘膜の腫れによって副鼻腔炎が起こることがある

 

試験で間違えやすいポイント

「嗅細胞は鼻腔上部の粘膜に存在する」

→正しい

嗅細胞はにおい分子の刺激を受け、嗅覚情報を脳へ伝えます。

「嗅覚は同じにおいを長時間嗅いでも順応しない」

→誤り

嗅覚は順応を起こしやすく、同じにおいを継続して嗅いでいると次第に感じにくくなります。

「鼻腔は鼻中隔によって左右に仕切られている」

→正しい

鼻中隔は軟骨と骨からできており、鼻腔を左右に分けています。

「鼻中隔前部は鼻出血を起こしにくい」

→誤り

鼻中隔前部は毛細血管が豊富で粘膜も薄いため、鼻出血を起こしやすい部分です。

「鼻炎は鼻腔粘膜に炎症を起こして腫れた状態をいう」

→正しい

鼻炎では鼻汁過多や鼻づまりなどの症状が生じます。

「副鼻腔は鼻腔とつながっていない」

→誤り

副鼻腔は細い管によって鼻腔とつながっています。

「鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがることがある」

→正しい

副鼻腔と鼻腔をつなぐ通路は狭いため、鼻粘膜の腫れによって副鼻腔の開口部がふさがり、副鼻腔炎につながることがあります。

 

予想問題

問1

鼻の働きについて、正しいものはどれか。

① 鼻は嗅覚には関係しない
② 鼻は空気中の物質の化学的刺激を感じ取る嗅覚器官でもある
③ 鼻は消化器官だけである
④ 鼻腔には粘膜がない

答え:②

解説

鼻は呼吸のための空気の通り道であるとともに、空気中を漂う物質を鼻腔内に取り込み、その化学的刺激を感じ取る嗅覚器官でもあります。

問2

嗅覚について、正しいものはどれか。

① 嗅覚は順応を起こしにくい
② 同じにおいを継続して嗅ぐと、次第にそのにおいを感じにくくなる
③ 嗅細胞は舌に存在する
④ におい分子は嗅細胞を刺激しない

答え:②

解説

嗅覚は非常に鋭敏ですが順応を起こしやすく、同じにおいを継続して嗅いでいると次第に感じにくくなります。

問3

鼻中隔について、正しいものはどれか。

① 鼻腔を左右に仕切っている
② 鼻腔と副鼻腔を完全に分離している
③ 鼻出血とは関係がない
④ 毛細血管がほとんど存在しない

答え:①

解説

鼻腔は鼻中隔によって左右に仕切られています。鼻中隔前部は毛細血管が豊富で粘膜も薄いため、鼻出血を起こしやすい部分です。

問4

鼻炎について、正しいものはどれか。

① 鼻腔粘膜の炎症による腫れを鼻炎という
② 鼻炎では鼻汁は増加しない
③ 鼻炎では鼻づまりは起こらない
④ 鼻炎は副鼻腔だけに起こる

答え:①

解説

鼻炎は鼻腔粘膜に炎症を起こして腫れた状態で、鼻汁過多や鼻づまりなどの症状が生じます。

問5

副鼻腔について、正しいものはどれか。

① 副鼻腔は鼻腔とつながっていない
② 副鼻腔は鼻の周囲の骨内にある空洞である
③ 副鼻腔は膀胱の周囲にある
④ 副鼻腔には粘膜がない

答え:②

解説

副鼻腔は鼻の周囲の骨内にある空洞で、細い管によって鼻腔とつながっています。鼻腔と同様に粘膜で覆われています。

 

まとめ

登録販売者試験第2章⑥では、鼻が呼吸だけでなく嗅覚にも関係する器官であることを理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① 嗅細胞は鼻腔上部の粘膜に存在する
② 嗅覚は非常に鋭敏だが順応を起こしやすい
③ 鼻腔は鼻中隔によって左右に仕切られている
④ 鼻中隔前部は鼻出血を起こしやすい
⑤ 鼻粘膜は粘液を分泌し、異物の排除に関係する
⑥ 鼻炎では鼻腔粘膜が腫れ、鼻汁過多や鼻づまりなどが生じる
⑦ 副鼻腔は鼻腔に隣接した骨内の空洞である
⑧ 副鼻腔は細い管によって鼻腔とつながっている
⑨ 鼻腔粘膜の腫れによって副鼻腔炎が生じることがある

というポイントです。

鼻の構造を理解しておくと、点鼻薬、鼻炎用内服薬など、鼻に関係する医薬品の働きを学ぶうえでも役立ちます。

第2章では、次に耳の構造と働きについて学習していきます。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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