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ビタミンCの摂りすぎは危険?副作用と注意点

 

ビタミンCは摂りすぎるとどうなる?

ビタミンCは水溶性ビタミンで、余った分は尿として排泄されます。

そのため「ビタミンCは摂りすぎても問題ない」と考えられることがありますが、これは正確ではありません。

一度に大量のビタミンCを摂取すると、下痢、吐き気、腹痛などの胃腸症状が起こることがあります。

また、腎機能に問題がある人や、鉄が体内に過剰に蓄積する病気がある人などは、特に注意が必要です。

この記事では、ビタミンCを摂りすぎた場合の副作用や、サプリメントを利用するときの注意点を解説します。

 

ビタミンCの1日の推奨量はどのくらい?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18歳以上の男女のビタミンCの推奨量は1日100mgです。

年齢 ビタミンC推奨量
18~29歳 100mg/日
30~49歳 100mg/日
50~64歳 100mg/日
65~74歳 100mg/日
75歳以上 100mg/日

つまり、一般的な成人であれば1日100mgが推奨量です。

ただし、これは「100mgを超えたら危険」という意味ではありません。

ビタミンCは食品からも摂取するため、1日の摂取量は食事内容によって変わります。

 

日本ではビタミンCの「耐容上限量」は設定されていない

ここは重要なポイントです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、ビタミンCについて耐容上限量(UL)は設定されていません

健康な人では、ビタミンCの摂取量が増えると消化管からの吸収率が低下し、尿への排泄量が増えることなどから、耐容上限量の設定は見送られています。

しかし、

「耐容上限量がない=いくら摂っても問題ない」

という意味ではありません。

大量摂取によって胃腸症状が起こることはあり、特定の疾患がある人では注意が必要です。

また、厚生労働省の2025年版の検討資料では、通常の食品以外から1g(1,000mg)/日以上のビタミンCを摂取することについて、推奨できないとされています。

そのため、サプリメントで毎日1,000mg以上を摂取することを「健康のために必要な量」と考えるのは適切ではありません。

 

ビタミンCを摂りすぎたときの主な副作用

ビタミンCの高用量摂取で特に注意したいのが、消化器系の症状です。

下痢

大量のビタミンCを摂取すると、下痢が起こることがあります。

吐き気

高用量のビタミンCによって、吐き気などの胃腸症状が出る場合があります。

腹痛・胃の不快感

腹痛や胃の不快感などが起こることもあります。

これらは誰にでも起こるわけではありませんが、サプリメントを飲み始めてから症状が出た場合は、摂取量を見直すことが大切です。

特に「多く摂るほど健康に良い」と考えて、何種類ものサプリメントを重ねて飲むのは避けたほうがよいでしょう。

 

ビタミンCを1,000mg摂るのは危険?

ビタミンCサプリメントでは、1日分として1,000mgを配合した商品もあります。

1,000mgという量は、成人の推奨量100mgの10倍です。

ただし、日本の食事摂取基準ではビタミンCに耐容上限量を設定していないため、1,000mgを摂取しただけで「危険な量」と断定することはできません。

一方で、1,000mgが健康な成人にとって必要な量というわけでもありません。

さらに、ビタミンCは摂取量が増えるほど吸収率が低下します。

そのため、「1,000mg飲めば100mgの10倍の効果が得られる」という単純な考え方はできません。

1,000mgサプリメントについて詳しくは、以下の記事でも解説しています。

ビタミンCサプリ1,000mgは必要?1日の摂取量と飲みすぎの注意点を解説

 

アメリカでは成人の耐容上限量が2,000mg

海外の基準を見ると、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のOffice of Dietary Supplementsでは、19歳以上の成人についてビタミンCの耐容上限量を2,000mg/日としています。

この数値は、食品・飲料・サプリメントなど、すべての摂取源を合わせた量です。

ただし、これはアメリカの基準です。

日本の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、ビタミンCの耐容上限量は設定されていません。

したがって、日本で「ビタミンCは2,000mgまでなら安全」と単純に考えるのではなく、推奨量や摂取目的、体調などを考慮して摂取することが重要です。

 

ビタミンCの摂りすぎで腎結石になる?

ビタミンCの大量摂取と腎結石との関係については注意が必要です。

ビタミンCは体内で代謝される過程でシュウ酸に関係するため、高用量の摂取によって尿中シュウ酸が増加する可能性があります。

ただし、ビタミンCを摂れば必ず腎結石になるというわけではありません。

研究結果には一貫しない部分もありますが、腎機能に問題がある人や、高シュウ酸尿症などの状態がある人では特に注意が必要とされています。

腎臓の病気がある人や、過去に腎結石を経験したことがある人は、高用量のビタミンCサプリメントを自己判断で継続的に摂取しないほうがよいでしょう。

 

鉄が体内にたまりやすい人も注意

ビタミンCには、植物性食品などに含まれる非ヘム鉄の吸収を高める働きがあります。

これは通常であれば有用な働きですが、遺伝性ヘモクロマトーシスなど、鉄が体内に過剰に蓄積しやすい状態では注意が必要です。

NIHでは、遺伝性ヘモクロマトーシスの人が高用量のビタミンCを慢性的に摂取すると、鉄過剰を悪化させ、組織障害につながる可能性があるとしています。

そのため、鉄の代謝に関係する病気がある人は、高用量のビタミンCサプリメントを自己判断で使用しないことが重要です。

ビタミンCと鉄の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ビタミンCと鉄の関係|一緒に摂るとどうなる?

 

ビタミンCの摂りすぎを防ぐためのポイント

サプリメントを利用する場合は、次の点を確認しましょう。

  • 1日分のビタミンC量を確認する
  • 複数のサプリメントにビタミンCが入っていないか確認する
  • 食事からの摂取量も考慮する
  • 高用量を長期間続ける必要があるのか考える
  • 下痢や腹痛などが出た場合は摂取量を見直す

特に注意したいのが、ビタミンC単体のサプリメントと、マルチビタミンなどを併用するケースです。

それぞれにビタミンCが含まれていると、気づかないうちに摂取量が増えている可能性があります。

 

ビタミンCは食品から摂るのが基本

ビタミンCは、野菜や果物などの食品から摂取できます。

厚生労働省の2025年版では、成人の推奨量は100mg/日です。

毎日の食事で野菜や果物を取り入れていれば、サプリメントを使わなくても必要量を確保できる場合があります。

サプリメントは「多く摂るほど良い」と考えるのではなく、食事だけでは不足しやすい場合などに補助として利用するのが基本です。

 

こんな場合は高用量のビタミンCに注意

次のような場合は、自己判断で高用量のビタミンCサプリメントを継続する前に、医師や薬剤師などに相談しましょう。

  • 腎臓の病気がある
  • 腎結石の既往がある
  • 鉄が体内に蓄積しやすい病気がある
  • 複数のサプリメントを併用している
  • 高用量のビタミンCを長期間摂取したい
  • ビタミンCを飲み始めて下痢・吐き気・腹痛などが続いている

特に持病がある場合や薬を服用している場合は、サプリメントを追加する前に確認しておくと安心です。

 

ビタミンCの摂りすぎについてよくある質問

ビタミンCは水溶性だから摂りすぎても大丈夫?

水溶性ビタミンなので余ったビタミンCの多くは尿中に排泄されますが、大量摂取による下痢、吐き気、腹痛などが起こることがあります。

「水溶性だから無制限に摂ってよい」という意味ではありません。

ビタミンCを1,000mg毎日飲んでもいい?

健康な成人で1,000mgを摂取したことだけで直ちに危険とはいえませんが、成人の推奨量は100mg/日です。

日本の食事摂取基準ではビタミンCの耐容上限量は設定されていませんが、通常の食品以外から1g/日以上を摂取することは推奨されていません。

目的や必要性を考えずに、高用量を長期間続けることは避けたほうがよいでしょう。

ビタミンCを摂りすぎると腎結石になる?

ビタミンCの大量摂取によって尿中シュウ酸が増える可能性がありますが、ビタミンCを摂れば必ず腎結石になるわけではありません。

特に腎機能障害や高シュウ酸尿症などがある人は注意が必要です。

ビタミンCは食事だけで足りる?

成人の推奨量は100mg/日です。

野菜や果物などを含むバランスのよい食事をしていれば、食事から必要量を摂取できる場合があります。

サプリメントは不足分を補う目的で考えるとよいでしょう。

 

まとめ

ビタミンCは健康維持に必要な栄養素ですが、「多く摂るほど良い」というわけではありません。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の推奨量は1日100mgです。

日本ではビタミンCの耐容上限量は設定されていませんが、大量摂取によって下痢、吐き気、腹痛などの胃腸症状が起こることがあります。

また、腎機能に問題がある人や、鉄が体内に蓄積しやすい人では注意が必要です。

サプリメントを利用する場合は、含有量だけを見るのではなく、他のサプリメントとの重複や継続期間も確認しましょう。

ビタミンCは「大量に摂ること」よりも、不足しない量を継続して摂ることを意識することが大切です。

 

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参考資料

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