登録販売者として働いていると、「転職したら今までの実務・業務経験はどうなるのか」と不安になることがあります。
結論からいうと、転職しただけで、それまでの従事期間が自動的に消えるわけではありません。
ただし、過去の勤務実績を店舗管理者要件などに使用する場合には、勤務先や店舗ごとの証明が重要になります。
実務経験と業務経験の違いについては、登録販売者の実務経験とは?実務経験と業務経験の違いを解説をご覧ください。
転職すると登録販売者の経験はリセットされる?
転職したことだけを理由に、過去の勤務実績がすべてリセットされるわけではありません。
登録販売者の店舗管理者要件では、過去5年間の従事期間が重要になるため、以前の勤務先でどの程度の実務・業務に従事していたのかを証明できるようにしておく必要があります。
会社が変わった場合はどうなる?
勤務先の会社が変わった場合、以前の会社での勤務実績と転職後の勤務実績を分けて確認することになります。
厚生労働省のQ&Aでも、業者や店舗を変更した場合、それぞれの店舗における証明が必要とされています。
そのため、転職前の勤務先での勤務記録を証明できる書類を確保しておくことが重要です。
転職前に確認しておきたいこと
- 登録販売者として勤務した期間
- 一般従事者として実務に従事した期間
- 各月の勤務時間
- 過去5年間の合計時間
- 勤務していた店舗
- 勤務していた会社
- 実務・業務経験を証明できる書類
特に80時間を基準として経験を計算している場合は、月ごとの勤務時間を確認しておきましょう。
他店応援をしていた場合は?
他店応援をしていた場合は、応援先店舗での勤務実績も確認しておく必要があります。
経験区分によっては同じ会社の複数店舗での勤務時間を合算できる場合がありますが、すべての登録販売者が同じ扱いになるわけではありません。
登録販売者の他店応援は勤務実績になる?80時間は自店だけ?で詳しく解説しています。
80時間未満の月があっても確認する
80時間未満の月がある場合でも、その月がすべての意味で無効になるとは限りません。
過去5年間の月単位の従事期間と合計1,920時間による扱いがあるためです。
登録販売者の実務経験は何時間必要?80時間・1,920時間・24か月を解説で具体的な計算方法を確認できます。
証明書は退職後でも発行してもらえる?
退職後に過去の勤務実績を証明する必要が出てくることもあります。
そのため、転職を決めた段階で、実務・業務経験を証明する書類について勤務先に確認しておくとよいでしょう。
厚生労働省は、実務・業務経験等を証明する書類について様式を示しています。
登録販売者の実務・業務経験証明書とは?転職時に確認したい書類を解説で詳しく説明しています。
転職後に店舗管理者を目指す場合
転職後に店舗管理者を目指す場合は、過去の経験と現在の経験を合わせて要件を確認する必要があります。
店舗管理者の要件そのものについては、登録販売者が店舗管理者になるには?実務・業務経験の条件を解説をご覧ください。
まとめ
登録販売者が転職するときは、「経験がリセットされるか」だけではなく、過去の勤務実績を証明できる状態になっているかを確認することが重要です。
特に複数の会社や店舗で勤務していた場合は、それぞれの勤務先での証明が必要になることがあります。
転職前に勤務期間・勤務時間・店舗・会社・証明書類を整理しておくと、後から確認するときに困りにくくなります。

