ウォッカとは?原料・作り方・種類を初心者向けに解説
ウォッカは、ロシアや東欧などで古くから親しまれてきた代表的な蒸留酒です。
クセの少ない味わいのものが多く、モスコミュールやスクリュードライバー、ブラッディ・メアリーなど、さまざまなカクテルのベースとしても使われています。
「ウォッカは何からできている?」「どうやって作る?」「ジンとは何が違う?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ウォッカの原料や作り方、種類、特徴、ジンやウイスキーとの違いについて、初心者にも分かりやすく解説します。
お酒の種類と作り方を初心者向けに解説|醸造酒・蒸留酒・リキュールの違い
ウォッカとは?
ウォッカは、穀類やジャガイモなどを原料として発酵・蒸留して造る蒸留酒です。
製造方法や原料は地域や製品によって異なりますが、一般的にはアルコール由来の風味をできるだけ抑え、クセの少ない味わいに仕上げたものが多くあります。
そのため、ストレートだけでなく、カクテルのベースとしても幅広く利用されています。
ウォッカは何からできている?
ウォッカには、さまざまな原料が使われます。
代表的なものには、次のような原料があります。
- 小麦
- ライ麦
- 大麦
- トウモロコシ
- ジャガイモ
地域やメーカーによって使用する原料は異なります。
そのため、「ウォッカ=ジャガイモから造るお酒」と考えるのは正確ではありません。
現在では、穀類を原料とするウォッカも多くあります。
ウォッカの作り方
ウォッカの基本的な製造工程は、次のように整理できます。
- 原料を準備する
- 糖化する
- 発酵させる
- 蒸留する
- ろ過・調整する
- 瓶詰めする
①原料を準備する
小麦やライ麦、トウモロコシ、ジャガイモなど、使用する原料を準備します。
穀類を使用する場合は、原料に含まれるデンプンをアルコール発酵に利用できる糖へ変える工程が必要になります。
②糖化する
穀類やジャガイモなどに含まれるデンプンを、酵素の働きによって糖に分解します。
酵母はデンプンをそのままアルコール発酵に利用できないため、まず酵母が利用できる糖を作ります。
③発酵させる
糖化した原料に酵母を加えて発酵させます。
酵母が糖を利用することでアルコールが生成され、ウォッカのもととなる発酵液ができます。
④蒸留する
発酵によってできた液体を蒸留します。
蒸留によってアルコールを含む成分を濃縮し、アルコール度数を高めていきます。
ウォッカでは、連続式蒸留器などを使って高い純度のスピリッツを造る方法があります。
蒸留を繰り返すことで、原料由来の風味などを抑え、クセの少ない味わいに仕上げることができます。
⑤ろ過・調整する
蒸留したスピリッツをろ過したり、水を加えてアルコール度数を調整したりします。
製品によっては、活性炭などを使ってろ過することもあります。
ろ過方法などによっても、仕上がりの味わいや口当たりに違いが生まれます。
⑥瓶詰めする
アルコール度数や味わいを調整した後、瓶に詰めて商品として販売されます。
ウォッカはなぜクセが少ない?
ウォッカには、比較的クセが少なく、すっきりした味わいのものが多くあります。
その理由の一つが、蒸留やろ過によって原料由来の風味などを取り除き、ニュートラルなスピリッツに仕上げる製法です。
特に、蒸留を繰り返したり、ろ過を行ったりすることで、原料由来の香りや雑味を抑えることができます。
ただし、すべてのウォッカが無味無臭というわけではありません。
原料や製造方法によって、穀類由来の風味などを感じられる商品もあります。
ウォッカにはどんな種類がある?
ウォッカは、原料や産地、製造方法などによってさまざまなタイプがあります。
穀類を原料としたウォッカ
小麦、ライ麦、大麦、トウモロコシなどの穀類を原料とするウォッカです。
穀類の種類や製造方法によって、香りや口当たりに違いが生まれます。
ジャガイモを原料としたウォッカ
ジャガイモを原料として造られるウォッカもあります。
穀類を原料としたものとは異なる、やわらかな口当たりや風味を感じるものがあります。
ただし、ウォッカ全体の中でジャガイモが必ず主流というわけではありません。
フレーバードウォッカ
ウォッカに果実やハーブなどの香りを加えたタイプもあります。
プレーンなウォッカとは異なり、さまざまな香りを楽しめるのが特徴です。
ウォッカとジンの違い
ウォッカとジンは、どちらも蒸留酒ですが、香りや風味に大きな違いがあります。
| 項目 | ウォッカ | ジン |
|---|---|---|
| 種類 | 蒸留酒 | 蒸留酒 |
| 特徴 | クセが少なくニュートラルなタイプが多い | ジュニパーベリーなどの植物原料による香りが特徴 |
| 主な原料 | 穀類・ジャガイモなど | 穀類などのスピリッツ+ボタニカル |
| 代表的な飲み方 | モスコミュール・スクリュードライバーなど | ジントニック・マティーニなど |
簡単に覚えるなら、ウォッカはクセを抑えたニュートラルな味わい、ジンは植物原料による香りを楽しむ蒸留酒と考えると分かりやすいでしょう。
ウォッカとウイスキーの違い
ウォッカとウイスキーは、どちらも蒸留酒ですが、製造方法や味わいには大きな違いがあります。
| 項目 | ウォッカ | ウイスキー |
|---|---|---|
| 主な原料 | 穀類・ジャガイモなど | 麦芽・穀類など |
| 蒸留後 | ろ過などによってクセを抑えるものが多い | 樽などで熟成するものが多い |
| 味わい | ニュートラルでクセが少ないタイプが多い | 原料や樽熟成による香り・風味が特徴 |
ウイスキーは樽熟成による香りや色を楽しむものが多いのに対し、ウォッカは透明でクセの少ない味わいのものが多いという違いがあります。
ウォッカの代表的なカクテル
モスコミュール
ウォッカをジンジャービールなどで割る代表的なカクテルです。
ウォッカのクセの少ない味わいを生かしながら、ジンジャーの香りや刺激を楽しめます。
スクリュードライバー
ウォッカをオレンジジュースで割ったカクテルです。
オレンジジュースの甘みと酸味によって飲みやすく仕上がります。
ブラッディ・メアリー
ウォッカをトマトジュースなどで割ったカクテルです。
レモンや香辛料などを加えることもあり、甘いカクテルとは異なる味わいを楽しめます。
ウォッカトニック
ウォッカをトニックウォーターで割るシンプルなカクテルです。
ウォッカそのもののクセが少ないため、トニックウォーターの風味を楽しみやすいのが特徴です。
ウォッカは熟成する?
ウイスキーやブランデーでは樽熟成が大きな特徴ですが、一般的なウォッカは樽熟成を目的としたお酒ではありません。
そのため、ウイスキーのように熟成年数による味わいの変化を楽しむお酒とは性格が異なります。
ただし、樽を使用した特殊なタイプのウォッカなども存在します。
ウォッカのアルコール度数
ウォッカは蒸留酒のため、ビールやワインなどの醸造酒と比べると、一般的にアルコール度数が高くなっています。
商品によってアルコール度数は異なるため、飲む前にはラベルを確認しましょう。
カクテルにすると飲みやすく感じることがありますが、使用したウォッカに含まれるアルコールがなくなるわけではありません。
飲みやすさだけで判断せず、アルコール度数や飲む量にも注意することが大切です。
ウォッカの産地
ウォッカはロシアやポーランドなど、東ヨーロッパや北ヨーロッパを中心に長い歴史を持つ蒸留酒です。
現在では、世界各地でさまざまなウォッカが製造されています。
同じウォッカでも、使用する原料や製造方法、ろ過方法などによって風味が異なるため、産地だけでなく製品ごとの特徴を見るのもおすすめです。
ウォッカはどんな人におすすめ?
ウォッカは、次のような人に向いているお酒です。
- クセの少ない蒸留酒を飲みたい
- カクテルを楽しみたい
- ジュースや炭酸などと合わせて飲みたい
- 蒸留酒の香りが強すぎるのが苦手
- ジンやウイスキーとは違うタイプの蒸留酒を試してみたい
特にカクテルでは、ウォッカ自体の風味が強くないため、果汁や炭酸、トニックウォーターなど、組み合わせる材料の味を生かしやすいのが特徴です。
まとめ
ウォッカは、穀類やジャガイモなどを原料として発酵・蒸留して造る代表的な蒸留酒です。
蒸留やろ過によって原料由来の風味などを抑え、クセの少ないニュートラルな味わいに仕上げたものが多くあります。
小麦、ライ麦、大麦、トウモロコシ、ジャガイモなど、さまざまな原料が使われており、原料や製造方法によって風味にも違いがあります。
ジンとは異なり、ジュニパーベリーなどのボタニカルによる香りを特徴とするお酒ではありません。
また、ウイスキーのような樽熟成を基本とするお酒でもなく、透明でクセの少ない味わいを生かしてカクテルなどに利用されることが多いのも特徴です。
ウォッカを選ぶときは、原料・産地・ろ過方法・アルコール度数などに注目すると、それぞれの違いをより楽しめるでしょう。
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