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登録販売者試験 第2章完全攻略㉖|循環器系に現れる副作用を徹底解説

 

登録販売者試験第2章「人体の働きと医薬品」では、医薬品によって生じる副作用について、どのような症状に注意し、どのように対応するのかを理解しておくことが重要です。

第2章㉖では、「体の局所に現れる副作用」のうち「循環器系に現れる副作用」について学びます。

循環器系では、特に「うっ血性心不全」と「不整脈」が重要です。

うっ血性心不全では、息切れ、疲れやすさ、足のむくみ、急な体重増加、咳とピンク色の痰などが現れることがあります。

不整脈では、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ(疲労感)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落などが現れることがあります。

また、不整脈の種類によっては失神(意識消失)することがあり、生死に関わる危険な不整脈の可能性があるため、緊急性の高い対応が必要です。

特に、

・うっ血性心不全
・息切れ
・疲れやすい
・足のむくみ
・急な体重の増加
・咳とピンク色の痰
・不整脈
・めまい
・立ちくらみ
・動悸
・胸部の不快感
・脈の欠落
・失神(意識消失)
・腎機能や肝機能の低下
・併用薬との相互作用
・高齢者への注意
・原因医薬品の使用中止と受診

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、循環器系に現れる副作用について、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・循環器系に現れる主な副作用
・うっ血性心不全とは何か
・うっ血性心不全の主な症状
・足のむくみ
・急な体重の増加
・ピンク色の痰
・不整脈とは何か
・不整脈の主な症状
・失神に注意する理由
・腎機能・肝機能の低下との関係
・併用薬との相互作用
・高齢者への注意
・その他の循環器系副作用
・高血圧や心臓病がある人への注意
・疑われる場合の対応
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

循環器系に現れる主な副作用

医薬品の副作用によって、心臓や血管などの循環器系にさまざまな症状が現れることがあります。

厚生労働省の手引きでは、代表的なものとして「うっ血性心不全、不整脈」が挙げられています。

また、それ以外にも、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりなどが現れることがあります。

登録販売者試験では、それぞれの症状と注意すべき対応を整理して覚えておきましょう。

 

うっ血性心不全とは

うっ血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、さまざまな症状を示す疾患です。

医薬品の使用によって生じることがあり、特に心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすいとされています。

息切れや足のむくみなど、日常生活で気付きやすい症状が現れることがあるため、異常を見逃さないことが重要です。

 

うっ血性心不全の主な症状

うっ血性心不全では、

・息切れ
・疲れやすい
・足のむくみ
・急な体重の増加
・咳とピンク色の痰

などの症状が現れることがあります。

特に、これらの症状を組み合わせて覚えておくことが重要です。

 

息切れや疲れやすさ

うっ血性心不全では、息切れや疲れやすさが現れることがあります。

普段と同じ程度の活動をしているのに、息切れしやすくなったり、以前より疲れやすくなったりする場合には注意が必要です。

医薬品を使用している人にこのような症状が現れた場合には、副作用による心不全の可能性も考える必要があります。

 

足のむくみ

うっ血性心不全では、足のむくみが現れることがあります。

心臓から十分な血液を送り出せなくなることで、体内に血液や水分が貯留し、むくみにつながることがあります。

「息切れ+足のむくみ」は、うっ血性心不全を考えるうえで重要な組み合わせです。

 

急な体重の増加

うっ血性心不全では、急な体重の増加がみられることがあります。

体内に水分が貯留することによって体重が増加するためです。

「食べ過ぎたわけでもないのに急に体重が増えた」という変化がみられる場合には注意が必要です。

 

咳とピンク色の痰

うっ血性心不全では、咳とピンク色の痰が現れることがあります。

この症状は試験対策として非常に重要です。

特に「ピンク色の痰」という表現が問題文に出てきた場合には、うっ血性心不全を疑う手がかりとして覚えておきましょう。

 

うっ血性心不全が疑われる場合の対応

息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合には、うっ血性心不全の可能性を疑い、早期に医師の診療を受ける必要があります。

登録販売者は、このような症状を相談された場合、一般用医薬品の使用を継続するよう勧めるのではなく、早期の受診につなげることが重要です。

 

不整脈とは

不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で、心臓の拍動リズムが乱れる病態です。

正常な心拍リズムから外れることで、めまいや動悸、息切れなどの症状が現れることがあります。

不整脈の種類によって症状や重症度が異なるため、異常な症状が現れた場合には適切な診療を受けることが重要です。

 

不整脈の主な症状

不整脈では、

・めまい
・立ちくらみ
・全身のだるさ(疲労感)
・動悸
・息切れ
・胸部の不快感
・脈の欠落

などの症状が現れることがあります。

「めまい・立ちくらみ・動悸・息切れ・脈の欠落」は、不整脈の重要な症状として覚えておきましょう。

 

脈の欠落とは

不整脈では、脈の欠落が症状として現れることがあります。

心臓の拍動リズムが乱れることで、脈が飛んだように感じることがあります。

動悸やめまいなどと合わせて現れた場合には、不整脈の可能性を考える必要があります。

 

失神(意識消失)には特に注意

不整脈の種類によっては、失神(意識消失)することがあります。

このような場合は、生死に関わる危険な不整脈を起こしている可能性があります。

そのため、失神が生じた場合には、自動体外式除細動器(AED)の使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があります。

登録販売者試験では、「不整脈+失神=危険な不整脈の可能性」という点を押さえておきましょう。

 

腎機能や肝機能の低下にも注意

不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあります。

特に、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などに留意する必要があります。

医薬品の成分が体内で適切に代謝・排泄されにくくなったり、他の医薬品との相互作用によって影響が強くなったりする可能性があるためです。

 

高齢者では特に注意する

腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などへの配慮は、特に高齢者において重要です。

高齢者では複数の医薬品を使用している場合もあるため、登録販売者は使用中の医薬品について確認し、適切な情報提供を行うことが重要です。

また、医薬品を使用する本人だけでなく、その家族等にもあらかじめ注意を促しておくことが必要です。

 

その他の循環器系副作用

循環器系の副作用は、うっ血性心不全や不整脈だけではありません。

高血圧や心臓病など、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならないとされています。

また、使用禁忌となっていなくても、使用しようとする人の状態などに応じて使用の可否を慎重に判断すべき医薬品については、使用上の注意の「相談すること」の項で注意喚起がなされています。

 

動悸や一過性の血圧上昇が現れることもある

医薬品を適正に使用した場合でも、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりなどが現れることがあります。

これらの症状が現れたときには、重篤な病状への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

 

試験で覚えておきたいポイント

第2章㉖では、次のポイントを押さえておきましょう。

① 循環器系に現れる副作用として、うっ血性心不全や不整脈がある

② うっ血性心不全では、心臓から十分な血液を送り出せなくなり、肺に血液が貯留する

③ うっ血性心不全では、息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などが現れる

④ 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい

⑤ 不整脈は、心筋の自動性や興奮伝導の異常によって心臓の拍動リズムが乱れる病態である

⑥ 不整脈では、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落などが現れることがある

⑦ 不整脈の種類によっては失神(意識消失)することがある

⑧ 失神した場合は、生死に関わる危険な不整脈の可能性があり、AEDの使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する

⑨ 不整脈は腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などによって発症リスクが高まることがある

⑩ 特に高齢者では、腎機能・肝機能や併用薬への配慮が重要である

⑪ 動悸、一過性の血圧上昇、顔のほてりなどが現れることもある

⑫ 循環器系の副作用が疑われる場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状に応じて医師の診療を受ける

 

試験で間違えやすいポイント

「うっ血性心不全では急な体重の増加が起こることがある」

→正しい

うっ血性心不全では、息切れ、足のむくみ、急な体重の増加などが現れることがあります。

「ピンク色の痰はうっ血性心不全とは関係がない」

→誤り

うっ血性心不全では、咳とピンク色の痰が現れることがあります。

「不整脈ではめまいや動悸が現れることがある」

→正しい

不整脈では、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落などが現れることがあります。

「不整脈による失神は緊急性が低い」

→誤り

失神(意識消失)が起こった場合は、生死に関わる危険な不整脈を起こしている可能性があります。

「腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用は不整脈の発症リスクとは関係しない」

→誤り

代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあり、特に腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などに留意する必要があります。

「高齢者では腎機能や肝機能、併用薬への配慮が重要ではない」

→誤り

これらへの配慮は、特に高齢者において重要です。

 

予想問題

 

問1

うっ血性心不全の症状として、正しいものはどれか。

① 足のむくみや急な体重の増加
② 必ず血圧が低下する
③ 耳鳴りのみが現れる
④ 排尿痛のみが現れる

答え:①

 

解説

うっ血性心不全では、息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などが現れることがあります。

 

問2

うっ血性心不全について、正しいものはどれか。

① 咳とピンク色の痰が現れることがある
② 必ず体重が減少する
③ 足のむくみは起こらない
④ 心不全の既往がある人は薬剤による心不全を起こしにくい

答え:①

 

解説

うっ血性心不全では、咳とピンク色の痰が現れることがあります。また、心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすいとされています。

 

問3

不整脈の症状として、正しいものはどれか。

① めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ
② 必ず黄疸が現れる
③ 必ず腹痛だけが現れる
④ 必ず皮膚に発疹が現れる

答え:①

 

解説

不整脈では、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ(疲労感)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落などが現れることがあります。

 

問4

不整脈による失神について、正しいものはどれか。

① 生死に関わる危険な不整脈の可能性がある
② 必ず軽症である
③ そのまま様子を見るのが基本である
④ 医療機関を受診する必要はない

答え:①

 

解説

不整脈の種類によっては失神(意識消失)することがあります。そのような場合は、生死に関わる危険な不整脈を起こしている可能性があるため、AEDの使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があります。

 

問5

循環器系の副作用について、誤っているものはどれか。

① 腎機能や肝機能の低下によって不整脈の発症リスクが高まることがある
② 併用薬との相互作用に注意する必要がある
③ 高齢者では腎機能や肝機能などへの配慮が重要である
④ 循環器系の症状が現れても、原因と考えられる医薬品を継続して使用する

答え:④

 

解説

循環器系の副作用が疑われる症状が現れた場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

 

まとめ

登録販売者試験第2章㉖では、循環器系に現れる副作用として、うっ血性心不全と不整脈を中心に理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① うっ血性心不全では、心臓から十分な血液を送り出せなくなり、肺に血液が貯留する

② うっ血性心不全では、息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などが現れる

③ 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい

④ 不整脈は、心筋の自動性や興奮伝導の異常によって心臓の拍動リズムが乱れる病態である

⑤ 不整脈では、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落などが現れることがある

⑥ 不整脈の種類によっては失神(意識消失)が起こることがある

⑦ 失神した場合は、生死に関わる危険な不整脈の可能性があるため、緊急対応が必要である

⑧ 腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などによって不整脈の発症リスクが高まることがある

⑨ 高齢者では、腎機能・肝機能や併用薬への配慮が特に重要である

⑩ 動悸、一過性の血圧上昇、顔のほてりなどの副作用が現れることもある

というポイントです。

循環器系の副作用では、「息切れ・足のむくみ・急な体重増加・ピンク色の痰」からうっ血性心不全を、「めまい・立ちくらみ・動悸・脈の欠落」から不整脈を判断できるようにしておくことが重要です。

特に失神(意識消失)は、生死に関わる危険な不整脈の可能性があるため、通常の副作用として軽く考えないようにしましょう。

登録販売者は、循環器系の異常が疑われる症状を相談された場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状に応じて適切な医療機関の受診につなげることが重要です。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

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