※アフィリエイト広告を利用しています。

登録販売者試験 第3章完全攻略①|かぜの諸症状、かぜ薬の働きを徹底解説

登録販売者試験第3章「主な医薬品とその作用」では、一般用医薬品に用いられる主な有効成分について、効能効果や特徴、飲み方、飲み合わせ、年齢、基礎疾患など、安全性に影響を与える要因を理解することが重要です。

第3章①では、「Ⅰ 精神神経に作用する薬」の最初に登場する「かぜ薬」について学びます。

かぜ薬を正しく理解するためには、まず「かぜとはどのような状態なのか」「かぜ薬は何を治す薬なのか」を押さえておく必要があります。

かぜ薬は、かぜの原因となるウイルスを直接消滅させたり、ウイルスの増殖を抑えたりする薬ではありません。

かぜの諸症状を緩和するために使用する対症療法薬であり、安静、休養、十分な栄養と水分補給を基本としたうえで、症状に応じて使用することが重要です。

また、かぜとよく似た症状が現れる疾患も多く、急激な発熱を伴う場合や症状が4日以上続く場合、症状が重篤な場合には、かぜではない可能性を考える必要があります。

特に、

・かぜの定義
・かぜ症候群
・かぜの主な症状
・かぜの主な原因
・かぜは通常自然に治ること
・かぜ薬は対症療法薬であること
・かぜ薬はウイルスを直接消滅させる薬ではないこと
・総合感冒薬が必ずしも最適とは限らないこと
・症状に応じた医薬品の選択
・不要な成分による副作用リスク
・かぜとよく似た疾患
・受診を考える目安

は、登録販売者試験で重要なポイントです。

本記事では、「かぜの諸症状、かぜ薬の働き」について、試験で判断しやすいように整理して解説します。

 

この記事で学べること

この記事では、次の内容を整理します。

・かぜとは何か
・かぜ症候群とは何か
・かぜの主な症状
・かぜの主な原因
・かぜは自然に治ることが多いこと
・インフルエンザとの違い
・かぜとよく似た疾患
・かぜ薬の役割
・かぜ薬は対症療法薬であること
・総合感冒薬が必ずしも最適とは限らない理由
・症状に応じた医薬品選択
・不要な成分による副作用リスク
・受診を考える目安
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題

 

かぜとは

「かぜ」の症状は、くしゃみ、鼻汁・鼻閉(鼻づまり)、咽喉痛、咳、痰などの呼吸器症状と、発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感などのさまざまな全身症状が組み合わさって現れます。

かぜは単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」と呼ばれます。

主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる、上気道の急性炎症の総称です。

通常は数日から1週間程度で自然に症状が改善し、予後は良好です。

 

かぜの主な症状

かぜでは、呼吸器症状と全身症状が組み合わさって現れます。

主な呼吸器症状として、

・くしゃみ
・鼻汁
・鼻閉(鼻づまり)
・咽喉痛
・咳
・痰

などがあります。

また、全身症状として、

・発熱
・頭痛
・関節痛
・全身倦怠感

などが現れることがあります。

試験では、「鼻や喉などの呼吸器症状+発熱などの全身症状」という組み合わせを押さえておきましょう。

 

かぜの主な原因

かぜの約8割は、ウイルスの感染が原因とされています。

代表的なウイルスとして、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなどがあります。

原因となるウイルスは200種類を超えるといわれており、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスや細菌の種類は異なります。

また、かぜはウイルスだけが原因とは限りません。

それ以外に、細菌の感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因によって起こる場合もあります。

 

かぜは通常、自然に治る

かぜは、生体に備わっている免疫機構によってウイルスが消滅すれば自然に治癒します。

そのため、かぜをひいた場合には、安静にして休養し、栄養と水分を十分に摂ることが基本です。

ここは試験で非常に重要です。

「かぜを治すためには、必ずかぜ薬を服用しなければならない」というわけではありません。

かぜ薬は、かぜそのものを原因から治療する薬ではなく、症状を緩和するために使用されます。

 

かぜ薬の働き

かぜ薬とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称です。

総合感冒薬とも呼ばれます。

かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりするものではありません。

咳で眠れない場合や、発熱によって体力を消耗しそうな場合などに、かぜによって現れている諸症状の緩和を図る対症療法薬です。

「かぜ薬=症状を抑える薬」「かぜ薬=原因ウイルスを直接治療する薬ではない」と覚えておきましょう。

 

対症療法薬とは

対症療法とは、病気の原因そのものを取り除くのではなく、病気によって現れている症状を和らげる治療方法です。

かぜ薬は、発熱、咳、鼻水などの症状を緩和するために使用されます。

そのため、かぜ薬を服用して症状が軽くなったとしても、原因となっているウイルスなどを直接消滅させているわけではありません。

 

総合感冒薬が必ずしも最適とは限らない

「かぜをひいたら、とりあえず総合感冒薬を使う」と考えがちですが、かぜであるからといって必ずしも総合感冒薬を選択するのが最適とは限りません。

発熱、咳、鼻水など、特定の症状がはっきりしている場合には、その症状を効果的に緩和するため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和する薬などを選択することが望ましいとされています。

症状がないにもかかわらず、その症状に対する成分が配合された医薬品を使用すると、意味がないだけでなく、不要に副作用のリスクを高めることになります。

 

不要な成分に注意する

かぜ薬には、複数の症状に対応するため、さまざまな成分が配合されています。

しかし、実際には症状がない成分まで含まれた製品を使用すると、必要のない成分まで体内に取り込むことになります。

その結果、無意味に副作用のリスクを高めることがあります。

登録販売者は、購入者の症状を確認したうえで、必要な成分が配合された医薬品を選択できるよう情報提供することが重要です。

 

かぜとよく似た疾患

かぜとよく似た症状が現れる疾患には、さまざまなものがあります。

代表的なものとして、

・喘息
・アレルギー性鼻炎
・リウマチ熱
・関節リウマチ
・肺炎
・肺結核
・髄膜炎
・急性肝炎
・尿路感染症

などがあります。

そのため、発熱や咳などがあるからといって、必ず「かぜ」と判断できるわけではありません。

 

かぜではない可能性を考える目安

厚生労働省の手引きでは、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続く場合、または症状が重篤な場合には、かぜではない可能性が高いとされています。

このような場合には、単純にかぜ薬を使用して様子を見るのではなく、他の疾患の可能性を考えて受診につなげることが重要です。

 

「お腹にくるかぜ」に注意

かぜでは、発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や下痢などの消化器症状が現れることもあります。

俗に「お腹にくるかぜ」などと呼ばれることがありますが、冬場にこれらの症状が現れた場合は、かぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多いとされています。

試験では、「消化器症状がある=必ずかぜ」というわけではない点に注意しましょう。

 

インフルエンザとかぜの違い

インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様にウイルスの呼吸器感染によって起こります。

しかし、インフルエンザは感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われます。

一般の生活者にとって、かぜとインフルエンザを簡単に識別することは必ずしも容易ではありません。

そのため、インフルエンザ流行期などには、必要に応じて積極的に注意を促すことが重要です。

 

かぜ薬とインフルエンザを混同しない

かぜ薬は、かぜの諸症状を緩和するための対症療法薬です。

インフルエンザは、かぜとは区別して扱われるため、かぜ薬を使って症状が軽くなったからといって、インフルエンザなど他の疾患ではないと判断することはできません。

特に、症状が急激に悪化したり、重篤な症状が現れたりした場合には、医療機関への受診が重要です。

 

かぜ薬を選ぶときの考え方

かぜ薬を選択するときは、まず現在どのような症状があるのかを確認することが重要です。

例えば、発熱が中心であれば解熱鎮痛薬、咳が中心であれば鎮咳去痰薬、鼻水が中心であれば鼻炎を緩和する薬など、症状に応じた医薬品を選択することが望ましいとされています。

総合感冒薬を一律に選ぶのではなく、「現在ある症状に必要な成分が何か」という視点で選ぶことが重要です。

 

登録販売者が確認したいポイント

かぜ薬を販売する際には、単に「かぜですか」と確認するだけではなく、具体的な症状を確認することが重要です。

・発熱があるか
・咳があるか
・痰があるか
・鼻水や鼻づまりがあるか
・喉の痛みがあるか
・頭痛や関節痛があるか
・全身の倦怠感があるか
・症状がいつから続いているか
・症状が重くなっていないか

などを確認することで、必要な医薬品を選択しやすくなります。

また、かぜ以外の疾患が疑われる場合には、受診を勧めることが重要です。

 

試験で覚えておきたいポイント

第3章①では、次のポイントを押さえておきましょう。

① かぜは単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」という

② 主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である

③ かぜの約8割はウイルスが原因とされる

④ かぜの症状には、くしゃみ、鼻汁・鼻閉、咽喉痛、咳、痰などの呼吸器症状がある

⑤ 発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が組み合わさって現れることがある

⑥ かぜは通常、数日~1週間程度で自然に症状が改善し、予後は良好である

⑦ 安静、休養、十分な栄養と水分摂取が基本である

⑧ かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的とする対症療法薬である

⑨ かぜ薬はウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりするものではない

⑩ かぜであるからといって、必ずしも総合感冒薬が最適とは限らない

⑪ 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合は、症状に応じた医薬品を選択することが望ましい

⑫ 存在しない症状に対する不要な成分が配合されていると、無意味に副作用のリスクを高めることがある

⑬ かぜとよく似た症状を示す疾患は多い

⑭ 急激な発熱、4日以上続く症状、重篤な症状がある場合は、かぜではない可能性が高い

⑮ インフルエンザは感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる

 

試験で間違えやすいポイント

「かぜは単一の疾患である」

→誤り

かぜは単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」と呼ばれる上気道の急性炎症の総称です。

「かぜ薬はウイルスを直接消滅させる薬である」

→誤り

かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的とする対症療法薬であり、ウイルスを体内から除去するものではありません。

「かぜをひいたら、必ず総合感冒薬を選択するのが最適である」

→誤り

症状がはっきりしている場合には、その症状に応じて解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和する薬などを選択することが望ましいとされています。

「症状のない成分が含まれていても、副作用のリスクには影響しない」

→誤り

存在しない症状に対する不要な成分が配合されていると、無意味に副作用のリスクを高めることがあります。

「症状が4日以上続いても、必ずかぜである」

→誤り

症状が4日以上続く場合は、かぜではない可能性が高いとされています。

「インフルエンザは、かぜと同じものとして扱う」

→誤り

インフルエンザは感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われます。

 

予想問題

 

問1

かぜについて、正しいものはどれか。

① かぜは単一の疾患である
② かぜは主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である
③ かぜは必ず細菌感染によって起こる
④ かぜは通常、数か月間症状が続く

答え:②

 

解説

かぜは単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」と呼ばれ、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称です。

 

問2

かぜ薬の働きについて、正しいものはどれか。

① ウイルスの増殖を抑えて原因を除去する薬である
② ウイルスを体内から直接除去する薬である
③ かぜの諸症状の緩和を目的とする対症療法薬である
④ かぜを必ず短時間で治癒させる薬である

答え:③

 

解説

かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される対症療法薬です。ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりするものではありません。

 

問3

かぜ薬の選択について、正しいものはどれか。

① どのような症状でも総合感冒薬を選択するのが最適である
② 症状がはっきりしている場合は、その症状に応じた医薬品を選択することが望ましい
③ 存在しない症状に対する成分を積極的に選ぶ
④ 副作用のリスクは配合成分数とは無関係である

答え:②

 

解説

かぜであっても必ずしも総合感冒薬が最適とは限りません。発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、その症状を効果的に緩和するため、症状に応じた医薬品を選択することが望ましいとされています。

 

問4

かぜについて、受診を考える必要があるのはどれか。

① 症状が通常どおり改善している
② 急激な発熱を伴っている
③ 数日で症状が自然に軽快している
④ 軽い鼻水だけがある

答え:②

 

解説

急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続く場合、症状が重篤な場合には、かぜではない可能性が高いため、受診につなげることが重要です。

 

問5

インフルエンザについて、正しいものはどれか。

① かぜと区別する必要はない
② かぜより感染力が弱い
③ 重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる
④ 必ず細菌が原因である

答え:③

 

解説

インフルエンザは、かぜと同様にウイルスの呼吸器感染によって起こりますが、感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われます。

 

まとめ

登録販売者試験第3章①では、まず「かぜとは何か」と「かぜ薬は何をする薬なのか」を理解しておきましょう。

特に重要なのは、

① かぜは単一の疾患ではなく「かぜ症候群」である

② 主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である

③ かぜの約8割はウイルスが原因とされる

④ くしゃみ、鼻汁・鼻閉、咽喉痛、咳、痰などの呼吸器症状と、発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が組み合わさって現れる

⑤ かぜは通常、数日~1週間程度で自然に症状が改善する

⑥ 安静、休養、十分な栄養と水分摂取が基本である

⑦ かぜ薬は諸症状を緩和する対症療法薬である

⑧ かぜ薬はウイルスを直接消滅させたり、増殖を抑えたりする薬ではない

⑨ 総合感冒薬が必ずしも最適とは限らず、症状に応じた医薬品選択が重要である

⑩ 不要な成分が配合されていると、無意味に副作用のリスクを高めることがある

⑪ 急激な発熱、4日以上続く症状、重篤な症状がある場合には、かぜではない可能性を考える

⑫ インフルエンザは感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる

というポイントです。

第3章では、ここから具体的な配合成分と、その働き、副作用、相互作用、受診勧奨について詳しく学んでいきます。

まずは「かぜ薬=原因を治す薬ではなく、症状を緩和する対症療法薬」という基本を確実に覚えておきましょう。

 

参考資料

厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」

タイトルとURLをコピーしました