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ものもらい・結膜炎に使う市販目薬の選び方|抗菌目薬の成分と使うときの注意点

ものもらいや結膜炎などで、目の充血や目やに、まぶたの腫れなどが気になることがあります。市販の目薬には、細菌によるものもらいや結膜炎などを効能・効果とする「抗菌性点眼薬」があります。

抗菌性点眼薬には、細菌の増殖を抑える抗菌成分のほか、商品によって抗炎症成分や抗ヒスタミン成分などが配合されています。

ただし、目の充血や目やにがあれば、すべて細菌感染が原因とは限りません。ウイルスやアレルギーなど、抗菌目薬では対応できない原因もあります。

この記事では、ものもらいや結膜炎に使われる市販の抗菌目薬について、一般的な目薬との違い、抗菌成分の特徴、選び方、コンタクトレンズ使用時の注意点、市販薬で様子をみず眼科を受診したほうがよい症状まで解説します。

抗菌目薬はどんなときに使う?

厚生労働省の眼科用薬の承認基準では、抗菌性点眼薬の効能・効果として、結膜炎、ものもらい、眼瞼炎、目のかゆみなどが定められています。

市販の抗菌目薬には、細菌による感染症などを対象として、抗菌成分を配合した商品があります。

症状・状態 抗菌目薬との関係
ものもらい 市販の抗菌性点眼薬の効能・効果に含まれる商品がある
細菌による結膜炎 抗菌性点眼薬の対象となる場合がある
眼瞼炎 抗菌性点眼薬の効能・効果に含まれる商品がある
アレルギーによる目のかゆみ 抗菌薬ではなくアレルギー用点眼薬が選択肢になる場合がある
ウイルスによる結膜炎 抗菌目薬では原因となるウイルスを治療できない

つまり、「目が赤い」「目やにが出る」という症状だけで抗菌目薬を選ぶのではなく、原因を考えることが重要です。

ものもらいとは?

ものもらいは、まぶたにある組織などに炎症が起こり、まぶたの腫れや赤み、痛みなどが生じる状態です。

一般用の抗菌性点眼薬には、ものもらいを効能・効果としている商品があります。

PMDAに掲載されている一般用抗菌性点眼薬には、スルファメトキサゾールナトリウムを抗菌成分として配合し、「ものもらい」「結膜炎(はやり目)」「眼瞼炎」「目のかゆみ」を効能・効果とする商品があります。

ただし、ものもらいのように見えても、すべて同じ原因とは限りません。症状が強い場合や改善しない場合は眼科を受診しましょう。

抗菌目薬に使われるスルファメトキサゾールナトリウム

市販の抗菌性点眼薬で使用される代表的な抗菌成分の一つが、スルファメトキサゾールナトリウムです。

この成分は、眼病の原因となる細菌に対して抗菌作用を示す成分として、一般用抗菌性点眼薬に配合されています。

商品によっては、スルファメトキサゾールナトリウムに加えて、炎症やかゆみなどを対象とする成分が配合されています。

成分の種類 役割
スルファメトキサゾールナトリウム 細菌の増殖を抑える目的で使用される抗菌成分
クロルフェニラミンマレイン酸塩 抗ヒスタミン作用により、かゆみを抑える目的で配合されることがある
グリチルリチン酸二カリウム 炎症を抑える目的で配合されることがある

実際の配合成分や濃度は商品によって異なるため、購入する商品の添付文書を確認してください。

抗菌目薬と普通の目薬は何が違う?

一般点眼薬と抗菌性点眼薬では、対象となる症状や配合される成分が異なります。

一般点眼薬 抗菌性点眼薬
主な目的 目の疲れ、充血、かゆみなど 細菌による眼症状など
抗菌成分 商品によって異なる 抗菌成分を配合する
ものもらい 商品によって対象外 効能・効果に含む商品がある
結膜炎 商品によって対象外 効能・効果に含む商品がある

目の疲れや乾燥が中心なのに、抗菌目薬を選ぶ必要があるとは限りません。逆に、ものもらいなどで抗菌性点眼薬の対象となる症状が疑われる場合は、商品の効能・効果を確認して選ぶ必要があります。

目やにが出るから抗菌目薬、とは限らない

目やには結膜炎などでみられる症状の一つですが、目やにがあるだけで細菌感染と判断することはできません。

結膜炎には細菌によるものだけでなく、ウイルスやアレルギーなどが関係する場合があります。

特に、強い充血、目の腫れ、流涙、痛みなどを伴っている場合は、自己判断で抗菌目薬を使い続けるのではなく、眼科で原因を確認することが大切です。

アレルギーによる目のかゆみには抗菌目薬を使う?

花粉やハウスダストなどによるアレルギーでも、目のかゆみや充血、涙などが起こります。

この場合は、細菌が原因ではないため、抗菌成分を配合した目薬が原因への治療になるわけではありません。

アレルギーによる目のかゆみが考えられる場合は、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分を配合したアレルギー用点眼薬が選択肢になります。

目のかゆみに使う市販目薬の選び方|抗ヒスタミン・抗アレルギー成分の違い

ものもらいができたときの注意点

ものもらいが気になるときは、目やまぶたをこすったり、触ったりしないことが大切です。

PMDAに掲載されている一般用抗菌性点眼薬の添付文書でも、ものもらいについて、まぶたをこすったり、目に刺激を加えたりしないよう注意されています。

  • 目やまぶたをこすらない
  • 汚れた手で目を触らない
  • 目薬の容器の先端を目やまつ毛に触れさせない
  • 目薬を他人と共用しない
  • 使用方法を守る

また、ものもらいを繰り返す場合や、強い腫れ・痛みがある場合は、眼科への相談を検討してください。

抗菌目薬は長期間使い続けない

市販の抗菌性点眼薬には、一定期間使用しても症状が改善しない場合に、使用を中止して医師や薬剤師、登録販売者に相談するよう記載されている商品があります。

症状がよくならないからといって、自己判断で使用期間を延ばすのではなく、添付文書に記載された使用上の注意を確認してください。

抗菌目薬を使っても症状が改善しない場合は、原因が細菌以外である可能性や、別の眼疾患が隠れている可能性もあります。

コンタクトレンズ使用中は特に注意

コンタクトレンズを使用している人は、目の充血や目やにが出た場合に、そのままレンズを使い続けないことが大切です。

また、目薬によってコンタクトレンズ装用中の使用可否が異なります。

  • コンタクトレンズを外してから使用する商品がある
  • ソフトコンタクトレンズ装用中に使用できない商品がある
  • 使用後に一定時間レンズを装用しないよう指示される場合がある
  • 商品によって使用できるレンズの種類が異なる

コンタクトレンズ使用中に強い充血、痛み、目やに、視力低下などが起こった場合は、市販目薬だけで対応せず眼科を受診してください。

抗菌目薬を使うときの注意点

抗菌目薬を使用するときは、商品の添付文書に記載された用法・用量や使用上の注意を守りましょう。

  • 用法・用量を守る
  • 容器の先端を目やまつ毛に触れさせない
  • 他人と目薬を共用しない
  • コンタクトレンズについての使用上の注意を確認する
  • 使用後に症状が悪化した場合は使用を中止する
  • 改善しない場合は医師、薬剤師、登録販売者に相談する

また、抗菌目薬には抗菌成分以外にも、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分などを配合した商品があります。ほかの目薬を併用する場合は、成分が重複する可能性もあるため、自己判断で複数の商品を重ねて使用しないようにしましょう。

こんな症状は市販の抗菌目薬だけで様子をみない

次のような症状がある場合は、ものもらいや軽い結膜炎と自己判断せず、眼科を受診してください。

  • 強い目の痛みがある
  • 視力が低下した
  • 見え方がおかしい
  • 強いまぶしさがある
  • 目が強く腫れている
  • 片目だけ強い症状がある
  • 大量の目やにが出る
  • 症状が急激に悪化している
  • コンタクトレンズ使用中に強い症状が出た
  • 市販の抗菌目薬を使用しても改善しない

特に強い痛みや視力低下がある場合は、早めに眼科を受診してください。

ものもらい・結膜炎に使う市販目薬の選び方まとめ

ものもらいや結膜炎などに使う市販の抗菌目薬は、細菌による眼症状を対象としています。

症状・状況 考え方
ものもらい 効能・効果に「ものもらい」を含む抗菌性点眼薬を検討
細菌による結膜炎 抗菌性点眼薬の対象となる場合がある
花粉による目のかゆみ アレルギー用点眼薬を検討
乾燥・ゴロゴロ感 人工涙液などを検討
強い痛み・視力低下 市販薬だけで対応せず眼科を受診

抗菌目薬には、スルファメトキサゾールナトリウムなどの抗菌成分を配合した商品があります。また、商品によっては抗ヒスタミン成分や抗炎症成分なども配合されています。

ただし、目の充血や目やにだけで細菌感染と判断することはできません。アレルギーやウイルスなど、抗菌目薬では対応できない原因もあります。

症状が強い場合、視力の変化や強い痛みがある場合、コンタクトレンズ使用中に異常が起こった場合などは、市販目薬だけで様子をみず、眼科で原因を確認しましょう。

参考資料

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