象牙婚式はめでたいこと
象牙婚式という言葉を聞いたことのある方もない方も、象牙というものが象の牙であることはご存じかと思います。象の牙、動物園にいる象の牙ですね。
でも待ってください。象牙のやりとりには規制があったはずです。そんな象牙を結婚記念日とはおめでたいことですが、果たして象牙をプレゼントしたりしてもいいものか、少し考えてしまいますよね。
象牙婚式とはどういう意味で名づけられたのか、象牙のプレゼントの選び方についても解説します。
象牙婚式とは
象牙婚式とは結婚周年の14年目にあたる結婚記念日をいいます。
1~15年目までは毎年記念日の名称があり、その後は5年おきに結婚記念日の呼称がもうけられています。1年目の紙婚式から、夫婦の絆を深め、強くしていくように、徐々にかたい金属が並べられています。
象牙婚式は昔から象牙を使ったアイテムを贈るという風習があり、一般的だったことから、その名残が今もなお続いているのです。
象牙の取引について
しかし現代では、ワシントン条約という正式名称が『絶滅の恐れのある野生動物の種の国際取引に関する条約』によって象牙の取引には制限が設けられています。
ワシントン条約の認可を受けて日本が象牙を輸入した過去もありますが、その後象牙の密輸出が発覚するなど、象牙の取引には厳重な取り締まりが行われています。
日本は世界最大の象牙市場ともいわれており、未加工の象牙に関しては取引の際には登録証などが必要となっています。それほど規制の厳しい象牙ですが、加工された象牙であれば、取引をすることは可能です。
象牙製品のプレゼントはしてもいいの?
イエスかノーで答えると、プレゼントすること自体は問題ありません。しかし、ワシントン条約において保護されているものですので、登録証などの証明が必要になる場合もあります。
象牙といえば、身近な物では印鑑に使われています。しかし、印鑑のプレゼントは相手に責任を求める、ともいわれているので一般的には避けるのがベターです。
象牙の取引は注意して行いましょう。そして、お二人の14周年記念を大切に過ごしてください。
象牙婚式のおすすめプレゼントは何?
象牙婚式の記念日に象牙製品をプレゼントしたいところですが、象牙は高価・希少で、予算や時間の問題で渡せない、見つからないなどということもあり得ます。
ですので象牙の意味する、絆を深めたり、時間をかけて培ってきたもの、を表した贈り物を検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめのプレゼント:年輪の見える商品(時間をかけて絆を深めてきたという意味を持たせられます)
例)木目のあるお皿、まな板、テーブル、バインダーなど。バウムクーヘン(バウムとはドイツ語で木の意味)