会社のHPや、名刺に書いてあるISOの後に続く数字のロゴマークのようなもの。
あなたも見たことはありませんか?
入社した時の研修や、取引先との会話の中で自分の会社はISOを取得しています!とか言っているし、自分の名刺にも書いてある。
でも、これって一体何?ISOを取得してたら何かいいことあるの?なんて、そんな疑問感じたことはありませんか?
ISOとは一体何の略?どういう意味?
そもそもISOというのは、スイスのジュネーヴに本部を置く、スイス民法における非営利法人 International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称。国際的な標準である国際規格(JIS規格)を有する機関に認定された最初の組織の一つです。
ISO=国際標準化機構の略、だったんですね。名刺を見てもその意味までは知らない方も多いのではないでしょうか。
では、ISOを取得していることを使用する目的や、メリットは何でしょうか。
ISOの利用目的とは
例えば海外に行って、クレジットカードで支払いをしようとすると、日本で作ったクレジットカードを問題なく使えますよね。海外のサイトでも日本のクレジットカードで決済できると思います。
また、現代においては国際的な取引や海外で就労することも起こる可能性があります。
その際にマネジメント規格や製品規格が統一されていると貿易や人員の移動などにも支障なく業務などが行えますよね。
自国独自の規格ではなく、各国統一された規格があると、国境を超えて使える物などが増えるためその統一を図るべく、国際的な基準を設けているのがISOです。
ISOの種類
ISOにはモノ規格とマネジメントシステムに関する規格があります。
モノ規格
クレジットカード
ISO7810/ICE7810
非常口
ISO7010
ネジ
ISO68
マネジメントに関する規格
品質マネジメントシステム
ISO9001
環境マネジメントシステム
ISO14001
情報セキュリティ
ISO27001
道路交通安全
ISO39001
食品安全
ISO22000
ITサービス
ISO20000
事業継承
ISO22301
試験・校正機関
ISO17025
エネルギー
ISO50001
ISO利用のメリット
ISO認証を得ることでどのようなメリットが存在するでしょうか。
大きくわけて三つのメリットがあるのでここで紹介します。
①社会的信頼の獲得
外部の第三者である証明機関からの認証(第三者認証)を得ることで社外に、また社内に向けても社会的信頼の証明とすることができます。
名刺を受け取った時にISO番号が記載されていると、ISOを取得してるんだな、と信頼できる担保になります。
②第三者視点の問題・課題発見
第三者機関から定期的な審査を受けることで維持できていない規格があると認証自体も不適合とされてしまいます。そうなった場合、是正処置を行います。
その組織は毎日同じことの繰り返しをしているだけだ、と思っているかもしれませんが毎日している慣れた作業だと基準点やボーダーラインが下がってしまい省略したり管理が甘くなってしまうこともあるかもしれません。そのままでは適合規格には該当しないため、きっちりと守り続ける必要があります。
③基準に沿った継続的な改善
定期的な審査を行うことで継続的な改善を行うことができます。一度認証を受けるとそれで終わりではなく毎年認証審査を受ける必要があります。
毎年認証を受けることで顧客へ提供する製品やサービスの品質保証にも繋がり、また認証を受け続けるために社内への指導ガイドラインにもなり得るでしょう。