登録販売者試験第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」では、医薬品の成分や作用だけでなく、医薬品の品質が適切に保たれていることについても理解する必要があります。
特に、
・医薬品の品質とは何か
・医薬品の品質が低下する原因
・高温や多湿による影響
・光による影響
・適切な保管・陳列
・医薬品の容器や包装
・品質が低下した医薬品を使用する危険性
は、登録販売者試験で押さえておきたいポイントです。
本記事では、医薬品の品質について、試験で判断しやすいように整理して解説します。
この記事で学べること
この記事では、次の内容を整理します。
・医薬品の品質とは何か
・医薬品の品質が重要な理由
・高温による品質への影響
・多湿による品質への影響
・光による品質への影響
・適切な保管・陳列の重要性
・品質が低下した医薬品による影響
・医薬品の容器や包装の役割
・試験で間違えやすいポイント
・予想問題
医薬品の品質とは
医薬品は、一定の品質が保たれていなければなりません。
医薬品には、有効成分だけでなく、添加物成分も含まれています。
これらの成分には、高温や多湿、光(紫外線)などによって品質の劣化を起こしやすいものがあります。
そのため、医薬品は適切な環境で保管・陳列し、品質を維持することが重要です。
医薬品は保管状態によって品質が変化する
医薬品は、製造された時点で適切な品質が確保されていても、保管や陳列の状態によって品質が低下することがあります。
特に、
・高温
・多湿
・直射日光
は、医薬品の品質に影響を与える要因になります。
そのため、医薬品を販売・保管するときには、清潔性を保つとともに、品質が十分に保持される環境を整えることが重要です。
高温による品質への影響
医薬品に含まれる成分の中には、高温によって品質が劣化しやすいものがあります。
そのため、医薬品を高温になる場所に置くことは避ける必要があります。
例えば、直射日光が当たる場所や、温度が高くなりやすい場所では、医薬品の品質が低下する可能性があります。
医薬品は、製品に定められた保管方法を確認し、適切な環境で管理することが重要です。
多湿による品質への影響
湿度が高い環境も、医薬品の品質に影響する場合があります。
特に、医薬品に含まれる成分によっては、多湿によって品質が劣化することがあります。
そのため、医薬品は湿気の多い場所を避け、品質を十分に保持できる環境で保管・陳列する必要があります。
光による品質への影響
医薬品に含まれる成分には、光、特に紫外線によって品質が劣化しやすいものがあります。
そのため、医薬品を直射日光の当たる場所に置かないよう注意する必要があります。
医薬品の品質を保つためには、光の影響を受けにくい環境で適切に管理することが重要です。
## 品質が低下するとどうなるのか
医薬品の品質が低下すると、本来期待される効き目が得られなくなる可能性があります。
さらに、品質の劣化によって、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることもあります。
そのため、医薬品は単に「見た目に問題がないか」だけで判断するのではなく、適切な保管・陳列によって品質を維持することが重要です。
医薬品は適切な環境で保管・陳列する
医薬品を保管・陳列する場所については、清潔性を保つことが重要です。
さらに、
・高温を避ける
・多湿を避ける
・直射日光を避ける
など、医薬品の品質が十分に保持される環境を整える必要があります。
登録販売者は、医薬品を適切な状態で管理することも重要な役割の一つです。
医薬品の容器や包装にも注意する
医薬品は、容器や包装によって品質が保たれている場合があります。
そのため、容器や包装を適切に取り扱うことも、医薬品の品質を維持するうえで重要です。
医薬品を別の容器に移し替えたり、元の包装を適切に管理しなかったりすると、品質や使用時の確認に影響する可能性があります。
使用期限にも注意する
医薬品は、適切に保管・陳列されていても、時間の経過によって品質が劣化することがあります。
そのため、医薬品に表示されている使用期限を確認し、期限に十分な余裕をもって販売することが重要です。
また、表示されている使用期限は、未開封の状態で適切に保管された場合の期限です。
液剤などでは、開封後は表示された使用期限まで品質が保証されない場合があるため、注意が必要です。
試験で覚えておきたいポイント
第1章⑤では、次のポイントを押さえておきましょう。
①医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要がある
医薬品は、適切な品質が保たれていることが重要です。
②高温・多湿・光に注意する
医薬品に含まれる成分には、高温や多湿、光(紫外線)によって品質が劣化しやすいものがあります。
③適切な保管・陳列が重要
医薬品の品質を十分に保持できる環境で保管・陳列する必要があります。
④清潔性にも注意する
医薬品が保管・陳列される場所は、清潔性が保たれていることが重要です。
⑤品質が低下すると効き目に影響することがある
医薬品の品質が劣化すると、効き目が低下する可能性があります。
⑥品質劣化によって好ましくない物質が生じることがある
品質の劣化によって、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じる場合があります。
試験で間違えやすいポイント
「医薬品は高温や多湿、光の影響を受けない」
→誤り
医薬品に含まれる成分には、高温や多湿、光(紫外線)によって品質が劣化しやすいものがあります。
「医薬品は直射日光の当たる場所に置いても問題ない」
→誤り
直射日光などによって医薬品の品質が劣化する可能性があるため、適切な環境で保管・陳列する必要があります。
「医薬品の品質が低下しても、効き目には影響しない」
→誤り
医薬品の品質が低下すると、効き目が低下する可能性があります。
「医薬品の品質劣化によって、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることがある」
→正しい
医薬品の成分によっては、品質の劣化によって人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることがあります。
「医薬品を保管・陳列する場所では、清潔性を保つ必要がある」
→正しい
医薬品が保管・陳列される場所は、清潔性が保たれ、品質を十分に保持できる環境であることが重要です。
予想問題
問1
医薬品の品質について、正しいものはどれか。
① 医薬品は高温や多湿の影響を受けない
② 医薬品は光によって品質が変化することはない
③ 医薬品は適切な保管・陳列によって品質を維持することが重要である
④ 医薬品の品質は効き目に影響しない
答え:③
解説
医薬品に含まれる成分には、高温や多湿、光などによって品質が劣化しやすいものがあります。そのため、適切な保管・陳列が重要です。
問2
医薬品の品質に影響を与えるものとして、正しいものはどれか。
① 高温
② 多湿
③ 光
④ ①〜③すべて正しい
答え:④
解説
医薬品に含まれる成分には、高温や多湿、光(紫外線)によって品質が劣化しやすいものがあります。
問3
医薬品の品質が低下した場合について、正しいものはどれか。
① 必ず効き目が強くなる
② 効き目が低下することがある
③ 人体への影響はない
④ 品質と効き目には関係がない
答え:②
解説
医薬品の品質が低下すると、医薬品の効き目が低下することがあります。また、品質の劣化によって人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることもあります。
問4
医薬品の保管・陳列について、適切なものはどれか。
① 高温になる場所に置く
② 多湿の場所に置く
③ 直射日光が当たる場所に置く
④ 品質が十分保持される環境で管理する
答え:④
解説
医薬品は、高温、多湿、直射日光などを避け、品質が十分保持される環境で保管・陳列することが重要です。
問5
医薬品の品質について、誤っているものはどれか。
① 医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要がある
② 医薬品の成分には高温や多湿、光によって劣化しやすいものがある
③ 医薬品の保管・陳列場所は清潔性を保つ必要がある
④ 医薬品は保管状態によって品質が変化することはない
答え:④
解説
医薬品は、保管・陳列される環境によって品質が変化することがあります。そのため、適切な環境で管理する必要があります。
まとめ
登録販売者試験第1章⑤では、医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要があり、その品質を維持するためには適切な保管・陳列が重要であることを理解しておきましょう。
特に重要なのは、
① 医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要がある
② 高温によって品質が劣化することがある
③ 多湿によって品質が劣化することがある
④ 光(紫外線)によって品質が劣化することがある
⑤ 医薬品は品質が十分保持される環境で保管・陳列する
⑥ 品質の劣化によって効き目が低下することがある
⑦ 品質の劣化によって人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることがある
というポイントです。
医薬品は「何の成分が入っているか」だけでなく、「どのような環境で保管・陳列されているか」も重要です。
第1章では、この後、適切な医薬品選択と受診勧奨について学習していきます。

