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チペピジンヒベンズ酸塩とは?咳止めの効果・去痰作用と副作用・注意点

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める作用に加え、痰を排出しやすくする作用を持つ成分です。医療用医薬品の「アスベリン」や、市販の鎮咳去痰薬「アスベリンせき止め錠Pro20」などに使用されています。

咳止めには、チペピジンヒベンズ酸塩のほかにも、デキストロメトルファンやノスカピンなどの鎮咳成分があります。一方、グアイフェネシンやブロムヘキシン塩酸塩は、主に痰の排出を助ける目的で使用される成分です。

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める働きと痰を出しやすくする働きを併せ持つ点が特徴です。ただし、使用する製品によって効能・効果や用法・用量、使用上の注意が異なります。

この記事では、チペピジンヒベンズ酸塩の働き、ほかの鎮咳成分との違い、市販薬を使用するときの注意点を解説します。

 

チペピジンヒベンズ酸塩とは?

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める鎮咳成分です。医療用医薬品では「アスベリン」の有効成分として使用されており、錠剤、散剤、ドライシロップ、シロップなどの剤形があります。

また、市販薬では「アスベリンせき止め錠Pro20」に配合されています。この製品は、チペピジンヒベンズ酸塩を有効成分とする鎮咳去痰薬で、咳を鎮めるだけでなく、痰を出しやすくすることも目的としています。

チペピジンヒベンズ酸塩は、すべての咳止めに配合されているわけではありません。市販薬には、デキストロメトルファンやノスカピンなど、別の成分を使用した製品もあります。

そのため、咳止めを選ぶときは、成分名だけで判断せず、商品の効能・効果や配合成分、使用上の注意を確認することが大切です。

 

チペピジンヒベンズ酸塩の効果と働き

チペピジンヒベンズ酸塩の特徴は、咳を鎮める作用と、痰を排出しやすくする作用を併せ持つことです。

 

咳を鎮める作用

咳は、気道に入った異物や刺激などを外に排出するために起こる防御反応です。しかし、咳が続くと睡眠や日常生活に支障が出ることがあります。

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳中枢に作用して鎮咳作用を示す成分です。市販薬では、咳の症状を緩和する目的で使用されます。

ただし、咳を鎮めることと、咳の原因そのものを治療することは別です。咳が風邪、喘息、アレルギーなどのどの原因によって起きているかによって、必要な対応は異なります。

 

痰を排出しやすくする作用

チペピジンヒベンズ酸塩には、気道の分泌や線毛運動に作用することで、痰を排出しやすくする働きもあります。

気道の粘膜には線毛と呼ばれる細かな毛のような構造があり、粘液とともに異物などを外へ運び出す働きを担っています。痰が絡む咳では、痰を出しやすくすることも症状への対応で重要です。

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める作用と去痰作用の両方を持つため、製品によっては「鎮咳去痰薬」に分類されています。

ただし、咳や痰を伴う症状のすべてに適しているとは限りません。症状が長引く場合や、息苦しさなどを伴う場合には、市販薬だけで対応し続けず、医療機関に相談しましょう。

 

チペピジンヒベンズ酸塩を含む市販薬

チペピジンヒベンズ酸塩を含む市販薬の例として、シオノギヘルスケアの「アスベリンせき止め錠Pro20」があります。

同製品は、咳を鎮め、痰を出しやすくすることを目的とした第2類医薬品です。総合風邪薬とは異なり、チペピジンヒベンズ酸塩を有効成分とする製品です。

 

成人1日量に含まれる成分量

同製品の添付文書では、成人1日量の6錠中にチペピジンヒベンズ酸塩132.9mgが含まれています。これは、チペピジンクエン酸塩として120mgに相当する量として記載されています。

この数値は「アスベリンせき止め錠Pro20」の成人1日量についての情報です。チペピジンヒベンズ酸塩を含むすべての製品に共通する配合量ではありません。

 

商品情報と購入先

「アスベリンせき止め錠Pro20」は、チペピジンヒベンズ酸塩を配合し、せきを鎮めるとともに、痰を出しやすくする市販薬です。商品を選ぶ際は、症状と商品の効能・効果が合っているか、対象年齢や併用上の注意に該当しないかを確認してください。

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アスベリンせき止め錠Pro20 40錠

アスベリンせき止め錠Pro20 40錠

第2類医薬品。チペピジンヒベンズ酸塩を配合した鎮咳去痰薬です。購入前に効能・効果、対象年齢、用法・用量、併用上の注意を確認してください。

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服用前に添付文書を読み、対象年齢や併用上の注意を確認してください。

商品の詳しい情報は、メーカー公式ページでも確認できます。

アスベリンせき止め錠Pro20|シオノギヘルスケア公式サイト

 

チペピジンヒベンズ酸塩とほかの鎮咳・去痰成分の違い

咳や痰に対応する成分には、それぞれ異なる特徴があります。市販薬を選ぶ際は、成分の種類と主な使用目的を理解しておくと、商品の成分表示を確認しやすくなります。

成分名 主な使用目的・特徴
チペピジンヒベンズ酸塩 咳を鎮める作用と、痰を排出しやすくする作用を持つ
デキストロメトルファン 咳を鎮める目的で使用される鎮咳成分
ノスカピン 咳を鎮める目的で使用される鎮咳成分
グアイフェネシン 痰の排出を助ける目的で使用される去痰成分
ブロムヘキシン塩酸塩 痰を出しやすくする目的で使用される去痰成分

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める働きだけでなく、痰を排出しやすくする働きを併せ持つことが特徴です。

一方、デキストロメトルファンやノスカピンも鎮咳成分ですが、チペピジンヒベンズ酸塩とは別の成分です。成分名だけで効果の強さを一律に比較することはできません。

グアイフェネシンやブロムヘキシン塩酸塩は、主に痰の排出を助ける目的で使用されます。咳と痰の両方がある場合には、商品の効能・効果と配合成分を確認することが重要です。

各成分については、以下の記事も参考になります。

 

チペピジンヒベンズ酸塩の副作用と注意点

チペピジンヒベンズ酸塩を含む薬を使用するときは、製品ごとの添付文書に記載された副作用や使用上の注意を確認することが重要です。

「アスベリンせき止め錠Pro20」の添付文書には、発疹・発赤・かゆみ、吐き気・嘔吐、食欲不振、便秘、口の渇き、胃部不快感、お腹の張り、軟便・下痢、腹痛、めまい、眠気、不眠、興奮などが副作用として記載されています。

まれにショック(アナフィラキシー)などの重篤な症状が起こることもあります。服用後にじんましん、喉のかゆみ、声のかすれ、息苦しさなどが急に現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

 

ほかの咳止めや風邪薬と併用しない

「アスベリンせき止め錠Pro20」の添付文書では、服用中にほかの鎮咳去痰薬や風邪薬、鎮静薬、抗ヒスタミン成分を含む内服薬などを使用しないよう記載されています。

複数の薬を併用すると、成分が重複したり、副作用が起こりやすくなったりする可能性があります。総合風邪薬や鼻炎薬などを使用している場合は、自己判断で咳止めを追加しないでください。

 

服用前に相談が必要な人

「アスベリンせき止め錠Pro20」の添付文書では、次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談するよう案内されています。

  • 医師の治療を受けている人
  • 妊娠中、または妊娠している可能性がある人
  • 薬などによってアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 高熱がある人

これらは同製品の添付文書に基づく注意事項です。ほかの製品では注意事項が異なる場合があるため、使用する薬の説明書を確認してください。

 

尿が赤みがかった色になることがある

「アスベリンせき止め錠Pro20」の添付文書では、服用によって尿が赤みがかった色になる場合があると説明されています。これは、役目を終えた成分の一部が尿中に排出されるためとされています。

これは同製品の添付文書に記載されている情報です。尿の色の変化が続く場合や、ほかの症状を伴う場合は、自己判断せず医師や薬剤師などに相談しましょう。

 

チペピジンヒベンズ酸塩を含む市販薬の対象年齢と用法・用量

用法・用量や対象年齢は、成分名だけでなく製品ごとに確認する必要があります。

「アスベリンせき止め錠Pro20」の添付文書では、次のように定められています。

年齢 1回量 1日の服用回数
15歳以上 2錠 3回
8歳以上15歳未満 1錠 3回
8歳未満 服用しない ―

同製品では、服用間隔を4時間以上空けることとされています。上記は「アスベリンせき止め錠Pro20」に限った用法・用量であり、ほかのチペピジンヒベンズ酸塩製品にそのまま当てはめることはできません。

決められた量を超えて服用したり、効果が不十分だからと自己判断で回数を増やしたりしないでください。

また、同製品では、5〜6回服用しても症状が改善しない場合は服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談するよう案内されています。改善しない場合は、漫然と服用を続けないようにしましょう。

 

医療用医薬品のアスベリンと市販薬の違い

チペピジンヒベンズ酸塩は、医療用医薬品の「アスベリン」と、市販薬の「アスベリンせき止め錠Pro20」に使用されています。ただし、医療用と市販薬では、使用される場面や用法・用量が異なります。

比較項目 医療用アスベリン 市販のアスベリンせき止め錠Pro20
主な使用場面 医師の診察・処方に基づく治療 添付文書に従った一般用医薬品としての使用
剤形 錠剤、散剤、ドライシロップ、シロップなど 錠剤
使用方法 医師の指示に従う 市販薬の添付文書に従う

医療用アスベリンの添付文書には、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎などに伴う咳や痰の排出困難が効能・効果として記載されています。一方、市販のアスベリンせき止め錠Pro20の効能・効果は「せき、たん」です。

同じ成分を使用していても、医療用医薬品と市販薬は同一の使い方をするものではありません。医療用医薬品を自己判断で使用したり、市販薬の用法・用量を医療用製剤に当てはめたりしないようにしましょう。

 

チペピジンヒベンズ酸塩についてよくある質問

 

チペピジンヒベンズ酸塩は何に使われる成分ですか?

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める作用と、痰を排出しやすくする作用を持つ成分です。医療用医薬品のアスベリンや、市販のアスベリンせき止め錠Pro20などに使用されています。

 

チペピジンヒベンズ酸塩は去痰作用もありますか?

はい。チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める作用に加え、痰を排出しやすくする働きを持つ成分です。ただし、具体的な効能・効果は使用する製品の添付文書で確認してください。

 

チペピジンヒベンズ酸塩は麻薬性の咳止めですか?

チペピジンヒベンズ酸塩は、登録販売者試験の手引きで非麻薬性の鎮咳成分として扱われています。ただし、非麻薬性という分類であっても、用法・用量や副作用、併用に関する注意事項を守る必要があります。

 

チペピジンヒベンズ酸塩とデキストロメトルファンは同じですか?

いいえ、異なる成分です。どちらも咳を鎮める目的で使用されますが、チペピジンヒベンズ酸塩には痰を排出しやすくする作用もあります。効果の強さを成分名だけで比較することはできません。

 

チペピジンヒベンズ酸塩を含む薬と、別の咳止めを一緒に使えますか?

製品によって配合成分や併用上の注意が異なります。「アスベリンせき止め錠Pro20」では、服用中にほかの鎮咳去痰薬や風邪薬などを使用しないよう記載されています。自己判断で併用せず、使用する製品の添付文書を確認し、分からない場合は薬剤師や登録販売者に相談してください。

 

まとめ

チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を鎮める作用と、痰を排出しやすくする作用を併せ持つ成分です。医療用医薬品のアスベリンや、市販のアスベリンせき止め錠Pro20などに使用されています。

デキストロメトルファンやノスカピンなどの鎮咳成分とは異なる成分であり、成分名だけで効果の強さや適した症状を一律に判断することはできません。

市販薬を選ぶときは、成分名だけでなく、効能・効果、用法・用量、対象年齢、併用上の注意を確認することが大切です。市販薬を使用しても改善しない場合や、咳が長引く場合は医療機関に相談しましょう。

 

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参考資料

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